ゆな

出身・在学高校:
南多摩中等教育学校
出身・在学校:
東京都立大学
出身・在学学部学科:
健康福祉学部理学療法学科
在籍企業・組織:

留学に関する質問・ご相談はメッセージいただければ可能な範囲でお答えさせていただきますが、返信は遅くなることがあります


最終更新日:2026年08月19日 初回執筆日:2026年08月19日

世界中の人たちの姿勢を直す!2カ国留学

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ユバスキュラ大学スポーツ健康科学科/JYU.Well /ヨケラ小学校/UNAIDS Indonesia
  • インドネシア・フィンランド
  • ユバスキュラ・ジャカルタ
留学期間:
10ヶ月
総費用:
1,700,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,500,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 7.5 / TOEIC 950> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

トビタテ!留学JAPAN17期として、フィンランドとインドネシアで活動した。前半はユヴァスキュラ大学にvisiting student trainee として所属し、行動変容介入デザイン、運動心理学、基礎疫学などを履修しつつ、JYU.Well(Wellbeing向上の啓発組織)でのインターン、行動科学研究室での研究アシスタント、小学校ボランティア、起業家団体での国際コーディネーターを並行し、学問・社会・教育・ビジネスの四領域から健康を捉えた。
後半はUNAIDSインドネシア国事務所でフェローとして勤務した。各地を訪問して「セルフケア」の隔たりとなる事象を学びつつ、日本政府補正予算案の起草、HIV予防のBest Practice Report執筆、日系企業と国際機関の協働機会の模索を行い、政策立案レベル、国家レベルで健康介入プログラムを作成するまでのプロセスを学んだ。

留学の動機

2歳から気管支喘息と共に生きてきた。「健康って一体なんなんだろう」という問いが人生の出発点である。健康に関する情報に振り回され「正解探し」に疲れた経験から、健康は個人の努力だけに還元できないと考えるようになった。理学療法を学ぶ中で、姿勢や不調は社会環境に強く規定されると実感し、行動科学を北欧で、国際保健の実務を国連機関で学ぶ計画を立てた。

成果

フィンランドでは、4領域での活動を行った。行動科学に関する国際共同研究を実行段階まで進め、Well-beingワークショップの企画・実行、小学校でのボランティアを通じてwellbeing教育を学び、学生起業家組織にて100人超イベント運営を。インドネシアではUNAIDSにて、予防プログラム研究、難民支援、企業・大使館連携、日本政府補正予算案の作成・提出、予防啓発の広報活動までやり遂げた。

ついた力

逃げずにやり切る力

ついた力
背伸びをやめ、今の自分にできることを一つずつ終える力。以前は、経験豊富な人と自分を比べて『早く追いつかなければ』と焦っていました。今は、派手な成果より、メールを一通ずつ丁寧に送り、進捗を共有し、難しい時は助けを求め、着手した仕事を終えることを大切にできます。失敗した場所へ戻ることも、しんどさを公にすることも、弱さではなく前へ進む方法だと分かりました。

今後の展望

2027年3月に臨床実習と卒業研究を終えて卒業し、理学療法士国家資格の取得を目指す。英語を使って理学療法を提供する現場で勤務し、臨床経験を積んでから、リハビリテーションとグローバルヘルスを架橋する海外大学院へ進学する。現場で一人の身体に向き合う視点と、制度を設計する視点の両方を持つ人になりたい。姿勢改善を入り口に、誰もが自分の体を優先できる社会の条件を問い続けていく。

留学スケジュール

2025年
11月~
2026年
1月

フィンランド(ユバスキュラ)

所属はJYU.Well(地域の健康・ウェルビーイングエコシステムを担うKEHOの一組織)。週2回のJYU.Wellインターン、週1回のヨケラ小学校でのボランティア(Well-being教育支援、姿勢指導、日本文化紹介)、週2回の行動科学研究室でのリサーチアシスタント(AIを用いた行動変容研究の予備調査、質問紙翻訳、実験参加者募集とスクリーニング設計)、ユバスキュラ起業家団体JESの国際コーディネーターとしての活動を並行した。JYU-Japan Projectと協働し、各国のウェルビーイング観を学ぶワークショップを企画・開催。ヨケラ小学校では日本文化と異文化交流のプレゼンを行い、最終日には「あなたは私たちの一員だよ」と言われ涙した。JESではイベント運営を支え、フィンランドにおいていかに起業が促進されているかを目にした。友人らとアートクラブやFIKAを重ね、研究・社会・教育・ビジネスの四領域を同時に走らせる中で、自分の可処分時間と情報の取捨選択の感覚が磨かれた3か月間だった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:旅行・交際費

100,000 円

JYU.Wellで使うSNS用の写真撮影をしました
ウェルビーイングのワークショップを企画・開催
毎日凍った湖の上でスケートができます!!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:旅行・交際費

