留学大図鑑 留学大図鑑

延 総史

出身・在学高校:
沖縄尚学高校
出身・在学校:
慶應義塾大学
出身・在学学部学科:
総合政策学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年11月13日 初回執筆日:2019年11月13日

負の歴史をどう残していくか

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  •  ベルリン自由大学
  • ドイツ
  • ベルリン
留学期間:
10ヶ月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」  - 円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

ハンセン病問題をどのように後世に伝えていくのか。日本での研究テーマです。
ハンセン病は日本のホロコーストと言われることがあります。
 しかしハンセン病の歴史をどのように残していくのかという議論は日本では中々進んでいません。
そこでホロコーストの歴史に対峙し続け、今では多くのドイツに住む人にその歴史を脳裏に刻んでいます。
 その手法を学ぶべくドイツの首都ベルリンに10ヶ月滞在し、フィールドワークという形で研究を進めてきました。そこでの大きな学びはベルリンの博物館の多くはただ歴史を展示し「知ってもらう」のではなく、インタラクティブなアートデザインを設置することで身体を使い体感してもらうという手法を多く取り入れていたということです。

留学の動機

ベルリンにはホロコーストに関する資料館、博物館、アート展示、強制収容所が数多く存在しているため。

成果

留学を通してできた活動は、ベルリンだけでなく、ヨーロッパを中心とした他の負の歴史に関する資料館に足を運べたことにより、資料館を徹底比較できたことです。

ついた力

分析力

資料館を徹底比較することでいかに「伝わり手」に伝えたいことを伝えるかということを学ぶことができました。

今後の展望

今後はこの学びを生かし、日本のハンセン病資料館の設営に寄与していきたいと考えています。

留学スケジュール

2018年
10月~
2019年
7月

ドイツ( ベルリン)

ベルリンにあるベルリン自由大学という大学に所属していました。
 そこには日本語学科があるため多くの日本語を学びたいドイツで育った学生がいました。そのためすぐにタンデム(言語パートナー)ができ、語学を学ぶことができました。彼らは日本文化にも強い興味を示してくれていたため日本文化×ドイツ文化といった形で3度ほど交流会を開いたことがあります。
 

費用詳細

学費:納入総額

130,000 円

住居費:月額

350,000 円

生活費:月額

60,000 円

みんなで各国の料理を持ち寄り文化を語り合いました。
費用詳細

学費:納入総額

130,000 円

住居費:月額

350,000 円

生活費:月額

60,000 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

広島で生まれ、中学までそこで生活していました。しかし広島で出会った友人たちの価値観とはまた違った価値観に触れてみたいと思い、思い切り沖縄に一人飛び立った過去があります。最初の一年間は新しい文化、人の繋がりの形成の仕方が違う沖縄では苦労しましたが、沖縄で出会った人々のおかげで自己を成長させることができました。ドイツに行き、留学は途中まで順調でしたが冬ごろに入り小さな喧嘩が飛び火し、友人同士での衝突が起こりました。ドイツの冬は暗く、自殺者が増える時期です。なぜこんなことが起こってしまったのか、人との繋がりはどのように形成すればいいのかと思い悩んだ末行き着いた結論が沖縄で学んだ3つの言葉でした。イチャリバチョーデー(出会った人はみな兄弟)、ユイマール(助け合いの精神)、まっとばーそんけーなんくるないさ(出会った人はみな兄弟)です。この言葉を軸に離れてしまった友人たちと再びコミュニケーションを図ることにより、友人同士の改善を図ることができました。

沖縄で出会った留学生との再会

相手の立場になって考える。

  • 周囲の説得 : 恋人・友人

留学の途中で友人との衝突が起きてしまいました。彼女はいつも自信があるように見えていましたが、それは本人が自信がないからが故の態度の示し方だったそうです。そのことを知らず、彼女のことをあまり知らないまま人間関係を形成し、私の視野の狭い意見を彼女にぶつけてしまいました。自身のない彼女を傷つけてしまいました。その後気がついたことは私は彼女の過去の背景や、想いなどを知らずして彼女と関係を築いていた結果です。そこで学んだことはタイトルにもあるように相手の立場を理解し、言葉を発するということです。この行為はとても大変な行為ですが、これからの人生で身につけていきたいと考えています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は全て自分次第だと思います。どのような目標を達成し、またその目標を達成するにはどのように計画し、どのようなモチベーションでそれを実行するのか。入念に自分の心に問いかけ行ってください。
何か一つ、語学を伸ばす。という目標でもいいと思います。応援しています。