タンザニア(アルーシャ)
2023/7/31-2023/8/11 KALOLENI Hospital
2023/8/14-2023/8/18 St.Elizabeth Hospital
外科や内科を回りながら,医師の方に帯同して回診を見学したり,手術が行われていた日には実際に手術室に入れさせてもらい,乳がん摘出などを見学しました.また,下半身麻痺の男性の尿道カテーテル交換の補助や電子カルテの調査など実践的な実習も行いました.
ホームステイ先では,世界から集まった9人の高校生と一緒に過ごし,毎晩カードゲームをしたり,ショッピングに行ったりと,すぐに仲良くなることができました!
留学期間中の生活の中で発見した日本との環境の差について,主に3つ挙げられます.1つ目は,ホームステイ先では,ほぼ毎日のように停電や断水が起きており,ライフラインが安定して供給され続けない現状を経験したことです.2つ目は,洗濯機を持つ家庭はかなり少なく,手洗いで行っている場合がほとんどだったことです.ホストハウスの近所に住んでいた子どもたちと遊んでいたときには,汚れが多く混ざった砂の取り切れていない服を着ていることに気づき,予防医学の観点からも衛生的とは言い切れないと感じました.3つ目は,マーケットにおける貧富の格差が大きく,その差は視覚的に明確であったことです.私は,大きなスーパーマーケットを主に利用していたが,そこで買い物をする人々は,現地の富裕層や外国人観光客のみだった一方,道路を挟んで向かい側には,野菜や果物を売るお店が所せましと並んでおり,さらに,商品は地面におかれ砂を被るものもあるような状況でした.
これらのことから,貧困層の生活水準向上を基盤に,基本的なライフラインを全面的に整えることが重要だと考え,「現在の生活が貧相だと思われるかもしれないが,私たちは幸せである」と現地の方は話していたものの,全体を俯瞰してみると,最低基準でも健康を長く保つための環境はまだ整っていないように感じられました.