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つな

出身・在学高校:
山梨県北杜市立甲陵高等学校
出身・在学校:
早稲田大学大学院
出身・在学学部学科:
基幹理工学研究科 機械科学・航空宇宙専攻
在籍企業・組織:
ソフトバンク株式会社

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最終更新日:2021年05月18日 初回執筆日:2021年05月18日

スウェーデンで最先端ロボティクスを学ぶ!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • School of Electrical Engineering and Computer Science, KTH Royal Institute of Technology
  • スウェーデン
  • ストックホルム
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,220,000円
  • 大学独自のもの 150,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS6.5,TOEIC900> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

「世界でもトップレベルのロボティクスを学び,日本ロボット産業をリードしていく」というテーマでスウェーデンのKTH Royal Institute of Technology(スウェーデン王立工科大学)に1年間在籍し,単位取得のための交換留学と,修士論文研究のために研究室に所属し研究留学を行った.特に交換留学ではチームでのプロジェクトコースが多かったため,ROSのシミュレーションや小型ドローン,また小型の4輪ロボットを用い,実践的な学びでロボティクス体得を各国の留学生とともに行うことができた.また,研究留学ではSmart Mobility Labという研究室に所属し,自動運転などへの応用を見据えたGPSの測位精度向上のための研究を行った.その結果,ロボティクスの理論理解と実践力を身に着け,また研究ではSMLでの研究をもとに日本で修士論文としてまとめ,研究発表を行った.

留学の動機

私は将来,テクノロジーと事業の架け橋となり世界の未来を創る事業開発をしたいと考えている.KTHは世界中から留学生が集まるグローバルな大学であり,またレベルが高くTAのサポートも非常に手厚いプロジェクトコースを提供してくれる.また所属したSMLもEricssonなどの世界的企業と5G時代を見据えた自動運転の研究を行っている.従ってKTHでの留学は世界レベルの技術と自分のギャップを知る機会になるから.

成果

プロジェクトコースでは,ROSを用いてロボティクスでの移動,自己位置推定,経路生成,ナビゲーション,画像認識の理論から実装までを深く学ぶことができ,特に小型4輪ロボットを用いたコースでは,6チーム中で優勝することができた.SMLでの研究留学では,修士論文の骨子となるGPSの研究を進められたのはもちろんのこと,研究所のPh.Dメンバーや研究員との交流から,ラボのレベルの高さや雰囲気を学べた.

ついた力

あきらめない力

特にプロジェクトコースを通し,技術力不足、チームでのプレゼンスの無さを乗り越え成長成長することができた.能力不足で、プロジェクトでも存在感を発揮できず、言語の壁も相まって精神的に苦しい時期が続いた。しかし力面と精神面での徹底的なセルフマネジメントにより,プロジェクトコース優勝とSMLでの研究機会獲得につながり,グローバルな環境下でプロジェクト推進・研究開発を行える力が大きく養われた.

今後の展望

本留学は,私の将来の目標である「世界を舞台に技術とビジネスの架け橋として事業・企画を生み出し推進できる人材」になるための大きなステップとなった.この留学では,世界でも非常に高いレベルのロボティクス,研究開発,また海外でのプロジェクト推進も学ぶことができた.この留学を契機とし,技術のバックグラウンドを活かし,社会人以降はビジネス面を深め日本代表として世界の未来を作る事業・企画を生み出していきたい.

留学スケジュール

2019年
8月~
2020年
6月

スウェーデン(ストックホルム)

KTH Royal Institute of TechnologyのSchool of Electrical Engineering and Computer Scienceにおいて,単位取得のための交換留学を行いロボティクスのプロジェクトコースなどを履修した.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

- 円

小型4輪ロボットを用いたプロジェクトコースで優勝!
コロナ下のプロジェクトコースでは自宅でドローン飛行
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

- 円

2020年
4月~
2020年
7月

スウェーデン(ストックホルム)

KTH Royal Institute of Technologyの研究所であるSmart Mobility Labにて研究留学を行い,修士論文研究の一部を行った.研究内容は,都市部におけるGNSS衛星測位精度向上のためのセマンティックセグメンテーションを用いたNLOS衛星棄却.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

キャンパス内での実験風景
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

大学の同じ寮に住んでいた留学生の仲間たちです.プロジェクトコースや研究がどんなに大変な時でも,皆で食事をしたり遊びに行ったりパーティーをしたりすることですべてがリフレッシュされ,充実した毎日を過ごすことができました.最高の仲間たちです.

SUSHIパーティーにて

研究単位の換算危機一髪!

  • 単位・留年 : 単位互換

留学中に,修士論文研究の単位を留学先で取得しなければならないことに気づき,慌てて日本の指導教員に連絡を取り,KTHの研究所(SML)の教授に毎月の正式な研究レビューの依頼をし,難を乗り越えました.留学前に必要単位を全て確認したつもりだったのですが,弊大学では「修士論文研究」という「0単位」のよくわからない単位があり,学部要項にも書いていなかったためその確認が抜けていました.特に理系での大学院交換留学は弊大学であまり前例がなかったため,そのような場合はぜひ換算単位に気をつけてください笑

これから留学へ行く人へのメッセージ

25年の人生の中で最もチャレンジングで自分を客観的に見つめなおし,世界の中での自分の立ち位置と今後の向かう先を見据えられ,世界中に大事な仲間を得た期間になりました.学生時代の留学は,世界に目を広げ,人生の羅針盤を見つけ,より具体的に描くことができる貴重な機会です.ぜひ学生のうちに世界を見てきてほしいです!!!!