留学内容
提携校である西オーストラリア大学への交換留学という形で、医療チームの一員として臨床実習をした。
最終更新日:2021年04月05日 初回執筆日:2021年04月05日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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英語 | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEFL iBT 104> | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル |
提携校である西オーストラリア大学への交換留学という形で、医療チームの一員として臨床実習をした。
英語はよく勉強していたが、肝心の海外に行く機会がなく、実践的に通用するか知りたいとかねがね思っていた。勉強の成果を知りたいという欲求は大きな原動力となった。
私は日本の医療が時代の潮流に追いついていないのではないかと不安視している。多民族が当たり前かつ僻地医療が整備されている西オーストラリアの医療は日本の近未来像であると思い、日本に生かせることを探そうと考えた。
同期間に自大学で実習をすることもできたが、それでは得られなかっただろう大きな成長をすることができた。
馬力
休日も返上して実習したが、12時間/日を超えなければ休日なしでもずっと続けられると感じた。逆に、深夜に及ぶと一日だけでも回復に時間がかかることがわかった。
医師の長時間勤務は普通であり、勤務時間が自分のパフォーマンスにどれくらい影響するのかを知る良い機会になった。
現在は研修医です。
2019年
4月~
2019年
4月
西オーストラリア州の州都パースにある大病院 Sir Charles Gairdner Hospital 脳神経外科にて、臨床参加型実習。助手として数十件の手術に参加するのが日中の大半を占めた。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
2019年
5月~
2019年
5月
僻地Karrathaの拠点病院 Karratha Health Campus 救急外来で臨床参加型実習をし、100数十人の患者を診療した。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
Karrathaではアボリジニの診療機会が多かった。
豪州の人口2%を占める先住民アボリジニは、白人と少し違って病気がひどくなってからようやく病院に来る傾向があり、医療へのアドヒアランスも不良である。耐性菌出現により抗菌薬の選択が狭められることもあれば、強烈なにおいの膿瘍の処置に辟易することもあった私は、彼らが病院に来るのが遅いのは教育水準が低いからだろうと思っていた。
しかし、実際は違った。アボリジニは政府に迫害されてきた歴史があるのだ。病院のような公共施設に子どもを連れて行くと、人種の隔離・消滅を図る一環として、適当な理由をつけて子どもを没収するという措置が1~2世代昔まで行われていた。こうした歴史があるので、時が経った今でも、病院に行くことを疎かにする傾向が一部で残っているのだ。
私は先入観で判断し、こうした事実を知ろうとする努力を怠ったことを恥じた。患者の社会的背景を知ろうとするという当たり前のことが改めて大事だと痛感した。
2か月目は僻地のため、スーパーが徒歩片道1時間。活動時間や住まいの設備を考慮すると自炊は難しい状況だった。
所属する病院と交渉し、ありがたいことにお弁当を支給していただいた。
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