留学大図鑑 留学大図鑑

ざきおか

出身・在学高校:
北海道札幌西高等学校
出身・在学校:
北海道大学
出身・在学学部学科:
経済学部経営学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年05月18日 初回執筆日:2017年05月18日

移住から考える地域活性化

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)・人類学・言語学・歴史学・社会学・国際文化
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ヨーテボリ大学
  • スウェーデン
  • ヨーテボリ
留学期間:
5ヶ月
総費用:
800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級、TOEIC800点、IELTS5.5> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC840点>

留学内容

留学テーマは「移住から考える地域活性化」です。ヨーテボリ大学への交換留学と首都ストックホルムのストックホルムシルバー会で活動見学やアンケート調査等の実践活動を行いました。

ヨーテボリ大学では専攻である経済・経営学を中心に学び、ストックホルム・シルバー会では各種調査、活動見学を行いました。

私の活動は留学で得た経験・知識を戻ってきてどう活かすかがカギとなります。
現在はトビタテを通じて地方創生を進めようとしている方と繋がり、地域活性化の現場を垣間見る事ができています。まだまだ学ぶべき事は多くありますが、この経験を活かして地域活性化に貢献して行くべく日々を過ごしています。

留学の動機

地元の小樽市が過疎市町村である事にショックを受けた事が今回の留学テーマに繋がっています。
このまま誰も何もしないと、自分の生まれ育った街がなくなってしまうのではないかと危機感を覚えました。
高齢化社会・高福祉社会と言われるスウェーデンはどのようにこの問題に向き合っているのか学ぶ事で、同じような問題を抱える小樽(日本)の解決の糸口が見えると考えたため、スウェーデン留学を決めました。

成果

私が学んだ全てをここに記すにはあまりにも狭いのですが、簡潔に記すとするならば多角的な視点から「移住から考える地域活性化」へのヒントを得る事ができたと思います。
高齢者福祉・子育て支援・男女平等・医療福祉・移住者コミュニティ・高齢者コミュニティ・教育等。
これらの事を総合して、私なりの地域活性化構想(仮)が浮かび上がりました。

ついた力

課題解決力

留学中、課題解決のためにどのように行動するべきか?と考える場面が多くありました。
授業のグループ課題提出、トラブル発生時の対処、効果的な実践活動などです。
言語・習慣など、様々な面で自分の当たり前との違いに悩む事もありましたが、その分柔軟かつ多角的に物事を考える力がついたと実感しています。

今後の展望

地域活性化活動を行うにはまだまだ勉強不足だなあというのが正直な所です。
今はトビタテを通じて繋がった、地方創生に携わっている方のお話や活動を見させてもらったり、他のトビタテ生の活動報告を読ませていただいています。
私が思い描く「移住から考える地域活性化」を実行すべく、今後も色々吸収しながら、自分の経験を少しずつでも還元できるよう行動していきます。

留学スケジュール

2016年
8月~
2016年
12月

スウェーデン(ヨーテボリ)

ヨーテボリ大学の経済・経営・法学部で経済学と経営学を学んでいました。
日本で既に学んでいた分野に関しては、新たな視点から、時にはより深く学ぶことができました。

また、スウェーデンの労働市場における男女平等や福祉社会について学ぶ授業や、東欧・中欧の経済史は日本で学ぶ機会がなかったので、非常にためになりました。

前者の授業では「高福祉社会」と名高いスウェーデンにおいて、どのような福祉政策がどのような考えのもとに行われているのかを勉強しました。地域活性化と密接な関係にある少子高齢化問題と向き合うにあたり、多様な視点を持つ機会を与えてくれました。

ヨーテボリでは寮生活をしていました。
私の寮には40人くらいの人が住んでいて、日本人は私だけでした。
最初は少し不安でしたが食器や調味料の貸し借りをしたり、パーティーしたり楽しく生活していました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

40,000 円

寮の友人と各国の料理を持ち合ったパーティー
大学の図書館の入口の写真です
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

40,000 円

2016年
12月~
2017年
1月

スウェーデン(ストックホルム)

スウェーデンに移住してきた高齢者を中心とする日本人のコミュニティ、ストックホルムシルバー会で実践活動をしていました。
移住し、住み続けている理由をのアンケート調査を実施しました。
調査を実施し、特に印象的だったのが、医療福祉に関する不満の声が多く聞こえた事です。一般的に福祉への満足度が高いと考えられるスウェーデンにおいて意外な結果を得ることができました。

このような調査はwebでもできますが、実際にお会いしてお話する事で思わぬお話を教えていただいたり、新たな人脈を築くことができました。
日本食の共同購入、カラオケ会、麻雀会、ヨガ、料理教室、日本語の本の貸し出し等様々な活動を通して、人と人の繋がり、祖国との繋がりを提供するコミュニティの存在は、移住者に限らず多くの人が暮らしやすい街作りにおいても参考となる実践活動となりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

活動の様子 みなさん生き生きとしていらっしゃいました!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

留学開始から約10日経った頃、コンロの火を消し忘れて外出し、ぼや騒ぎを起こしました。幸い怪我人は出ませんでしたが、窓を割って部屋に入り消火活動をしたので部屋中ガラスまみれでした。