100,000 円

2026年
2月~
2026年
8月

インドネシア(ジャカルタ)

2026年2月から8月まで、インドネシア・ジャカルタのUNAIDSインドネシア国事務所でフェローとして活動した。同僚の家族の帰省先バンドンにも同行し、現地の方の家に滞在させてもらうなど、現地の生活に深く入り込んだ。業務は大きく3本柱。①Resource Mobilization & Partnership:現場のNGOやコミュニティに繰り返し足を運ぶ一方、ジュネーブ本部とも定期協議し、日本企業との協賛可能性を探った。日本政府の補正予算案の起草も担当。②Prevention:宗教・文化・性教育の難しさが絡むHIV予防について好事例を調査しBest Practice Reportにまとめた。③Communication & Youth Engagement:SNS発信、国連コミュニケーショングループでの活動を行った。業務外では2年前に自分が立ち上げた国際交流サークルの仲間とジャカルタで再会し、インドネシア大学の医療系学生との交流を促進。残留日本兵の会を訪ね歴史を学び、日本語教室にボランティア参加。インドネシア語も大学にて週2回の講座を受講し、日常会話ができる水準まで伸ばした。国連という大きな組織で政策や行動パターンを変える難しさに軽い無力感を覚える日もあったが、それも含めて学びだと捉え直した6か月間だった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:交際費・旅行費

40,000 円

日本福祉友の会のみなさんと
インドネシア大学のみなさんと
難民学習センターの訪問時
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:交際費・旅行費

40,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

フィンランドの行動科学の教授は、まだ学部生であり、研究経験もない、研究に関して右も左も分からない私を、リサーチアシスタントとして受け入れてくれました。勢いで渡航を決めてから、不安でいっぱいになった私は、「私にはできないことばっかりです、それでもここで活動させてもらえるのでしょうか」と、不安を打ち明けて正直に聞きました。
「1つの研究に関わる脳は、多ければ多いほどいいからね」と答えた彼は、滞在中、私をいろんな研究に関わらせてくれました。国際的に活動する立派な人間になって、恩返しをしたいと思います。

各活動先のお世話になった人たちに、似顔絵と手紙を贈りました
うまくいかない時は、フィンランドの景色に癒してもらいました
wellbeingの啓発活動も行います

留学前後での、自分の変化

国連組織やトビタテには、『世界を変えたい』『社会課題を解決したい』という大きなvisionを語る人がたくさんいました。眩しく見える一方、私はなぜ同じように頑張れないのか、何がしたいのか分からなる時がありました。(私はどちらかというと、自分と、自分の周りの大切な人の幸せを考えることで精一杯)よくよく考え直すと、時間を忘れるのは本を読み、知らないことを知り、別々の知識のつながりを見つける時でした。ブログを書くのも、発信のためというより、言語化して思考を整理するためでした。『知る→つなげる→言語化して整理する』ことが私のエンジンでした。大きなvisionだけが全てではなく、健康に幸せに生き、小さなことに感動し、家族と友人を大切にする。それで十分に美しい目標だと思えるようになりました。

一面の雪景色
鳥と触れ合う
自然って不思議!

あなたにとって留学とは?

最初、留学とは、私にとって逃げ場だった。私にとって日本人の生き方は、ほんの少しだけ窮屈で、めいっぱい息が吸えないように感じた。だから海外に行きたかった。

でも行ってみたら、留学は逃げ場じゃなくて鏡だった。毎日自分の至らなさ、視野の狭さ、能力不足に気づく。こっちにきても私は私のまま。向き合うしかなかった。

それを乗り越えて、留学を通して、どんな環境でも、私が私らしく生きていく能力を身につけた。日本でも、どんな国でも、私は幸せに生きていけると思う。

楽になる場所を探すのをやめて、楽になる自分をつくった。だから今は「留学は、行っても行かなくてもいいと思う」と言えるし、「良いとか悪いとか、ないのかも。留学は留学。ただの留学。良いも悪いも内包してる」とも思える。

そして留学は、まだ終わっていない。
今私の中には、インドネシア人の考え方も、フィンランド人の考え方もある。私の心・頭の中に住んでて、育ち続けてくれている。日本での生活でそれらに水をやり続けているような感覚。

日本の外に「楽」を探しに行った旅が、いつのまにか「どこにいても自分でいられる」を持ち帰る旅になっていた、そして今も日々の生活を通じて、それらの新しい考え方の種に、水をやり続けている。

