国・地域別留学ガイド
アメリカ

最終更新2023年12月

大学生・大学院生
向けガイド

留学先として人気ナンバーワンのアメリカ。2年制、4年制合わせて約4000の大学があり多様な選択肢が魅力だ。 約220カ国から約100万人以上の留学生がアメリカで学んでいる。 中でもアジアからの留学生が多く、2022-2023年では70.8%がアジアからの留学生だ。専攻分野では、工学分野が一番の人気を占めている。
(参考資料: IIE Open Doors 2023 https://opendoorsdata.org/
アメリカ留学の方法はいくつかあるが、アメリカの課程で学位を取得するのであれば次の方法がある。

①日本の高校を卒業(あるいは同等の資格を取得)後、アメリカの大学に留学。2年制大学では準学士号/短期大学士号、4年制大学では学士号が取得できる。 アメリカの大学は日本の大学のような入学試験はないが、入学資格を得るには大学が求める英語能力を含む各種入学要件を満たさなければならない。 規定のスコアに満たない場合は、大学附属の語学学校などで学んでから入学するか、2年制または4年制大学の進学準備コースで学んでから4年制大学に編入する方法もある。

②日本の大学・短大で取得した単位を、アメリカの大学に移行して編入する。日本の大学で取得した単位が受け入れ大学の卒業資格要件を満たすかどうかは、各大学が判断する。 すべての単位が移行できるとは限らないので要注意。

③日本の大学を卒業してから再度アメリカの大学の学部課程に学士編入学して第2学士号(second bachelor)を取得する。

④学位取得を目的としないならば、短期留学や日本の大学が提携しているアメリカの大学への交換留学という方法がある。

大学の入学条件

高校卒業以上(卒業見込みでも可)

必要な英語力

4年制大学
TOEFLiBT61~80
IELTS 6.0以上

注)上記スコアはあくまでも目安。大学によって大きく異なる。
英語力が足りない場合、大学によっては、英語研修を課すことに入学を許可する「条件付き入学(Conditional Acceptance)」という制度がある。

出願時期

大学によって異なる。9月入学を目指す場合は前の年の11月から入学する年の3月ごろまでの提出が一般的。

生活費(平均)

【大学】
公立4年制(州外学生)$12,770
私立4年制 $14,650
※1学年(9ヶ月間)の部屋代+食費の合計。その他、交通費や教科書代など$4200~4900がかかる。

(参考資料:Trends in College Pricing 2023, College Board https://research.collegeboard.org/trends/college-pricing

【語学学校】
ホームステイ:US$ 600~/4週間(2食付)
学生寮   :US$ 1,200~/9週間(二人部屋)

(参考資料:海外留学支援サイト 2020 年 8 月 1 日現在 http://ryugaku.jasso.go.jp/oversea_info/region/n_america/usa/

※海外留学支援サイトに別ウィンドウで開きます。

渡航前に必要な書類

パスポート、ビザ(必要に応じて)、入学許可書、航空券・保険の手配、外貨・クレジットカード等

※勉学を主たる目的として留学をする場合は学生ビザを申請する必要がある。
学生ビザ申請に関しては、https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/#NIVを参照。

必要書類

入学願書、高校成績証明書、卒業証明書、SAT・ACTなどの適正能力試験スコア、エッセイ、推薦状、財政能力証明書、TOEFL・IELTS・英検・PTE Academicなど英語能力を証明するスコア等

学期制度

一般的にセメスター・システム(Semester system:秋・春学期の2学期制。1学期は17~18週間)とクォーター・システム(Quarter system:秋・冬・春学期+学校によっては夏学期の4学期制。1学期は11~13週間)がある。学期制をとっているため、学期ごとの入学・編入・卒業が可能。

授業料(平均)

【大学】
公立4年制州外学生: US $29,150/1学年間(9カ月間)
私立4年制    : US $41,540/1学年間(9カ月間)

(参考資料:Trends in College Pricing 2023, College Board https://research.collegeboard.org/trends/college-pricing

【語学学校】
大学付属:US$ 1,200~/4週間(週20~25時間)
私立  :US$ 900/4週間(週20時間)

(参考資料:海外留学支援サイト 2020 年 8 月 1 日現在 http://ryugaku.jasso.go.jp/oversea_info/region/n_america/usa/

