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みおち

出身・在学高校:
福島工業高等専門学校
出身・在学校:
福島工業高等専門学校
出身・在学学部学科:
ビジネスコミュニケーション学専攻
在籍企業・組織:

フィンランドのトゥルクにスマートサステイナブルシティとビジネスを勉強しに留学していました!留学中には原発をみに行ったり,ハッカソンに出たり,学校以外の活動でも色々経験することを大切にしました.留学は,受け身じゃ学べないことを痛感しました.フィンランドについて聞きたいことがあればなんでも聞いてください!
ちなみに,カナダにも留学経験があるので,カナダに留学する人も質問してください!!


最終更新日:2020年06月10日 初回執筆日:2020年06月10日

目指せまちづくりプロジェクト化

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • トゥルク応用科学大学ビジネスアカデミー
  • フィンランド
  • トゥルク
留学期間:
4ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,190,000円
  • 公益財団法人クリナップ財団 240,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<830> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

今回の留学のテーマは,『北欧のまちづくりを学び,それを地元に生かしたい』,『ビジネスをヨーロッパの学生と勉強して刺激と新しい知識を得て,それを生かして地元に貢献できるビジネスプランを考えたい』という2つです.トゥルクでは,サマースクールでスマートサステイナブルシティのコースと取った後に,3ヶ月間の交換留学プログラムをビジネスアカデミーでとりました.トゥルクは,国内外から多くの学生がきていて,学生が住みやすいまちづくりを徹底していました.ヨーロッパは,環境を考えたまちづくりが盛んに行われていますが,フィンランドもそれは例外ではなく,去年の夏から大規模なまち改革を始めたトゥルクでは,いかに持続可能で自然に優しいまちにするかが大きな論点で,様々なところでスマートサステイナブルシティの一角を見ることができました.生活しているだけで,学びになるというとても刺激的な毎日でした.ビジネスアカデミーは自分が思っていたプログラムではなかったことで,最初の1ヶ月なかなか適応できずに,モチベーションが下がる時期がありましたが,これを無駄にしてはいけないと,学校外での活動にも力を入れ,ハッカソンや原発見学など,4ヶ月間でできる最大限の経験ができ,メンタル的にも強くなれたかなと思います.

留学の動機

高専本科5年を休学してカナダに語学留学をしたことがきっかけで,地元のまちづくりについて考えるようになりました.海外で暮らすことで地元を客観的に見ることができ,地元のいいところも改善できるところも見えてきました.帰国した時,どうにかして地元をもっとよくできないかと考えました.そこで,北欧のまちづくりとヨーロッパの経営を学びに行こうとこの留学を決めました.

成果

フィンランドでは,学校以外のところでも学びの場を得ることができました.中でもハッカソンの参加と,原発への見学は自分の留学生活の中でももっとも充実していた活動でした.ハッカソンでは,自分自身の無力さを痛感し,もっとマルチに学ぶ必要性を知りました.原発見学では,福島が今抱えている核廃棄物の処理などのシステムや日本との違いなどを知ることができました.

ついた力

ネットワーク力

ビジネスアカデミーのプログラムが予定していたものと違い,最初はモチベーションが上がらなかったのですが,このまま失敗して終わりたくないと思い,起業アクセレレーターの施設に通いました.そこで起業家の方々と知り合い,プログラミングや起業の心得などを聞いたりしました.最後には一緒にハッカソンに出て優勝することもできたので,ここで築いたネットワークは私にとってとても大切なものとなりました.

今後の展望

留学を通してわかったことは,ビジネスを知っているだけでは,何もできないということでした.今は,多様な分野の知識を身につけたいと思うようになり,原子力について勉強したいなと思っています.来年度は,除染除去土壌の問題について学校のプログラムを利用して学び,最終的には地元住民や学生との対話を通して,福島の現状と放射性物質の正しい知識を共有し,この問題の解決につなげていきたいです.

留学スケジュール

2018年
8月~
2018年
11月

フィンランド(トゥルク)

夏はサマースクールのスマートサステイナブルシティコースをとり,フィンランドトゥルクで取り組んでいるサステイナビリティへの取り組みや世界がどうあるべきかなどについて,各国の学生と議論をするなどしました.その後,トゥルク応用科学大学の交換留学生として,3ヶ月ビジネスアカデミーに通いました.ビジネスアカデミーでは,チームメイトと一緒にプロジェクトを立ち上げ,イベントを実施したり,イノベーションについて学んだり,企業の市場調査を行い,その結果とともに戦略提案などをするなど,実践的な経営を学びました.その他ハッカソン出場や原発見学など課外でもたくさん学ぶことができました.

費用詳細

学費:納入総額

90,000 円

住居費:月額

49,000 円

生活費:月額

50,000 円

イノベーション講座Inno58hの合宿の写真です
費用詳細

学費:納入総額

90,000 円

住居費:月額

49,000 円

生活費:月額

50,000 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

留学前の自分は,学生という身分に甘えてやるべきことをおろそかにしていた節がありました.今はないのかと言われたら,きっとまだ甘えているかもしれませんが,自分が引き受けたことにもっと責任を持つという意識をするようになりました.というのも,留学では,モチベーションがものすごく上がっちゃって,自分の能力以上のことをしようと多すぎるタスクを抱え込んでしまったんです.それで,期限内に課題が終わらず,何度も「自分はだめ人間だ」と思いました.振り返ってみると,後先考えず挑戦しすぎたと思いました.挑戦するのはいいんだけど,自分本位になってはだめで,相手側も自分もWINWINにならないと意味がないなと思いました.だから,やると言ったことは最後まで本気で取り組んで,「あぁ,こいつに頼んでよかったな」と思ってもらえることをしようと心がけています.それからもう1つ気づいたのは,人間本気になったらなんでもできるってことです.矛盾しているかもしれませんが,多すぎるタスクを抱えても一応なんとかなった4ヶ月でもありました.なので,抱えすぎてもなんとかなることを知っていて,自分がやるって言ったことには最後まで責任持って取り組むことの重要さに気づけた今の私は,前よりも仕事ができる自分になった気がします.仕事のできなさが,コンプレックスでもあったので,これは大きな成長かなと思います.

1日の行動を図化してなるべく効率よく動けるようにしました

人気すぎるが故にキャンセル待ち続出

  • 住まい探し : 学生寮

私が留学したトゥルクにはStudent VillageとRetro Dormという2つの学生寮があります.前者の方が家賃が高い分,設備が整っていて,立地もいいので,競争率が高かったです.中には,学校に連絡が来た時にはすでに部屋が埋まっていて,キャンセル待ちをして運よく部屋を確保できたという学生や,Retro Dormさえも埋まってしまい,仕方なくAirbnbやルームシェアを探して滞在するしかなかった学生もいました.留学先が決まって安心していては,すぐに住まいをかけた競争に負けてしまいます.ここで重要なのは,常に現地の学校の情報を更新しておくことです.私は毎日ウェブサイトを見て学生寮の入居募集が始まるのを待っていました.その甲斐あって,無事に部屋は問題なく確保できました.現地に友達がいたり,チューターがいる場合はその人に逐一聞いておくのもいいかもしれません.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学にこれから行く人は,自分が何を求めて行くのかを明確にして行ってください.全ての計画がうまく行くことなんて少ないかもしれません.トラブルに巻き込まれたり,うまくいかなかったりしてモチベーションが下がった時,自分の軸をしっかり持っている必要があります.それから,失敗を失敗のまま終わらせないことを心がけてください.自分は変わるんだ,この目標を達成するんだと芯を持って挑戦してきてください!