友人とのキャンプ旅、雪の上で火おこし
フィンランドの小学校は、流れる時間がゆっくり
インドネシアのお祝い事には、ご飯ケーキ

一度渡って、とにかく広げて、つながる。

  • 留学先探し : インターンシップ

国際学会や短期留学プログラム、交流イベント(Meetup)への参加をはじめ、近隣のアジア諸国へ足を運んでみるのがファーストステップとしてはおすすめです。また、海外に行かずとも、日本国内にも外国の方々と交流できる機会はたくさんあります。まずは、そうした場に一歩踏み出し、参加してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

人とつながり、親交を深める中で、「この人を応援したい」「魅力的だな」と感じていただければ、自然と新しい道は開けていきます。自分一人では見えていなかった景色や選択肢も、少しずつ見えるようになっていくはずです。

私自身、最初から特別な何かを持っていたわけではありません。十分な研究経験や目立った実績があったわけでもなく、私以上に英語が堪能な方も周りに数え切れないほどいらっしゃいました。

それでも、大変ありがたいことに多くの方々に良い印象を持っていただき、「また会いたい」と思っていただけたことで、数々の貴重な機会に恵まれてきました。私が得られたチャンスのほとんどは、人との温かいご縁によるものです。

私からお伝えしたいのは、インターネットで情報を集めることも大切ですが、「まずは人とつながってみる」ということです。どのような出会いでも構いません。まずは身近にいる人を大切にし、じっくりと対話を重ねることから始めてみてください。

みんなととっても仲良くなれたインターン期間!
同僚の父とインドネシアの農村へ寄付物資を届けに

人間の成長のスピードは同じじゃない

  • 単位・留年 : 休学・留年

様々な意見があるとは思いますが、私自身は卒業を2年遅らせて、交換留学とトビタテ留学を1年ずつしたことがよかったと思っています。「頑張るペースは自分のペースでいい」を伝えたくて書きます。

私は、得意なことと苦手なことの差が大きいです。英語力は対策講座なしに伸びる一方で、部屋の片付けは泣きながらやり、遅刻し、時間感覚をつかむために毎日タイマーで測る練習をする日々でした。やりたいのに、しっかりしたいのに、できなくてもどかしい日々でした。

子供の頃から「なぜ?」の数がすごくて、社会の当たり前がいつも腑に落ちませんでした。ストレートで卒業して就職しても、適応は難しいかもしれないと感じていました。

研究アシスタント、小学校ボランティア、国連インターン。NGO、営利企業、国連組織、政府。いろんな組織を2年かけて見て回って、ようやく「社会のカタチやルールには、そうなった理由がある」と受け入れられるようになりました。

同じ失敗を何十回も繰り返して、やっと失敗せずできることも増えてきました。これでも、エジソンの試行回数よりは全然少ないのでしょう。留学と奨学金という免罪符を得て、ようやく自分に向き合う時間を持てて、それがすごく大切だった。全部、ただちょっと周りより遅かっただけです。

この2年がないまま社会に出ていたら、息継ぎを知らないままクロールで太平洋を横断するところだったと思います。今は平泳ぎも背泳ぎも覚えて、納得しながら働ける自信があります。23年生きて、ようやく「普通に、安定して、落ち着いて生きている」感じがしています。

成長のスピードや、「社会でやっていける」と感じるタイミングは人それぞれだと思うから、もう少し自分に向き合う時間をとるために、「留学」という選択肢を取ることも、良いのではないでしょうか。

WHOとの会議で頑張る私!
インターンをやり切ることができて、嬉しすぎて泣いちゃった私
いろんな世界を見ることができて、最高にHAPPYでした!!

留学前にやっておけばよかったこと

活動や国を移る間に、何もしない余白を確保しておくこと。目標を増やす前に、睡眠・食事・休息・通院・連絡方法を予定表へ入れること。完全OFF日を置くだけではなく、その前日にタスクを書き出し、休み明けに何から始めるかまで決めておくこと。など、「動く練習」と同時に、うまく「休む練習」が必要だと学びました。

留学を勧める・勧めない理由

無条件に『全員が行くべき』とは言いません。留学をビジネスや自己証明の道具にすると、健康や生活を削りやすいからです。それでも、自分の前提を揺らし、異なる暮らし方や働き方に出会いたい人には勧めます。特にトビタテの応募過程は、自分が何に強く惹かれ、何を大切にしたいのかを調べる『自分自身の研究』のようでした。合格は人間としての能力の評価ではなく、応募から何を学ぶかにも大きな価値があります。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は、何でもできる自分を証明する試験ではありません。だから、完璧じゃなくてもいいと思います。良い留学も悪い留学もありません。怖くても、失敗しても、同じ場所へ戻ってやり直せることは多いです。『社会に迎合してすごい自分を見せる』より、自分の個性的で変な部分まで含めて、何にわくわくするのかを考えてみてください。今の自分のまま、できる範囲で新しい環境に触れることも、十分に大きな挑戦です。