※海外留学支援サイトに別ウィンドウで開きます。

滞在先

学生寮が一般的だが、アパートも多い。短期留学やサマースクールではホームステイも多い。

参考になるwebサイト

海外留学支援サイト:http://ryugaku.jasso.go.jp/oversea_info/region/n_america/usa/

※海外留学支援サイトに別ウィンドウで開きます。

アメリカンセンターJapan「アメリカ留学情報」:https://americancenterjapan.com/study/

※アメリカンセンターJapan「アメリカ留学情報」に別ウィンドウで開きます。

EducationUSA Tokyo:: https://educationusa.jp/

Education-USA:http://educationusa.state.gov/

※Education USAのサイトに別ウィンドウで開きます。

Summer Study in the USA:https://www.summerstudyinusa.org/

Trends in Higher Education:http://trends.collegeboard.org/newwin/

※Trends in Higher Educationのサイトに別ウィンドウで開きます。

(取材協力) EducationUSA Tokyo:EducationUSA Tokyo

※EducationUSA Tokyoのサイトに別ウィンドウで開きます。

最終更新2023年12月

高校生向けガイド

アメリカの高校に留学するには、①交換留学プログラムに参加する、②私費留学(自分で公立か私立の高校への入学手続きをする)という2つの方法がある。

①交換留学
ホームステイをしながら1学期~1年の短期間、アメリカの高校に通うのが一般的。毎年世界中から約2万人もの高校生がアメリカに交換留学をしている。
交換留学の応募資格や選考課程は、プログラムによって異なるが、プログラムを実施している団体から、高校の成績証明書の提出を求められることが多い。 また、ある程度の英語力は必要。英語力評価証明の提出や、英語の面接が求められる場合がある。

②私費留学
留学希望先の学校が、学生・交流訪問者情報システムSEVIS仕様のForm I-20という正式な入学許可書を発行できる学校であることを必ず確認する必要がある (米国国土安全保障省Department of Homeland Securityのウェブサイト上で、認可校のリストを確認できる)。
公立校:1年間の期限付きで留学生を受け入れている。公立高校を探すには、留学を希望する州の教育担当官庁に問合せ、学校情報を提供してもらう。
私立校:まず、NAIS (National Association of Independent Schools)またはNCPSA (National Council for Private School Accreditation) により認定された学校かどうかをそれぞれのHPで確認のこと。私立校は、公立校のような期限の制限がないので、ハイスクール・ディプロマ(高校卒業証)の取得を目指す場合は、多くの高校生が私立高校を選択している。
私立高校に留学する場合は、「SSAT(Secondary School Admission Test)」、「ISEE(Independent School Entrance Examination)」など、入学適性試験を受ける必要がある。 英語力テストを課している学校も多く、「SLEP Test(Secondary Level English Proficiency Test)」「TOEFL (Test of English as a Foreign Language)」「IELTS (International English Language Testing System)」などのテストの受験が必要。その他、エッセイ、成績証明書、推薦状、面接や電話でのインタビューが必要な場合もある。
私費留学の場合は、学校探しや入学手続きは自分で行うのが基本。滞在先も自分探さなければならない。
*出典:Travel.State.Gov Foreign Students (F-1) in Public Schools

教育制度

6-3-3、8-4、5-3-4制など州によって異なる。

学期制

2学期制から4学期制まで様々。新学期は8月中~9月初旬スタートし、5~6月に終業。

出願方法

志望校が私立校なら直接学校に、公立校なら原則として学区の教育担当官庁に行う。

入学手続きに必要なもの

①交換留学:成績証明書、TOEFL・IELTSなど英語能力を証明するスコア等(プログラムによって異なる)
②私費留学:入学願書、高校成績証明書、SAT・ACTなどの適正能力試験スコア、エッセイ、推薦状、TOEFL・IELTSなど英語能力を証明するスコア等(学校によって異なる)

ビザ

①交換留学
J-1交流ビザの取得が必要。
②私費留学
F-1学生ビザの取得が必要。

※ビザに関しては、アメリカ大使館のウェブサイトを参照。


https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/#NIV

費用

①交換留学プログラム
約190万〜200万円/1年(渡航費、健康保険料、学費、カウンセリング料、オリエンテーション費用、事務手続費などを含む)

※交換留学を提供している国際団体の中には、プログラムの費用の一部または全額を支給する奨学金制度を設けている団体もある。

②私費留学
公立高校 $3,000〜$10,000/年(学費のみ)
参照サイト:https://travel.state.gov/content/travel/en/us-visas/study/student-visa/foreign-students-in-public-schools.html
私立高校 約 $16,000〜$24,000 /年(学費のみ)

※K-12 など学校制度に応じて費用が異なる

参照サイト:https://educationdata.org/average-cost-of-private-school

参考になるwebサイト

AMERICAN CENTER JAPAN:https://americancenterjapan.com/

※AMERICAN CENTER JAPAN(アメリカ大使館が運営)のサイトに別ウィンドウで開きます。

交換留学プログラムの検索:
The Council on Standards for International Educational Travel (CSIET)

公立高校の検索:
National Center for Education Statistics (NCES) - Search for Public Schools

私立高校の検索:
Admissions Quest
National Association of Independent Schools (NAIS)
Peterson's Private Schools and Boarding Schools Search
The Association of Boarding Schools (TABS)

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