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島口凛花

出身・在学高校:
神奈川県立横浜国際高校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年01月10日 初回執筆日:2025年01月10日

マルタの海がきれいな秘訣を地元へ還元!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Sprachcaffe, St. Paul's Bay
  • マルタ
  • セント・ポールズ・ベイ
留学期間:
3週間
総費用:
800,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<英検2級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級>

留学内容

マルタは海がとても綺麗なことで有名です。毎年世界中から多くの観光客が休暇を楽しみにマルタへ訪れます。そんなマルタの海はどうして綺麗なのか、マルタの海が綺麗な秘訣を地元の海に還元し地元を活性化できないか、と思いマルタへ留学に行きました。

私はマルタの観光客からのイメージとゴミの処理方法がマルタの海の綺麗さに関係しているのではないかと思いました。そこで語学学校に通いながら、授業のない時間にビーチへ向かい、マルタのビーチの観光客へ、
・マルタのイメージ
・ビーチでのゴミの処理方法
・マルタの海はきれいだと思うか
・日本のイメージ
の4つのことをインタビューしました。インタビュー結果は、私が予想していたものと全く異なり、観光客のほとんどが「マルタのビーチは煙草の吸殻だらけで汚い」と感じていました。

また、マルタの住宅街の道には多くの家庭ごみが放置されていました。本来なら、街のゴミが用水路に流れ、そのゴミが海に流れ出てしまうのですが、マルタはそうではなく、街のゴミが海に流れ着いている様子はありませんでした。また、マルタではリサイクル促進の取組の一環として、”BCRs”というペットボトルを一本リサイクルボックスに入れると、コンビニやスーパーで使える0.1€のクーポン券がもらえる活動が行われています。しかし、マルタの国連代表の方にお話を伺うと、「マルタの人たちはゴミの処理方法やリサイクルについての知識がないから、分別ができないし、街に一般ごみを放置していても何も気にしない」とおっしゃっていて、驚きました。

このように私の探求活動は私の留学前の先行研究が足りなかったせいで、仮説と実際の状況が全く違い、ぜんっぜん思うようにはいきませんでした!けどこれも留学にいかなければ分からなかったことだったと思います。トビタテに興味を持っている、またはこれからトビタテで留学するという方々は先行研究をたっぷりすることをおすすめします!!

留学の動機

中学生の頃から海外に興味のあった私は高校生のうちに海外留学をすることが一つの夢でした。しかし、留学には多額のお金がかかり、親に大きな負担をかけてしまうので、留学は叶わぬ夢になってしまうかもしれないと思っていました。そんなときトビタテを見つけて、返済不要の奨学金がもらえること、そして自分の知りたいことを探求しに行けることを知りました。そしてトビタテを使って留学の夢を実現することができました。

成果

マルタの街にゴミが放置されているのに海が綺麗な理由として私は気候が関係しているのではないかと考えました。なぜかというと、マルタは地中海性気候で雨が降らないため、街のゴミが用水路に流れることはないと考えたからです。また、初めての海外で自分から多くの人に声をかけ、インタビューできたことは私の人生の中で大きな自信につながると感じました。

ついた力

チャレンジ力

私はこの留学をする前まで、街頭インタビューのような不特定多数の人に自分から声をかけてインタビューをする、ということをやったことがありませんでした。今回初めての海外で、言葉も価値観も違う人達に自分から声をかけインタビューをする、ということ経験は、間違いなく自分のチャレンジ精神を向上させた出来事だったと思います。

今後の展望

インタビューで日本のイメージを聞いたとき、私が想像していた日本のイメージと全く違うイメージを多くの人が答えてくださいました。そこから、日本には私達日本人の知らない素敵な側面がたくさんあることを知り、海外から見た日本の良さに興味をもっと知りたいと思いました。将来は日本の良さを海外に発信し、その日本の良さを使って、世界で苦しんでいる人の力になれるような活動をしたいです。

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
8月

マルタ(セント・ポールズ・ベイ)

私は今回の留学が初飛行機・初海外だったので、マルタに着くまではずーっとドキドキしていて、機内食もぜんっぜん喉を通りませんでした。マルタに着いて、語学学校のスタッフの方に宿泊先に連れて行ってもらいました。私の参加したプログラムは、夏休みの間だけ、現地の小学校を借りて、中高生のために臨時で開校している語学学校だったので、宿泊先はホームステイとか寮とかではなく、ホテルでした。想像してた語学留学の宿泊先とは少し違ったけど、屋上にプールがあったり、海が近かったり、ご飯が美味しかったりととても充実していました。3週間もいると、ホテルのスタッフの方々とも顔見知りになり、お喋りもできてとても嬉しかったです。
留学生は毎週日曜日に入国と帰国をするので、ルームメイトは1週間毎に変わりました。私の歴代ルームメイトはドイツ人の子3人とポーランド人の子1人でした。みんな同じ国出身の人同士で仲良くなってしまっていたのですが、ルームメイトの子たちは私ともすごく仲良くしてくれてとても嬉しかったです!今でも連絡を取り合っている子もいます!マルタは、EU圏内・英語圏・休暇を楽しめるリゾート地、ということもあり、ヨーロッパからの留学生(特にドイツ)が多く、私の学校は、アジア人が私を含む日本から来た4人しかいませんでした。ちょっと疎外感はあったけど、日本人同士の絆はすっごく深まりました!生まれて初めてこんなにも多くの海外の人と話して、新しい価値観も得ることができました。ルームメイトの子たちと自分たちの国の言語を教えあったことはいい思い出です:)

