留学大図鑑 留学大図鑑

とってぃー

出身・在学高校:
石川県立金沢錦丘高等学校
出身・在学校:
金沢星稜大学
出身・在学学部学科:
人間科学部こども学科
在籍企業・組織:
千葉県教育委員会・小学校教諭

「旅する先生」をモットーに、世界中の子どもたちに「幸せな将来を示せる先生」を目指して活動中。これまで30カ国以上もの国で、海外の子どもたちと関わらせていただきました。教育をテーマに留学したい人、先生を目指している人など、ぜひともお話聞かせてほしいです。これから、一緒に面白いこと考えていきましょう。


最終更新日:2020年06月05日 初回執筆日:2020年06月05日

幸せの国フィンランド、現地の教育を学ぶ旅

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • キルッコヌンミ市立マサラ小学校
  • フィンランド
  • ヘルシンキ・オウル・キルッコヌンミ
留学期間:
1か月
総費用:
400,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC400点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC600点>

留学内容

ルッコヌンミ市にあるマサラ小学校で先生として子どもたちと関わることができるスクールインターンシップを行った。子どもたちと同じ目線でフィンランドの教育を体感してきた。また、日本の魅力を発信する授業を企画したり、英語で現地の教科の授業を教えることもできた。教育実習を海外で行うという新しいチャレンジをしながら、現地の教育について考える留学となっている。

留学の動機

大学3年生の時から、不登校支援を行う教育機関でインターンシップをさせていただき、地域社会における不登校問題の深刻さを痛感した。教育先進国として有名なフィンランド。私はその中でも、全ての学校で不登校立0.1%というデータに注目した。高い教育水準を保ちながら、なぜ不登校が少ないのか、その理由が知りたかった。その理由を知り、地元石川県の不登校問題解決に貢献したいと考え、留学を決意した。

成果

フィンランド教育では「連携」「自由」「多様性」という三つのキーワードを大切にしていることがわかった。フィンランドでは「不登校」という言葉がそもそも存在しなかった。それだけ子どもたちが、学校現場ではいきいきしており、自然と不登校を未然に防いでいた。また、学校に行かないという選択肢が定着しており、不登校支援を行う教育機関等が充実していた。

ついた力

防寒力

フィンランドではほとんどの家がオートロックとなっている。私はスクールインターンシップ先の児童が通う家庭でホームステイをさせていただいていたが、家族全員が旅行へ行き、留守番をしていた時に事件は起こった。フィンランド人の日課となっているサウナをしていて、熱を冷まそうと外へ出た瞬間、ドアがガチャリ。マイナスの世界を全裸で耐え抜いた。

今後の展望

現在は、地元石川を離れ、千葉県で小学校教諭として働いている。理由は二つ。一つ目は、もっと世界中を旅して、いろいろな人と出会いたいからである。二つ目は、先生として子どもたちに向き合うという経験を積みたいからである。今後は、トビタテでの経験を活かして、「不登校留学」を創りたいと考えている。不登校の子どもたちが、自分がやりたいことを全力で取り組める環境を、海外留学を通じて実現させたい。

留学スケジュール

2017年
11月~
2017年
12月

フィンランド(ヘルシンキ・オウル・キルッコヌンミ)

ルッコヌンミ市にあるマサラ小学校で先生として子どもたちと関わることができるスクールインターンシップを行った。子どもたちと同じ目線でフィンランドの教育を体感してきた。また、日本の魅力を発信する授業を企画したり、英語で現地の教科の授業を教えることもできた。教育実習を海外で行うという新しいチャレンジをしながら、現地の教育について考え続ける留学となっている。

費用詳細

学費:納入総額

200,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:渡航費

100,000 円

この画力で授業は大歓声
ホームステイファミリーとディナー、トナカイさんご馳走さま
費用詳細

学費:納入総額

200,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:渡航費

100,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

マサラ小学校の6Aクラスでスクールインターンシップをさせていただいた。6Aクラス担任のシルッカ・グロンセン先生には大変お世話になった。つたない英語でフィンランドでの教育について、たくさん質問し、真摯に答えてくださった。子どもたちに対して、時には厳しく、時には優しく、尊敬できる先生である。今回の留学を通じて、たくさんの人に支えていただいた。全ての人たちに感謝の気持ちを伝えたい。キートス(フィンランド語でありがとう)。

シルッカ先生と6Aのみんなをポケモンに例えてみました

留学中にやってしまった、私の失敗談

私は写真を撮ることが趣味で、ふらっとカメラを持って出かける。フィンランドではオーロラを何とか写真に収めたいと考えていた。休日にオーロラが高確率で見ることができる町、ロヴァニエミへ。伝統的民族のサーミ族に運良く出会い、シャッターをとにかく切った。さあオーロラを撮ろうと思った時、カメラのバッテリーが切れた。充電器をホームステイ先に置いてきてしまった。みなさん、準備はしっかりと。

サーミ族の伝統衣装はとにかくかわいい

ココでしか得られなかった、貴重な学び

私は子どもが大好きだと今回の留学で実感しました。英語が通じない子も中にはいたので、コミュニケーションをとることが難しかった。しかし、休み時間は子どもたちと全力で遊び、少しずつ仲良くなることができた。教育に興味・関心がある人や先生を志している人へメッセージ。子どもと向き合う時間を大切にしてほしい。全力で向き合うからこそ、気づきや学びが生まれる。

子どもからのたくさんの気づき、学び

現地の人と繋がる、行動する

  • 留学先探し : インターンシップ

自分の大学とフィンランドは全く繋がりがなかったため、自分で留学先を探すことから始まった。SNSなどを通じて、協力してくださりそうな人を探し、ピンポンダッシュのようにメッセージを送った。大半は無視されて終わってしまったが、何件かの方から返事をいただき、少しずつ留学をカタチにしていった。

留学前にやっておけばよかったこと

留学に行ってからでも、自分の行動次第で何とかなると思う。一つだけアドバイスするとしたら、芸を磨くこと。音楽、スポーツ、お笑いでも何でも大丈夫。人を惹きつける芸があると、身を助けるだけではなく、チャンスが広がる。

留学を勧める・勧めない理由

もちろん勧めるが、人それぞれ留学するタイミングがある。もちろん、何も考えずに海外に飛び込んでみることも大切かもしれないが、私は何か目的を持って、海外へ行くべきだと思う。初海外は不安な気持ちでいっぱいだった。しかし、実際に一歩踏み出してみると、見たこともない景色が広がっていた。今でもその瞬間を思い出す。迷いや悩みがあるかもしれないが、ワクワクやドキドキを求めて楽しもう。その方が面白いに決まってる。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私は「旅」をすることが好き。新しい場所を訪れ、新しい人と出会うことが魅力である。私には、学びたいことありすぎる。これからの人生の中で一つ一つ実現していこうと思っている。今回の留学は、その中の一つ。フィンランドで本気で学びたいことがあったからこそ留学しようと決めた。本気の感情を持ち、やりたいことが誰かのために繋がっていれば必ず道は拓ける。みなさんの留学が実りある留学となりますように。