留学内容
私は将来優れた機能をもつ高分子材料を創製することで発展途上国や高齢化社会を支えていきたいという思いから、オランダ アイントホーフェン工科大学の研究室で機能性高分子材料に関する共同研究を行いました。留学先の研究室では最先端の透過型電子顕微鏡技術を5ヶ月間かけて習得し、その技術を利用して高分子材料の機能特性とメカニズムの調査を中心に取り組みました。留学後1~2か月は研究プロジェクトについてのディスカッションを英語で行うことに苦労し、この先の研究の進め方に悩む毎日でしたが、友達の支えやコーチのアドバイスを得て自分から主体的に意見を伝えていくことで、徐々に成果を出していくことができました。プレゼンテーションのスタイル等も日本の研究室とは異なっていたため、試行錯誤を重ねながら研究成果を分かりやすくアウトプットする力を培いました。また、多様なバックグラウンドをもつ研究者とのコミュニケーションを通じて、課題に対する多面的なアプローチを考えて実行する力を養いました。さらに、毎週ある進捗報告ミーティングで発表を重ねることで英語力も上達していき、日本とオランダ双方のサポートを受けながら、最終的には2つの研究プロジェクトに関して論文を執筆できる研究成果を出すことができました。留学当初に予定していた国際学会に加え、オランダ化学学会においても研究成果発表をすることができ、とても貴重な経験となりました。