私の参加したプログラムは、平日の午前中に語学学校で授業を受け、午後に観光をする、というプログラムでした。午後の観光プログラムは自由参加だったので、極力参加していましたが、探究活動のために一週間に一回は午後のプログラムに参加せずに、宿泊先の近くにあるビーチでインタビューを行っていました。訪れる観光地がビーチの場合は、そこでもインタビューを行いました。
インタビューを断られたり、答えてくれても冷たい反応をされたりして、心が折れてもうやりたくない!と思うことが何度もありましたが、それでもインタビューを受けてくれた人たちが「学生なのに海外でよく頑張ってるね!」「まだ若いのにこんなことしてえらい!」と優しく私を励ましてくれたおかげで最後まで頑張ることができました。

マルタは、マルタ島(多くの人が住んでいる島。私もここに留学してた)、ゴゾ島、コミノ島の3つの島からなる国です。なので土曜日は船に乗って、ゴゾ島とコミノ島へ丸一日観光していました!きれいな町並みときれいな海が広がっていて心が浄化されました。

日曜日は何もプログラムが用意されていない日だったので、私は午前中たくさん寝てゴロゴロして、午後は一週間の探究活動のまとめをしていました。私の探究活動は全く思うようにいかなかったので、これから何をすればいいか分からず、ネガティブになって、もうやめたいと思っていました。でもそんなわけにもいかないので、現実に向き合っていました。辛かったです。

辛いことも逃げ出したくなることもたくさんあったけど、それ以上に今までしたことのない貴重な経験ができて、世界中の人達と関われて、結果的にはとってもいい経験になりました!!マルタに戻りたい!!

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:

800,000 円

ビーチでのインタビューの様子
コミノ島の海。透明すぎて船が浮いているように見えることで有名
首都バレッタ。街全体が世界遺産でとってもきれい!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:

800,000 円

スペシャルエピソード

私が感じたカルチャーショック!

私は日焼けしやすい体質で、マルタの紫外線をとても恐れていたため、毎日外に出る前はアネッサを体中に塗りたくっていました。それとは反対に、私のドイツ人のルームメイトは、ホテルの屋上で寝っ転がって体を日焼けさせていました。ある日、いつものように日焼けしてきた彼女が帰ってきて、「肌がすごく真っ赤になった!」と私に見せてきたので、私は「すごいね!私は毎日日焼け止めをたっぷり塗ってるよ」と言いました。すると彼女が、「日本人ってたくさん日焼け止めを塗っているイメージがあるよ。ヨーロッパでは、夏に日焼けすることは、vacationを楽しめるrichの証だから、あなたもどんどん日焼けしなよ!」と言いました。その時私はびっくりして、「あぁ確かに、日焼けするほど夏をenjoyしてるってことなんだろうな」と新しい価値観を得ることができました。

彼女と私の写真

日本のことが、とても好きになった瞬間

インタビューに答えてくれた人たちの中には私のことを少し怪しく感じている人たちもいました。しかし私が「日本出身です」と言った途端に笑顔になってくれました!日本人の国民性への海外からの信頼が感じ取れ、日本人で良かったなと感じました:)

インタビューを行っていた海

英語ができなくても落ち込まないで!

  • 語学力 : 英語

私は、自分の英語に自信がなくて、留学前は言いたいことが伝わらなかったらどうしようと不安になっていました。実際に行ってみると、案の定最初は英語が伝わらなかったのですが、英語でどうやって言えばいいかわからない言葉は、ボディーランゲージを使ったり、自分の知っている簡単な英語で伝える努力をしたりして、なんとかコミュニケーションを取ることができました。英文法が違くても、発音が少しおかしくても、一生懸命伝えようとすれば相手は絶対に耳を傾けてくれます!あとは、英語が伝わらなくても笑顔で接していれば、相手にも好印象なので、笑顔で一生懸命伝えようとすることが大切だと思います!

メールは返信が来ないと思って送るべし!

  • 留学先探し : ボランティア

私は当初、マルタのビーチクリーン団体にインタビューをする予定だったので、留学前に5つのマルタのビーチクリーン団体にメールを送りました。しかし、メールは一向に返信が来ず、今も返信が来ていません、泣 他のトビタテ生の子たちも、メールが全然返ってこないって嘆いてる子が多かったので、海外の団体へメールを送るときは、返信が来ない覚悟で送るべきだと思います!

留学を勧める・勧めない理由

私は絶対に留学を勧めます!!私自身、留学で世界中の人に出会って、世界ってこんなにも広いんだ!もっといろいろな人と関わりたい!と感じることができました。将来の夢が決まっていない、やりたいことがない、という人こそ留学に行くべきだと私は思います。留学に行って様々な人と関わり合い、新たな価値観を得て、自分の知らないことを知ると、自然と自分のやりたいことが明確になってくるのではないでしょうか。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私はずっと夢だった留学だったのにもかかわらず、留学前は不安でドキドキして、食欲がなくなったり、寝付きが悪くなったりしてしまいました。しかし、実際に行ってみたら、留学前に不安になって恐れていたことなんて何も起こらないし、ハプニングも全部なんとかなりました!困っていたら絶対に誰かが助けてくれるし、よっぽどのことがない限り死なないので、恐れずにいろんなことにチャレンジしてください!