国・地域別留学ガイド
イギリス

最終更新2024年4月

大学生・大学院生
向けガイド

伝統と最新カルチャーが共存する国として、また質の高い教育を提供していることで知られているイギリス。イギリス全体で約160の大学があり、そのほとんどが国公立。また、200校以上のファーザー・エジュケーション・カレッジでも一部高等教育を行っている。

多くの大学では一般教養課程がなく、1年目から専門課程がスタートする3年制(スコットランドは4年制)。ただし、医学や獣医学、建築学など専門の資格に直接結びつくコースでは修了するまでに5~7年が必要。MBAを含め、修士号は多くの場合1年で取得できる。

ファーザー・エジュケーション・カレッジのうち、高等教育を行っているファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジとよばれる教育機関では、ビジネス、工芸、アート、デザイン、コンピュータなどの分野で実践的な教育を行っている。通常は1~2年間で修了し、ディプロマ(准学士)やサーティフィケート(学位を伴わない課程の修了)などの資格を取得できる。大学への編入が可能なコースもある。

イギリスの教育制度では、16歳から18歳までの教育課程でGCE-Aレベルと呼ばれる大学入学資格試験に向けた学習を行い、その成績等で進学できる大学やコースが決定する。GCE-Aレベルを取得していない外国人がイギリスの大学学部に進学する場合、国際バカロレア、SAT等の資格が受け入れられているのが一般的。そうした資格を取得していない場合、日本の高校卒業資格はイギリスの大学に進学する資格として認められていないため、学部に進学する前に、約9か月の大学進学準備コース(ファウンデーションコース)で学ぶ。大学進学準備コースで所定の成績を収めれば、その大学や提携先の大学に進学できる。大学院入学にあたっては、学部プログラム(日本の大学での学士号取得相当)修了が必要になる。

学期制度

9~10月スタートの3学期制

出願方法

英国の学部コースへの出願のほとんどはThe Universities and Colleges Admission Service (UCAS)(www.ucas.com)を通じて行われ、出願した大学からのオファーもUCASより返信がくる。大学院コースについては直接大学院へ、語学試験スコア、卒業証明、パーソナルステートメントなどとともに出願する。

ビザ

イギリスの教育機関に留学するためには、留学の種類や期間によって事前のビザの取得が必要となる場合があるが、コース期間や年齢によって取得するビザが異なる。あらかじめ、UK Visas and Immigration(英国国境局)のウェブサイト (https://www.gov.uk/government/organisations/uk-visas-and-immigration) または、英国ビザ関連のサービスを提供する機関VFS グローバルのウェブサイト (http://www.vfsglobal.co.uk/japan/Japanese/index.html)で最新の情報を確認しよう。

費用(授業料)

【大学進学準備コース】£9,000~/年
【大学】£10,000~/年
【大学院】£15,000~/年

参考になるwebサイト

海外留学支援サイト:
http://ryugaku.jasso.go.jp/oversea_info/region/europe/uk/

ブリティッシュ・カウンシル 「英国留学」(日本語):
https://www.britishcouncil.jp/studyuk

ブリティッシュ・カウンシル 「Study UK」(英語):
https://study-uk.britishcouncil.org/

UCAS:The Universities and Colleges Admission Service (英語):
www.ucas.com

(取材協力) ブリティッシュ・カウンシル http://www.britishcouncil.jp

最終更新2024年4月

高校生向けガイド

伝統と最新カルチャーが共存する国として、また質の高い教育を提供していることで知られているイギリス。イギリスには、①短期留学、または②長期留学により留学をすることができる。

①短期留学
<休暇期間を利用して>
夏休みや春休みなどの休暇期間を利用して、語学学校やボーディング・スクールとよばれる寮制の学校で、英語やアカデミック科目を学ぶだけでなく、スポーツやファッション、アートなど多様なコースに参加することができる。期間は1週間から2か月程度。語学学校やボーディング・スクールでは、コース内容や留学期間など、希望に応じて柔軟に対応してもらえるところも多い。また、年齢制限はあるものの、日本人の高校生を受け入れている大学のサマーコースも各地で開講されている。
多くの語学学校は認定制度により質の高さが保障されており、学校を選ぶ際の判断基準となる。英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルと、English UKとよばれる団体が共同で語学学校の認定制度を運営しており、教師・施設や運営面などで厳しい基準を満たしているかチェックしている。認定された語学学校の一覧はブリティッシュ・カウンシルのウェブサイト(http://www.britishcouncil.org/education/accreditation/centres)で確認できる。
またすべてのボーディング・スクールは、授業の質、設備、生徒のケアなどの点で、英国政府が定める厳しい基準を満たしている。ボーディング・スクールは、何百年もの歴史がある美しい校舎を持つ点も魅力だ。
語学学校、ボーディング・スクールや大学が提供している短期コースの例は、ブリティッシュ・カウンシルが運営するイギリス留学情報ウェブサイト「Study UK(https://study-uk.britishcouncil.org/)」で確認することができる(日本語ではブリティッシュ・カウンシルのウェブサイトの「英国留学(https://www.britishcouncil.jp/studyuk)」ページに掲載)。滞在先は、語学学校の場合はイギリス人家庭へのホームステイ、ボーディング・スクールの場合は学内の宿舎、大学の場合は大学寮となることが多い。
私費留学の場合、自分で受け入れ先の学校を探し、必要な手続きを取る必要がある。

