留学内容
私は,少年院や刑務所の中で行われている「矯正教育」をテーマに留学を計画しました。日本の少年院インターンに参加したり,刑務所について調べたりしていく中で,「少年たちや出所者たちが社会に復帰していくためには,少年院や刑務所において現在とは異なる教育やしくみなどが必要なのではないか?」と考えるようになりました。そこで,「刑務所=収容や管理を目的とする場所」という意味合いが強い日本とは異なり,「社会復帰のための施設」として機能しその結果が再犯率の低下という数字でも表れているノルウェーの刑務所でどんなことが行われているのかをこの目で見たいと考えました。また,非行や犯罪について知るためにはその国の歴史や文化,情勢などさまざまな情報を知る必要があると考え,所属大学の交換留学と現地でのボランティアもしくはインターン活動を組み込んだ留学計画にしました。結果としては,残念ながらコロナの影響で2020年1~12月の1年の留学予定が3カ月と大幅に短縮し,現地の刑務所やその他の関連施設を訪問することはできませんでした。しかし,大学の授業や教授との意見交換にて「環境心理学」の視点からストレスの少ない刑務所内の空間づくりを行うという新たな考えを得ることができました。