留学内容
普段私たちは自分の体を見て自分のものと感じますが、精神疾患患者の中には自分の手を見ても自分のものと思えない方がいらっしゃいます。そこで、身体知覚の特徴を突きとめ、精神疾患のリハビリテーションに貢献できるような解明をすることを目指しました。チェコでは、被験者を自分の手で集めていき、マネキンの手を自分の手と思い込ませる実験をメンタルヘルスを扱っている国立研究所で行いました。そのときの脳活動を高性能な脳波計で計測し、自分の身体を感じる上で、脳にどういった特徴が現れるのか、研究室の先生と相談を重ね解析を行いました。また、大学の研究室においても先生や学生との議論を通して、ヨーロッパにおける研究者の素質・熱意について学ぶことができました。