留学内容
自分の専門の微細加工技術とあらゆる分野の最高の技術が集結しており、自分にとっては幼
い頃からの憧れである宇宙工学と融合させた研究を海外で行い、宇宙産業の世界の潮流を学んだり、グローバルに活躍できるエンジニアになるための素養を得るという目的でオランダに留学をしました。
具体的にはデルフト工科大学の航空宇宙学科に派遣交換留学を通じて約6ヶ月間留学をし、この大学の指導教員のもとで微細加工技術を使用して作られた超小型人工衛星用のマイクロ推進機に使用する燃料の研究を行いました。
最終更新日:2021年10月19日 初回執筆日:2021年10月19日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS6.5> | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル |
自分の専門の微細加工技術とあらゆる分野の最高の技術が集結しており、自分にとっては幼
い頃からの憧れである宇宙工学と融合させた研究を海外で行い、宇宙産業の世界の潮流を学んだり、グローバルに活躍できるエンジニアになるための素養を得るという目的でオランダに留学をしました。
具体的にはデルフト工科大学の航空宇宙学科に派遣交換留学を通じて約6ヶ月間留学をし、この大学の指導教員のもとで微細加工技術を使用して作られた超小型人工衛星用のマイクロ推進機に使用する燃料の研究を行いました。
学部2年生のときにひょんなことからノルウェー科学技術大学と所属大学の合同ワークショップに参加し、そこで海外の学生と学ぶことや、海外のエンジニアと協働することに興味が湧き始めました。その後学部4年生になり研究室に所属をしたあとで研究テーマの微細加工技術に高いポテンシャルを感じ、これとずっと興味があった宇宙工学の融合をテーマに海外で研究をしたいと考え、本格的に長期留学を考えるようになりました。
新型コロナウィルスの流行により大学施設の利用制限や、予定より早い留学終了に苦しみましたが、限られた時間で実験を行い、その成果で論文を執筆しジャーナルへ投稿しました。編集者から追加実験の必要性を指摘され、掲載には至りませんでした。しかしながら後続の研究に役立つ結果だと指導教員に評価していただけました。
また大学の講義では宇宙産業用製品開発に必要な知識やノウハウの一端を学べました。
異なるバックグラウンドをもつ人と協働する力
大学での研究では教授やそのアシスタントで構成される研究チームの中でディスカッションを重ねながら実験を行い、大学の講義では他の学生と意見を出し合いながらグループワークを進めました。そうした中で、積極的に発言をする重要性への気付きや全く新しい分野に英語で取り組む経験、チーム内で求められる働き方などたくさんのことを学び、異なるバックグラウンドを持つ人たちと協働する力を得る事ができたと考えています。
今回の留学の中でグローバルに活躍できるエンジニアの素養を得ることができましたが、一方でエンジニアとして働くにあたっての力不足も感じました。就職をし自分の専門である微細加工や機械全般の分野でエンジニアとしての力を十分に身に着けた後、将来的に何らかの形で宇宙産業に関わりたいなと思います。
2019年
9月~
2020年
3月
デルフト工科大学航空宇宙学科に所属し、指導教員のもとで超小型人工衛星用のマイクロ推進機に使用する燃料の研究を行いました。基本的には研究活動をメインとした生活を行っていましたが、その他に2つの講義を受講し、宇宙プロジェクトのデザインと運用を学んだり、自身の専門である微細加工技術を用いた超小型人工衛星用コンポーネントの設計提案をレポートの中で行ったりして、宇宙産業用製品開発に必要な知識やノウハウの一端を学びました。
住居は大学を通じて紹介していただいた学生マンションに住んでいました。また、放課後や休日は趣味のバスケットボールや言語交換プログラム(私が日本語を教え、相手に英語を教えてもらう)に参加し、それらを通じてたくさんの友人を作ることができました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 55,000 円 |
生活費:月額 60,000 円 |
項目:海外旅行保険、その他雑費 200,000 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 55,000 円 |
生活費:月額 60,000 円 |
項目:海外旅行保険、その他雑費 200,000 円 |
留学を開始して1ヶ月間は本当に友人ができなくて孤独な日々を送っていたのですが、言語交換プログラムを通じて初めての友人がオランダ最初の友人であり、この留学を通じて最も親しい友人になりました。私の英語力改善に付き合ってくれたことに加え、研究や学修活動の中でのトラブルに関する相談に乗ってくれたり、長期休みにはブリュッセルの実家に招待してくれたりして、本当に感謝してもしきれないです。彼は日本に興味があり、いつか来たいと言っていたので、その際には最大限のおもてなしでお返ししたいと思っています。
最初の指導教員のもとで研究予算がなく研究に必要な実験ができないと判明するというトラブルに遭遇しました。そこからなんとか予算を確保する方法がないか四方八方可能な限り調査を行ったり、新しい指導教員になってくれないかと同じ学科の教授や研究者に熱意をもって何度もコンタクトを取った結果、そのうちの1人が私の熱意に感心して新しい指導教員になってくださり、新しく研究を開始することができました。この経験を通じて、八方塞がりに思えてもすべての可能性に挑戦することの大切さや文化は違えど熱意をもって問題に取り組むことで,まわりの人を巻き込んで状況を好転させられることを学びました。