留学大図鑑 留学大図鑑

狩生 宏喜

出身・在学高校:
市立浦和高校
出身・在学校:
東北大学
出身・在学学部学科:
理学部宇宙地球物理学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年06月09日 初回執筆日:2020年06月09日

スペインで再エネ留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • バジャドリッド大学工学部、Wedge Global
  • スペイン
  • バジャドリッド
留学期間:
一年
総費用:
- 円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
スペイン語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

 私はスペインのバジャドリッドで交換留学10ヶ月、カナリア諸島でインターンシップ2ヶ月という日程で再生可能エネルギーを学んだ。
 留学中は授業に行きながらもフィールドワークに重きを置いて活動をしていた。例えば、再生可能エネルギー研究施設を訪問したり、アイスランドに旅行も兼ねて地熱の利用の仕方などを見に行ったり、ヨーロッパに住んでる間でしかでしかアクセスできないような場所でいろんなことを体験することができた。
 そして交換留学のあとはWedge Globalという波力発電ベンチャーでインターンをさせてもらい、主に波の解析を行った。

留学の動機

最初はただサッカーが見たくてスペインに留学に行こうと思っていた。しかしスペインという国を調べるにつれ、再エネという自分の勉強していることとの接点が見つかり、次第にそのテーマに惹かれていった。結果、サッカーも見たいし再エネも勉強したいということでスペイン留学を決めた。

成果

主な成果は、波力発電ベンチャーでインターンしたことによって、海洋の再エネ開発の現状を知ることができたこと。より優れた技術が必要なのはもちろんだが、漁業をめぐる現地人との関係構築や、資金を確保するための効果的な計画立案などの困難さを目の当たりにし、色々な側面から波力発電の「今」を知ることができた。

ついた力

許せる力

スペインは日本と違ってバスが定刻に来なかったり、友達が堂々と30分遅刻してきたりと日本では考えられないことが平気で起こりうる。その度にイライラしてたらこっちもエネルギーの無駄なので、まあいっかと許せるようになったのは、留学を通して感じられた変化の一つである。

今後の展望

インターンシップでは自分がジオサイエンティストとしてどう再エネと関わっていけるのかを考えさせられた。研究者や企業の一員として関わっていくなど、様々な方法で再エネに関わることができると思うが、これからは自分に一番あっている方法を模索していく予定。

留学スケジュール

2018年
9月~
2019年
6月

スペイン(バジャドリッド)

バジャドリッド大学で環境やエネルギー、科学技術に関してディスカッションする授業を受けた。授業の内容はプレゼンテーションや決められたテーマに関するディスカッション、論文を読んでそれを発表するなど実践的なものが多い。他の留学生たちは意見を発信することに慣れているので、発信力を鍛えるモチベーションになる。一方、授業外での留学生同士の交流は学生主体のパーティやクラブで行われる。積極的に絡んで行かないとなかなか友達ができないので、イベントに参加することによってコミュニケーション能力や語学力が上がった。
交換留学中は授業を受けるだけでなく、実践活動も行なった。再生可能エネルギー施設や再エネ先進国のアイスランドやデンマーク、ドイツなどを訪れ、ヨーロッパの官民協働で急速に成長している再エネの現状を見ることができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

再エネ研究施設にて実験中の設備を見学
ドイツ人のノリについていくのが必死だったパーティ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
7月~
2019年
8月

スペイン(カナリア諸島、ラス・パルマス)

Wedge Globalという波力発電ベンチャーでインターンをさせていただいた。担当業務は主に波のデータ解析で、波力発電量を見積もる時に用いるContingency Tableという表を作成していた。その表はラス・パルマスで新たに始動する計画に利用されることになっている。
職場の雰囲気はわからないことはなんでも聞ける環境で、上司のみなさんが丁寧に始動してくれたおかげで業務を完遂することができた。
島全体がビーチで囲まれているため、息抜きに海で泳いだりできたのがいい気分転換になり、仕事も捗った。
仕事自体から学んだことが多かったのはもちろん、日本とは全く違う環境でインターンをしたことで働くことへの価値観が変わるなど意外な収穫があった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Wedge Globalの波力発電機のプロトタイプ
カナリアの海への憧れが抑えられない埼玉県民
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

やはりスペインを語る上でサッカーは外せない。特にFCバルセロナのホームスタジアム(カンプ・ノウ)で見たエル・クラシコは想像を超えてエキサイティングなものだった。100年の歴史を背負って戦うプレイヤーとそのプレイヤーたちに全エネルギーを送り込む現地サポーターが織りなす独特の熱気と爆発的な感情の高ぶりは日本では味わえない。スペインに立ち寄った際はサッカー観戦を忘れずに!

カンプ・ノウで10万人のサポーターの1人となった狩生宏喜

スペインでスリの標的にならないために

  • 生活 : 治安・安全

スペインでスリはもっとも頻繁に起こる軽犯罪の一つである。実際に私の友達はトレンチコートの内ポケットに入れておいた携帯を盗まれたり、カバンを知らない間に切られていたりなどの被害にあった。
まず大事なことはスリに対して警戒をすることではなく、スリのターゲットにならないことである。特に服装は大事で、いかにも日本から来た無知な観光客というような服装をしていると高確率で被害に遭う。例えるとすれば、トレンチコートに肩掛けのバッグを背負い首には一眼レフをぶら下げているというような感じだ。そのような服装はプロのスリ集団に対してナイーブなお金持ちというような印象を与えてしまい、被害に遭いやすくなる。なのでスペインに留学または旅行をするときは、なるべく現地人に近い質素なファッション(ジーンズに無地のTシャツなど)を心がけると良い。

留学前にやっておけばよかったこと

語学(あることないこと何でもいいので喋り続ける練習)

留学を勧める・勧めない理由

勧める理由
・考え方や情報収集の基準が変わり多様な視点で物事を捉えられるようになったり、日本人のバイアスがかかっていない考えを理解できるようになったりする。
勧めない理由
・上記のことは心がけ次第で日本でも体得できる。

これから留学へ行く人へのメッセージ

やらなかった後悔よりやった後悔です。