留学内容
まずフィンランドのタンペレ応用科学大学では、9か月間交換留学生として環境や土木建築に関わる授業を履修しました。休日には、様々な国から来た学校の友人たちに協力してもらい、町の中にあるいくつかの水辺で水質調査を実施しました。
ドイツのカッセル大学サマースクールでは、2か月間地球温暖化という観点から環境について学びました。ここでは授業を受けるだけでなく、バイオマス発電所、水質浄化研究所、ドイツの有名自動車メーカーなど様々な現地企業を見学し、企業が実際にどのような環境的取り組みを行っているのか、最新のノウハウや諸課題について学びました。また、ホームステイを通してドイツ人の環境意識の根源や日常の環境行動について深く考察することができました。
最後に滞在したドイツのエゲンハウゼンでは、3か月にわたり現地の有機農家でインターンシップをしました。そこでは実際に農作業に携わると同時に野菜の配達やカスタマーサービスも体験しました。日常業務の傍ら、社長や他の従業員にドイツ農業の現在、そしてそれに携わることへの思いについてインタビュー調査しました。また、作物の栽培方法と併せて水質調査を実施し、農業が環境に及ぼす影響と、その有機農業と慣行農業の違いについて分析しました。有機農作物消費者へのアンケート調査により消費者心理や有機農業のポテンシャルについて垣間見ることができました。