留学内容
環境先進国と呼ばれる欧州では、蚤の市やセカンドハンドショップをはじめ、リユース文化が日常生活の中に自然に溶け込んでいます。そうした暮らしに根付くリユース文化の実態を調査し、「意識が高すぎなくても続けられる、暮らしに馴染む温暖化対策のあり方」を考えたいと思い、約1か月の間にイギリス、アイスランド、フィンランドの3カ国を巡るボランティア留学を行いました。
1カ国目のイギリスでは、リユース文化と寄付文化を組み合わせた仕組みを学ぶため、Cancer Research UKのチャリティーショップでボランティア活動を行いました。利用者へのインタビューや現場での業務を通して、ショップが地域コミュニティの拠点として機能していることや、人々が環境貢献を身近な行動として捉えていることを知りました。また、午前中に通った語学学校では多国籍の同年代の学生と交流し、英語で伝える力と多様な価値観への理解を深めました。
2カ国目のアイスランドでは、SEEDS Iceland主催の10日間の環境ボランティアキャンプに参加しました。参加者との共同生活を通して、廃棄食品から作られた絵の具を広めるワークショップや、観光が地域環境に与える影響についての議論に取り組みました。また、氷河やオーロラなど雄大な自然に直接触れ、気候変動を知識ではなく実感として捉える経験となりました。
3カ国目のフィンランドでは、Jokela Lower Secondary Schoolを訪問し、家庭科や理科などの授業視察、教員・生徒へのアンケート調査を行いました。最初は調査への協力を得るのに苦労しましたが、授業への参加や日常的な会話を重ねて関係を築き、最終的に20名以上から回答を得ることができました。さらに休日には、蚤の市やカフェ、ショッピングセンターなどを訪れ、リユースが暮らしの中に無理なく組み込まれている実態を観察しました。
全体を通して、リユース文化の発展は人々の特別な意識の高さによるものというより、寄付、教育、商業施設、地域といった既存の各国の仕組みの中で自然に溶け込み、支えられていることが分かりました。一方、日本では環境配慮がなお「意識の高い人の行動」と見なされがちであり、今後は今回得た発想を、誰もが無理なく関われる形に置き換えていく視点が必要だと感じました。







