①短期留学
<休暇期間を利用して>
夏休みや春休みなどの休暇期間を利用して、語学学校やボーディング・スクールとよばれる寮制の学校で、英語やアカデミック科目を学ぶだけでなく、スポーツやファッション、アートなど多様なコースに参加することができる。期間は1週間から2か月程度。語学学校やボーディング・スクールでは、コース内容や留学期間など、希望に応じて柔軟に対応してもらえるところも多い。また、年齢制限はあるものの、日本人の高校生を受け入れている大学のサマーコースも各地で開講されている。
多くの語学学校は認定制度により質の高さが保障されており、学校を選ぶ際の判断基準となる。英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルと、English UKとよばれる団体が共同で語学学校の認定制度を運営しており、教師・施設や運営面などで厳しい基準を満たしているかチェックしている。認定された語学学校の一覧は「
ブリティッシュ・カウンシル」のウェブサイト(※サイトが別ウィンドウで開きます。)で確認できる。
またすべてのボーディング・スクールは、授業の質、設備、生徒のケアなどの点で、英国政府が定める厳しい基準を満たしている。ボーディング・スクールは、何百年もの歴史がある美しい校舎を持つ点も魅力だ。
語学学校、ボーディング・スクールや大学が提供している短期コースの例は、ブリティッシュ・カウンシルが運営するイギリス留学情報ウェブサイト「
Study UK」(※サイトが別ウィンドウで開きます。)で確認することができる(日本語ではブリティッシュ・カウンシルのウェブサイトの「
英国留学」ページに掲載 ※サイトが別ウィンドウで開きます)。滞在先は、語学学校の場合はイギリス人家庭へのホームステイ、ボーディング・スクールの場合は学内の宿舎、大学の場合は大学寮となることが多い。
私費留学の場合、自分で受け入れ先の学校を探し、必要な手続きを取る必要がある。
②長期留学
<高校の留学制度を利用して>
所属する高校がイギリスの学校(私立のボーディング・スクール、ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジ、インディペンデント・カレッジなど)と提携している場合、数か月間のターム単位、または1年間留学をすることができる。高校によって取扱いが異なるが、条件を満たせばイギリスの学校で取得した単位を日本の高校で認めてもらえる場合もある。留学の条件や単位の取扱いについては、高校に確認しよう。
<休学をして1ターム~1年間の体験留学>
自分の通う高校がイギリスの学校と提携していない場合でも、休学をしてイギリスの学校(ボーディング・スクールなど)に私費留学する方法もある。その場合、自分で受け入れ先の学校を探し、必要な手続きを取る必要がある。
<イギリスの大学への進学を視野に入れ現地の学校に入学>
現地の学校(私立のボーディング・スクール、インディペンデント・カレッジ、シックス・フォーム・カレッジ、ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジなど)に入学し、イギリスの大学を受験するために必要となる資格試験であるAレベル(GCE-Aレベル:General Certificate of Education, Advanced Level)のための勉強をする。イギリスでは様々な種類の学校でAレベルのコースが提供されているが、日本人の生徒が単身で留学する場合、学生ビザの規定により、公立の学校に入学することができない(公立のファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジには、留学生でも入学をすることができる)。学校によっては留学生を対象に英語のサポートを提供してくれるところもある。
英国の学校に単身で留学する場合は、ガーディアンと呼ばれる留学生の面倒をみる後見人が必要となる(16歳以下の場合、ビザを取得するための必要条件となる)。ガーディアンを探してくれる学校は英国にはほとんどないため、イギリスに住む知人や留学エージェントに依頼して手配する。