留学内容
私は「発電プラント用エンジン部材として利用される金属の強度」について研究しております.発電用エンジン部材では,積極的に高効率化に向けた研究が盛んに行われている一方,それに伴いエンジン部での金属の使用環境はより複雑になり,より大きな力を受けます.本研究では,安全に設計することはもちろんのこと,材料の能力を最大限発揮させるために,金属が壊れるメカニズムを正確に把握することが目的です.この壊れ方を明らかにするためには,金属を壊す実験を行う方法と壊れ方をPC上でシミュレーションする方法があります.留学先である,ダルムシュタッド研究所では最先端の壊す実験器具があり,また,シミュレーションのエキスパートがたくさん在籍しております.そのため,この留学を経て実験によるデータの蓄積や,シミュレーションのスキル向上を目指しました.留学当初,語学力・専門知識が不足していることから活動が消極的になってしまっていたのですが,割り切って自分のできることが何かを考え行動したことで徐々に研究が進展していきました.結果として,複雑な力を受けた時の金属の壊れ方を数種類明らかにすることが出来ました.また,留学最終日の成果報告では研究員の方々から「Great job!」と言っていただけました.