留学大図鑑 留学大図鑑

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出身・在学高校:
埼玉県立不動岡高等学校
出身・在学校:
徳島文理大学
出身・在学学部学科:
人間生活学部心理学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年10月23日 初回執筆日:2017年10月23日

徳島への外国人観光客誘致計画

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • クイーンズランド州立 職業訓練専門学校TAFE・Certificate Ⅲ in Travel
  • オーストラリア
  • ゴールドコースト
留学期間:
5か月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,060,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<IELTSバンドスコアOverall 5.5> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

 この留学のテーマは、『徳島県の地理特性を活かした観光客誘致計画を調査・作成し、地域の魅力ある観光資源によって観光客を徳島に呼び込む』ことです。その為にまず、需要と供給双方の視点を身に付ける必要があり、この留学をその機会としました。
 私は、国内外で観光関連企業の知識やマーケティングのノウハウを習得し、旅行という行動を引き起こす要因は何であるか調べようと考え、オーストラリアの観光都市ゴールドコーストに5ヶ月間留学することを決めました。
 「外国人は何を決め手に旅行の計画を立てるのか?」を需要側のテーマとし、観光客の旅行という行動における情報の伝達経路を調査し、また、旅行行動の心的な発動要因を探ることを試みました。供給側である企業の理解としましては、海外の観光関連企業のノウハウを学ぶ為、専門学校でビジネスとしてのトラベルの勉強と観光関連企業へのインターンを実践活動として行いました。

留学の動機

 私が留学計画を立てた背景には、埼玉県から徳島県に来て3年間大学生活を送った経験を通じて、地域の活性化をしなければと強く思うようになったことがあります。私は人口・企業の流出の解決策として、人を呼び込む産業である観光に着目しました。

成果

  TAFEのTravelのコースに入学し、ビジネスとしての旅行ツーリズムの知識を深め、課程を卒業しました。次に、そこに通う外国人留学生を対象として旅行行動に関するアンケート調査を実施しました。それと並行する形で、実践活動としてグリーニングオーストラリアという自然保全団体の活動に参加しました。また、ホスピタリティの観点からコーヒーショップでの就労体験をしました。

ついた力

行動力

 言葉や文化の違う国で生活する上では様々な苦労がありました。当初の計画は突然に無くなったり、そうかと思うと思いがけない予定が現れたり、そこにいるだけではあまり意味が無いと言われてしまう環境の中で、何とか自分の意見を皆に伝えようと努力したことは、日本で大学生活を送っていては起こりえないこれらの困難を解決しようと自ら動き出し、試行錯誤する過程で、自然と行動力というスキルが身に付いたと思います。

今後の展望

 今後、留学中に得た知見を活かし、ビジネス面と旅行者の両面を踏まえた観光客誘致計画を作成します。併せて、この留学中に行ったアンケート調査の内容から仮設を立て、観光産業における旅行者の行動について研究を深めたいと考えています。そして、将来的には企業の海外戦略に貢献できるグローバル人材になることを目指したいです。

留学スケジュール

2017年
1月~
2017年
6月

オーストラリア(ゴールドコースト)

 職業専門学校TAFEのTravelのコースに入学条件をクリアして入り、半年間の修学を終えて卒業を果たしました。世界中の旅行関係機関で使われている旅券のコンピューターリザベーションシステム『ガリレオ』の使い方を学び、実際の予約画面を利用して、オーストラリアの国内旅行から海外旅行まで、飛行機から電車、長距離バス、クルーズ、ホテル、アクティビティに至るまで、旅程をまるごと手配したり、お客様のWISH LIST に基づいた旅程をアレンジしたりすることを通して、企業が行う旅行手配に関する実践的な技能の習得ができました。
 また、専門学校に通う外国人留学生を対象にした旅行行動に関するアンケート調査も実施しました。予め先行研究やインタビュー調査で得た情報を参考にして旅行行動の動機付けプロセスを探るアンケートを作成し、フィールドワークとして、他クラスの外国人留学生を対象に調査を行いました。

費用詳細

学費:納入総額

680,000 円

住居費:月額

100,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:保険・渡航費

400,000 円

クラスの仲間達と共にビジネスとしての旅行について学ぶ
費用詳細

学費:納入総額

680,000 円

住居費:月額

100,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:保険・渡航費

400,000 円

2017年
4月~
2017年
5月

オーストラリア(ゴールドコースト・ブリスベン)

 実践活動においては、このエコツーリズムの観点から、グリーニングオーストラリアという自然保全団体の2つのプロジェクトに参加しました。「ビネッツ・ブッシュランド・メンテナンス」プロジェクトでは、自然保護区内での有害植物の除去や要らない枝の剪定作業に携わりました。また、プロジェクト「デイジーヒルコアラセンター」にて、怪我をして保護されたコアラを野生に返す為のリハビリテーションのお手伝いを行いました。
 更に、至る所にコーヒーショップが立ち並び本格的なコーヒーを飲むことのできるオーストラリアで、観光と関係深いホスピタリティの分野を学ぶ為、コーヒーショップでの就労体験をしました。コーヒーの種類や入れ方、泡立てたミルクで描くマキアートを学び、最後にはコーヒーショップのカウンターに立ちました。実際のお客さんを身近にサービス提供者側の気配りやお客さんを呼び込む工夫を知る機会となりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Greening Australiaのプロジェクト参加
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にとても印象に残った経験

 留学中は対人コミュニケーションとして、とにかくスキンシップが多くなります。オーストラリア滞在中、私はホームステイで現地の文化や習慣を直に体験することができました。ホストマザーのところへ寝る前におやすみの挨拶に行くと、必ずハグをしてくれます。私の家では家族ですらハグをしたりする習慣は無く、最初は戸惑いました。でも次第に、しっかりと抱きしめることに照れくささを感じる一方で、とても安心を感じられるようになりました。日本に帰って来てからは、その習慣が無くなって少し寂しく感じています。

ホストマザーとその友人達との小旅行

予定は未定

  • 留学先探し : インターンシップ

 私の留学中には、上手くいかないことがたくさんあって、日本で大学生活を送っていたら苦労しないようなことでたくさん苦労しました。その中で、何とかしなくてはという気持ちを奮い立たせ課題を解決していくことで自身の成長があったと思います。
 例えば、自身の計画した内容に沿ってインターンをすることが叶わなくなり、実践活動の練り直しを余儀なくさせた時、インターネットや現地の新聞記事等から情報を広く収集し、地元で開かれるイベント事や近隣都市で活動している団体等、積極的に問い合わせ、活動の場を模索しました。
 また、自分から思いを発信していかなけば誰にも分ってもらえず、物事は一向に進まないと実感し、英語が上手くなくともメールや筆談を通して、自分の意見をきちんと伝えようと努めるようになりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

 これから留学に行く人はあなたの道を突き進んで下さい。どこかでつまずいてしまったら、周囲を頼って下さい。トビタテの仲間たちはそれぞれの場所で異なる留学を経験していますが、悩みは案外似ていたりします。最後に、あなたの留学計画が実現され、日本にいるだけでは決して得られなかった経験をすることが叶いますように。