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Haruna

出身・在学高校:
埼玉県立蕨高等学校
出身・在学校:
獨協大学
出身・在学学部学科:
外国語学部ドイツ語学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2021年04月09日 初回執筆日:2021年04月09日

ジェンダーのあれこれを学ぶベルリン留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ベルリン自由大学
  • ドイツ
  • ベルリン
留学期間:
10か月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,210,000円
  • 地域自治体等のもの 200,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

留学テーマ:日本と人口構成や経済規模が類似しているがGender Equalityは先進的であるドイツにて、女性が活躍できる社会作りについて座学・実務両側面から学ぶ

①ベルリン自由大学での交換留学
交換留学生として授業を履修。履修していた授業は以下の通り。
・グローバリゼーションとジェンダー
・公共政策とジェンダー(マスター生向けの授業。聴講)
・ドイツ語講座(留学生向け)
・人的資源論
・ジェンダー、ダイバーシティとジェンダーメインストリーミング
・現代東アジアのジェンダー
・コロナ時代におけるジェンダーとダイバーシティ

②コワーキングスペース・コンサルティング会社にてインターン
ベルリン初の女性のためのコワーキングスペース、CoWomenにてコミュニティ/スペースマネジメント、同じ方が経営するBusiness Change Makers(女性活躍推進・ダイバーシティインクルージョンを専門としたコンサルティング会社)にてリサーチを担当。

留学の動機

①中学2年生から興味を持っていたジェンダーの問題について、ドイツでイチから学びなおしたかった
②高校2年次にも短期留学を経験しており、「次は必ず長期留学したい!」という強い意志があったため
③日本を客観視する機会が再びほしかったから

成果

大学では、論文執筆(日本のおもちゃ業界におけるジェンダーカテゴライズ)、ドイツの国会議員の方へのインタビュー、intersectionalityがテーマの学会に参加することができた。
コンサルティング会社では、プログラム作成のための競合リサーチ、ドイツ企業のD&I施策リサーチ、提案資料作成などを行い、ドイツのD&Iがどれくらい進んでいるのかを学ぶこともできた。

ついた力

ものごとを多角的に見る力

この力は2つの側面から得ることができた力である。
①留学生活を1秒でも無駄にしないために、どんなに些細な出来事でもwhy?を繰り返したりメタ認知を心掛け、学びを得るように心掛けていた
②コロナ禍においても、私は留学に対し「今取れうる手段すべてを洗い出しその時前後において公開のない決断をしたい」と考えていたため、冷静に情報収集・判断する必要があり多角的に物事を見るよう心掛けていた

今後の展望

留学終了後からメンバーとして関わっているLean In Tokyoで、「一人でも多くの人が一歩踏み出せる社会づくり」のために引き続きイベント企画運営・PRを行う予定。
また、大学卒業後は外資系IT系企業にコンサルティング職として就職予定。専門としてきたジェンダーという文脈を活かせるように、組織・人事分野のコンサルティングに従事していきたいと考えている。

留学スケジュール

2019年
10月~
2020年
7月

ドイツ(ベルリン)

〇ベルリン自由大学へ交換留学

交換留学生として授業を履修した。履修していた授業は以下の通り(一部のみ)
・グローバリゼーションとジェンダー
・公共政策とジェンダー(マスター生向けの授業。聴講)
・ドイツ語講座(留学生向け)
・人的資源論
・ジェンダー、ダイバーシティとジェンダーメインストリーミング

それぞれの授業でプレゼン発表・日本の現状紹介と論文執筆(日本のおもちゃ業界におけるジェンダーカテゴライズ)を行った。また、マスター生向けの授業ではドイツの国会議員の方へのインタビュー、グローバリゼーション~の授業ではintersectionalityがテーマの学会にも参加することができた。

費用詳細

学費:納入総額

35,000 円

住居費:月額

33,600 円

生活費:月額

80,000 円

学会の様子
大学の図書館
費用詳細

学費:納入総額

35,000 円

住居費:月額

33,600 円

生活費:月額

80,000 円

2020年
1月~
2020年
6月

ドイツ(ベルリン)

〇CoWomen/Business Change Makersでインターンシップ

コワーキングスペースにてコミュニティ/スペースマネジメント、同じ方が経営するBusiness Change Makers(女性活躍推進・ダイバーシティインクルージョンを専門としたコンサルティング会社)にてリサーチを担当した。
コワーキングスペースではイベントの一パートを企画・運営を行った。留学前にイベントの企画・運営は何度もしたことがあったが、ドイツ語&英語での運営はさらなる学びを得ることができた。
コンサルティング会社では、中断によりあまり大きな成果を挙げることは出来なかったが、プログラム作成のための競合リサーチ、ドイツ企業のD&I施策リサーチ、提案資料作成などを行い、ドイツのD&Iがどれくらい進んでいるのかを学ぶこともできた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

コワーキングスペースで行ったイベントの様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私にとっての「感謝してもしきれない、お世話になった人」はインターンシップ先の上司である。
ドイツ語も英語も流暢ではない私は、会議であまり発言ができなかったり、上手くコミュニケーションが取れないことも少なくなかった。
その時、彼女は私のことを見捨てることなく、またたどたどしいドイツ語を最後までちゃんと聞いてくれ、自分自身すごく心理的安全性を感じられることができた。

自分が彼女の立場だったらと考えると、相当根気が必要だったのではないかと感じる。
この経験を通して、私も相手の話は意図は何か等、最後までちゃんと耳を傾けるようになった。

インターンシップ先のメンバーと。話の上司は一番左

渡航直後に取り消し!?からの必死のインターンシップ探し

  • 留学先探し : インターンシップ

私は渡航前から現地のスタートアップ1社と連絡を取っており、現地到着後に面接をする予定だった。しかし到着後、その企業から「定員がいっぱいになってしまったので今回の話はなしにしてくれ」と連絡が。
どうしてもインターンシップをしたかった私は、meet upやeventbriteといったサイトを利用して自分の専門テーマに関するイベントに片っ端から参加し、同じイベントに参加している人や主催者に「○○といったことを専門としたインターンシップをやりたいが、あなたの会社でできますか?」と聞きまわった。

その結果今回インターンシップをした企業のCO-founderと出会うことができ、面接やtrialを通して結果採用してもらえることができた。

その当時はまだあまりLinkedInによるインターンシップの求人はなかったためこのような手探り状態だったが、もし今後ドイツでインターンシップを考えている人はぜひLinkedInを利用してみてほしい。(現在はインターンシップの求人情報もかなり多く掲載されているので…)

留学前にやっておけばよかったこと

〇Kindleを買う
すごく細かい話にはなるが、日頃から本を読む人こそ、ぜひ留学前にKindleなどの電子書籍に切り替えてほしい。
私は留学中、何度も日本の専門書(ジェンダーに関する新書)などを読みたくなったが、そもそも持ってきていない&売っていないというダブルパンチで全く読むことができなかった。論文やエッセイを書く際に必要になることもあるかと思うので、電子書籍に乗り換えておくと良いかと思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学を決断するには大きな勇気を要すると思います。しかし、思い切ってその一歩を踏み出せば、見える世界が一気に広がります。いろんな機会に出会うこともできますし、素敵な縁が広がると思います。
勿論留学は楽しいことばかりではないですが、辛いことも含めすべてがその後の自分の糧になるので、ぜひ臆することなく、時間を無駄にすることなく様々なことに挑戦していってほしいです。