オーストラリア(メルボルン)
語学学校での学びやイベントへの参加、留学生が集まる場所でのアンケート調査、移民や留学生支援施設の職員へのインタビュー、移民博物館・教会・スーパーマーケットなどの訪問、街の散策などを通して、多様な文化や背景をもつ人々が共に暮らす姿を実感しました。街頭調査では、断られたり不審に思われたりすることもあり、心が折れそうになる場面もありましたが、伝え方や話しかける対象を工夫しながら、最終的に多くの人から貴重な話を聞くことができました。多文化共生には、言語の壁を越えた「人とのつながり」や「コミュニティの支え合い」が欠かせないと強く感じました。
また、福島県の拠点形成事業の第1期生として、自作のパンフレットや福島のお土産を持参し、現地で出会った人々に紹介しました。原発事故を知っていて不安を感じる人、知っていても前向きな印象を持つ人、全く知らない人など、反応はさまざまでしたが、私や他の福島県のトビタテ生との交流を通して「福島に行ってみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。
オーストラリアは多くの移民と留学生が共に暮らす国で、私自身もさまざまな国の人と関わることができました。その中で、相手の国の文化や考え方に興味を持ち、「次はこの国にも行ってみたい」という新しい目標も生まれました。特に年齢の近い友人とはすぐに打ち解け、帰国後もメッセージを送り合う仲になりました。
ホームステイ先はホストマザーとヘルパーさん、他国からの留学生2人との共同生活でした。夕食はそれぞれ別々に取る家庭で、関わりが少なかった点は少し残念でしたが、皆とても優しくフレンドリーで、自由な時間も多く、探究活動や友人との交流に集中することができました。また、休日はハウスメイトや友人と観光をするなど、充実した留学ライフを送りました。