②長期留学
<高校の留学制度を利用して>
所属する高校がイギリスの学校(私立のボーディング・スクール、ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジ、インディペンデント・カレッジなど)と提携している場合、数か月間のターム単位、または1年間留学をすることができる。高校によって取扱いが異なるが、条件を満たせばイギリスの学校で取得した単位を日本の高校で認めてもらえる場合もある。留学の条件や単位の取扱いについては、高校に確認しよう。
<休学をして1ターム~1年間の体験留学>
自分の通う高校がイギリスの学校と提携していない場合でも、休学をしてイギリスの学校(ボーディング・スクールなど)に私費留学する方法もある。その場合、自分で受け入れ先の学校を探し、必要な手続きを取る必要がある。
<イギリスの大学への進学を視野に入れ現地の学校に入学>
現地の学校(私立のボーディング・スクール、インディペンデント・カレッジ、シックス・フォーム・カレッジ、ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジなど)に入学し、イギリスの大学を受験するために必要となる資格試験であるAレベル(GCE-Aレベル:General Certificate of Education, Advanced Level)のための勉強をする。イギリスでは様々な種類の学校でAレベルのコースが提供されているが、日本人の生徒が単身で留学する場合、学生ビザの規定により、公立の学校に入学することができない(公立のファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジには、留学生でも入学をすることができる)。学校によっては留学生を対象に英語のサポートを提供してくれるところもある。
英国の学校に単身で留学する場合は、ガーディアンと呼ばれる留学生の面倒をみる後見人が必要となる(16歳以下の場合、ビザを取得するための必要条件となる)。ガーディアンを探してくれる学校は英国にはほとんどないため、イギリスに住む知人や留学エージェントに依頼して手配する。

教育制度

イギリスの小・中・高校は、5歳~18歳の13年間(スコットランドは5歳~17歳、北アイルランドは4歳~18歳)。16歳で義務教育を修了した後の2年間は、ボーディング・スクール、インディペンデント・カレッジ、シックス・フォーム・カレッジ、ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジなどさまざまな学校で、大学進学のための「Aレベル」の学習をする。Aレベルでは、進学を希望する大学のコース要件に応じて、3~4科目を選択して専門的に勉強する。Aレベルを受験した後、18歳で大学に入学し、通常学士課程は3年間(スコットランドは4年間、また医学や建築などのコースは異なる)。

学期制

3学期制が多く9月初旬に新学期スタート。

出願方法

提携学校への留学の場合、所属の高校を通じて手続きを行う。
自分で留学先を見つける場合は、直接学校に出願する。

入学手続きに必要なもの

①短期留学:コースによって異なるが、英語能力や学校の成績など。コースによっては特に入学用件を設けていないこともある。
②長期留学:英語能力、学校の成績、志望動機など。面接や試験が課される場合もある。

ビザ

イギリスの教育機関に留学するためには、留学の種類や期間によって事前のビザの取得が必要となる場合があるが、コース期間や年齢によって取得するビザが異なる。あらかじめ、UK Visas and Immigration(英国国境局)のウェブサイト(https://www.gov.uk/government/organisations/uk-visas-and-immigration)または、英国ビザ関連のサービスを提供する機関VFS グローバルのウェブサイト(http://www.vfsglobal.co.uk/japan/Japanese/index.html)で最新の情報を確認しよう。

費用

①短期留学:コース期間や滞在先によって異なる
②長期留学:学校の種類によって異なるが、授業料の目安として、ボーディング・スクールは年間20,000ポンド~、インディペンデント・カレッジ、ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジは年間10,000ポンド~。

参考になるwebサイト

海外留学支援サイト:
http://ryugaku.jasso.go.jp/oversea_info/region/europe/uk/

※海外留学支援サイトに別ウィンドウで開きます。

ブリティッシュ・カウンシルのウェブサイト「英国留学」(日本語ページ):
https://www.britishcouncil.jp/studyuk

※ブリティッシュ・カウンシル)のサイトに別ウィンドウで開きます。

ブリティッシュ・カウンシルの認定を受けた語学学校のリスト(日本語検索可):
https://www.englishuk.com/ja/course-finder

※ブリティッシュ・カウンシルの認定を受けた語学学校のリスト(日本語検索可)のサイトに別ウィンドウで開きます。

ボーディング・スクールの検索(英語ページ):
http://www.ukboardingschools.com/

※ボーディング・スクールの検索(英語ページ)のサイトに別ウィンドウで開きます。

インディペンデント・カレッジの一覧(英語ページ):
https://www.cife.org.uk/choose-the-right-cife-college/

※インディペンデント・カレッジの一覧(英語ページ)のサイトに別ウィンドウで開きます。

(取材協力) ブリティッシュ・カウンシル
http://www.britishcouncil.jp

※ブリティッシュ・カウンシルのサイトに別ウィンドウで開きます。

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