留学内容
世界で最も治安の悪い都市とされる南アフリカ共和国、ヨハネスブルグ。
この国における犯罪の構図は、高い失業率を背景に、持たざる者が奪うという世界でした。生きるには食べなければいけない。食べるにはお金がいる。お金を稼ぐには働く必要がある。しかし、彼らにはその働き口がありません。
彼らは殺したくて殺すのではありません。必要なのは何か。それは雇用であり、働くにあたって必要な技能です。そして、それらを実現するにあたってまず必要なのが教育です。かつてかのネルソン・マンデラは言いました。「教育は、世界を変えるために用いることができる、最も強力な武器である」
アフリカの抱える教育の課題は、教師・学校・勉強道具の不足、非効率なカリキュラム、言語の壁など様々です。それらを解決に導く希望の一つがテクノロジーです。今や、農村部にまで普及しつつある携帯電話は、その架け橋となっています。
自分は、ITを活用した教育を推進するNPOでのインターンを通じ、テクノロジーの可能性とその課題を見極めるべく留学しました。留学中は学校訪問や教材開発を行い、e-learningに携わるアフリカ中の人々が一堂に会する国際会議にも出席しました。
滞在中は、現地の課題を解決するためのシステム開発にも成功し、アイデアコンテストでも入賞することができました。現在も、その改良のために現地の方々との連絡を取り続けています。