留学内容
留学全体の大きなテーマは、気候変動下にある地球とそこで暮らす人々を技術で支えられる農業気象・気象の専門家になることです。そのために、ストックホルム大学に約9か月半交換留学し、気候変動やサステナビリティに関する授業を受けました。また、研究インターンシップにも取り組み、寒冷地域における気象解析技術を学びました。交換留学終了後は、住み込みで短期農業ボランティアを行いました。
最終更新日:2025年07月30日 初回執筆日:2025年07月30日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 7.0> | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル |
留学全体の大きなテーマは、気候変動下にある地球とそこで暮らす人々を技術で支えられる農業気象・気象の専門家になることです。そのために、ストックホルム大学に約9か月半交換留学し、気候変動やサステナビリティに関する授業を受けました。また、研究インターンシップにも取り組み、寒冷地域における気象解析技術を学びました。交換留学終了後は、住み込みで短期農業ボランティアを行いました。
留学経験者の話や英語が流暢な友人に憧れたのが、留学を目指したきっかけです。その後、農業生産と気象の関係を研究する農業気象学を専攻する中で、農業気象および気象の専門家として社会の気候変動適応に携わりたいと思うようになりました。そのために、日本を飛び出して農学以外の観点からも気候変動について学ぼうと考え、留学を決意しました。
授業を通して、以前は農学視点で考えることがほとんどだった気候変動について、より広い視野で議論できるようになりました。研究に関しては、論文を投稿できるほどの成果は得られませんでしたが、研究計画の立て方や寒冷地における気象解析技術を学べました。また、全く新しい環境に身を置いたことで、今まで気づいていなかった自分の考え方の癖や価値観を認識できるようになりました。
不恰好な自分を受け入れる力
留学前は完璧主義に陥って物事を上手くこなすことだけに囚われがちでしたが、初めての経験ばかりの留学では、完璧にこなせることなどめったにありませんでした。そのような状況に直面する中で、不恰好でも失敗してもいいから、少しずつ前に進もうと開き直れる強さがつきました。
留学以前の目標と変わらず、(農業)気象を専門とし、気候変動下にある地球とそこで暮らす人々を技術で支えられる人材を目指します。気象現象に国境はないとよく言われるため、それに向き合う私自身も国内外問わず活躍できるようになりたいです。
2024年
9月~
2025年
6月
ストックホルム大学に交換留学し、気候変動やサステナビリティに関する授業を幅広く受講しました。最も印象に残っている授業では、気象学を中心に気候変動に関する知識を得るとともに、気候モデルや気候変動の緩和策・適応策について学んだり、ケーススタディに取り組んだりしました。2学期目には、サステナビリティに焦点をあてた幼児教育の授業を履修し、自らの専攻と異なる視点を得ることができました。
また、2024年10月からは研究インターンシップにも取り組みました。スウェーデン北部の森林を対象に、融雪日をマップ化することを目的として気象解析を行いました。指導教官については、事前に関心のある研究を行っている先生に連絡を取り、引き受けてくださる方を見つけました。
交換留学中はキッチンのみ共用の学生寮に住み、ドームメイトとたくさん思い出をつくることができました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 85,000 円 |
生活費:月額 45,000 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 85,000 円 |
生活費:月額 45,000 円 |
2025年
6月~
2025年
6月
WWOOF SWEDENを通して見つけた農家さんの元で、農業ボランティアを行いました。私を含めて計4名のボランティアが滞在しており、みんなで共同生活をしていました。雑草抜きや種まき、苗の植え付け、さらにはそば粉の製造など、多くの作業に取り組みました。全員でおいしい昼ご飯を食べる時間がしっかりとられており、会話を楽しみながらお互いの文化や有機農業について知ることができました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
項目:交通費・WWOOF登録費 13,000 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
項目:交通費・WWOOF登録費 13,000 円 |
スウェーデンの首都であるストックホルムに住んでいましたが、絵になる海辺の街並みはもちろん、森や野原など自然を感じられる場所がいたるところにありました。それもあってか、スウェーデンでの「遊びに行く」には、野原に行ったり、湖のそばで焚火をしたり、夕焼けを見に行ったりすることなどが含まれていました。スウェーデン人の友人は火起こしもお手のもので、自然とともに育ってきたことを体現しているようでかっこよかったです。こんな風に、自然豊かさと生活の便利さの両方を享受でき、さらには美しい街並みも楽しめるスウェーデンが大好きになりました。
留学前から英語の勉強をこつこつしてきたつもりでしたが、いざ現地で英語で話そうとすると、簡単なフレーズでさえ出てきませんでした。はじめは、会話や授業についていけないたびに落ち込んで、部屋にこもってしまうこともありました。どれだけ周囲に「話すことが大事」と言われても、結局は自分が腹をくくれるかどうかだと思います。私の場合は、ゆっくりになっても返答を待ってくれるドームメイト等に助けられながら、自分が話しやすい状況を意識的に作り出すことで、少しずつ英語を話すハードルを下げることができました。例えば、授業中に発言する際、要点を絞った後は手を挙げるという動作だけを考えるようにしていました。手を挙げてしまえば話すしかなくなるので、自然と勇気がでました。
発音を間違えても、単語の使い方が変でも、友達はできます。むしろ、それによって会話がさらに盛り上がることもあるくらいです。なので、上手くいかなくて当たり前という心持ちで、まずは話しやすい人を1人見つけることを目標に頑張ってみてください。