頼れる人はいない、語学力もない、割れた窓、煙臭い部屋・・人生最大の絶望でした。
そんな時、寮の人達が「掃除手伝うよ!」「煙臭くて寝られなかったら私の部屋おいで!」と気にかけてくれました。自分の不甲斐なさと同時に、国や文化を超えた人の優しさを感じ、涙を流しました。

友人達は「部屋が燃えたから、みんなが外に出て顔を合わせて友達になった、ありがとう。」と言ってくれ、よく火事ネタでいじってくれました。笑

月並みですが、人は支え合って生きている事を強く実感しました。
大きな困難に直面した時、特に個人的な問題の場合、他の人に迷惑をかけないようにしてきたつもりでした。
しかし、日本には絶対的に頼れる親、先生、長い付き合いの友人がいたのです。留学先では出会って間もない私に手を差し伸べてくれる友人がいました。
日本では当たり前過ぎて考えもしませんでしたが、この事件が気づかせてくれました。私は今まで支えられてここまでやってきたのだと。一人でどうにかしてきた事なんてなかったのだと。

今まで本当に多くの方に支えのおかげで今回の留学を終える事ができました。この場を借りて感謝を申し上げます。

割れた窓ガラス

慎重すぎるくらいがちょうど良い

  • 生活 : 治安・安全

比較的治安の良い国・地域に住んでいましたが、治安や安全に関して日本と同じ感覚で過ごすのは危険です。私自身は普段の生活でそのような目に遭う事はありませんでしたが、旅先では結構悲しい目に遭っています。
・北欧の某都市にて、知らない人にリュックのチャックを開けられる
⇒友達が気づいて、犯人を追い払ってくれました。
★リュックに貴重品を入れるのはやめましょう。出来るだけリュックを抱えるようにしましょう。

・某空港でクレジットカードを落とす。
⇒落とし物センターには届いておらず、見事不正利用されていました。クレジットカードを二枚持っていたから良かったものの、それが唯一だったら生活出来なくなる所でした。
★リスク分散のためにも、可能であればクレカ2枚持ちをおすすめします。一枚は部屋に、一枚は出先に。一枚は財布に、もう一枚は他の貴重品入れにといった風にすると全てを失う事はなくなります。

・某大都市の地下鉄でパスポートのスリ被害
⇒地下鉄乗車時、執拗に体を押してくる人だなあと思ったらスリでした。一瞬でした。地下鉄発車前に降りて逃げられました。すぐに元の駅に戻って道を探したら、パスポートケースが捨てられており、パスポートは無事でした。中の現金は盗られてしまいました(泣)
★貴重品はポシェット的な鞄に入れ、更にコートを上から羽織る事を強くおすすめします。自分でも取り出しづらいくらいがちょうど良いです。

・テロ等の事件
⇒幸運な事に、日本はテロなどの事件が比較的少ない国です。しかし、海外ではこの安全が必ずしも保障されているとは限りません。今更私から注意する必要がないくらい声高に叫ばれていますが、安全には本当に気を付けてください。積極的に情報を収集して、責任ある行動をして下さい。

クレジットカード大国

  • 生活 : お金

スウェーデンはクレカ大国です♪
コンビニでのちょっとした買い物でもクレカOKですし、現金の方が少数派だと思います。
ポイントがたまるカードもあるので、渡航前にクレジットカードを作る事を強くおすすめします。

・どんなカードが良いのか?
私は2枚持って行きました。1枚はスライドタイプ(磁気読み取り)、もう一つは差し込みタイプ(ICチップ付き)でした。前者はたまに使えない事があったので、利便性・安全面からも後者をおすすめします。

・カードのブランド
私は両方ともVISAカードでしたが、VISAが使えないお店とは遭遇しませんでした。
MasterCardも大抵のお店でOKでしたが、あまりJCBが使えるお店は見なかったので気を付けてください。

・両替
札幌で出国3日前くらいに両替しました。地銀ではスウェーデンクローナは扱っておらず、焦って他の場所を探しました。
最初某外貨両替店へ行きましたが、すぐには用意できないと言われてしまいました。
最終的には某都市銀行で両替しましたが、あまり日本ではメジャーな通貨でないので気を付ける必要があります。

・現金
主に友達と割り勘したり、立て替えての支払い時に利用していました。
あまり使いませんでしたが、万が一に備えてキャッシュパスポートを作り、8万円入金しました。
プリペイド式のカードで、キャッシュカードやクレジットカードのような役割を果たしてくれます。
あらゆる国のATMで現金を引き出せるので、旅先で屋台のご飯を食べたい時や、スキミングが怖くてクレカを使いたくない国で重宝しました。

留学前にやっておけばよかったこと

私の住んでいたところは学生だと博物館や歴史館が無料という事もあり、行く機会が多くありました。旅先でも多くの歴史的な場所に行きました。渡航先の歴史についてもっと深く勉強しておけば、より楽しめたかなあと思っています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学前、不安になると思います。留学中、悩む日々も出てくるでしょう。留学後、ああすれば良かったと後悔するかもしれません。最初の二つはその時の行動次第で解決する事が出来ますが、後悔だけはどうすることも出来ません。

なので、全力で留学してきてください。過ぎるくらいが丁度良いです。笑
でも無理はせず、辛くなったら人を頼って下さい。周りの人はもちろん、ここの留学経験者もきっと支えてくれます。