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わこ

出身・在学高校:
石川県立金沢泉丘高等学校
出身・在学校:
神戸大学
出身・在学学部学科:
国際文化学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年12月03日 初回執筆日:2019年12月03日

フィンランドで教育を学ぶ!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Helsinki University、ヘルシンキ近くの公立中学校、Playvation Ltd.
  • フィンランド
  • ヘルシンキ
留学期間:
10か月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,850,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<IELTS6.0> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

フィンランドのヘルシンキ大学に約8か月間交換留学をし、50ECTS(ヨーロッパの大学の単位です)を受講しました。元々はフィンランド語の授業と教育についての授業を中心に受講するつもりでしたが、ジェンダーについての授業、倫理的ジレンマについての授業も多くとることができ、教育についてだけでなく、文化、人権、多様性などについて、自分の考え方を見直すきっかけとなりました。その後、フィンランドの中学校にボランティアとして潜入させてもらい、大学の座学の授業では十分に分からなかった、フィンランドの教育の実情を学ぶとともに、お返しとして、日本の文化についての授業を計25クラスの生徒に行いました。又、ラストの1か月は、大学教育まで無償であるフィンランドの民間の教育関連企業について知るため、英語教育サービスを提供するスタートアップ企業にて、インターンシップを行いました。

留学の動機

将来教育関係の仕事に就きたいと考えていた私は、大学で教職課程を受講しており、その中の授業でフィンランドの教育について知り、調べていく中で、フィンランド教育の平等性、進んだ英語教育や成人教育について知ることになりました。このような教育が本当に行われているのか、日本に導入することは出来るのかということを、実際に現地に行き確かめたいと思ったことがきっかけです。

成果

ヘルシンキ大学には、フィンランドはもちろん、世界各国から教育に興味のある学生が多く集まっていて、彼らと議論することで刺激を受けることが多々ありました。又、フィンランドの教育が必ずしも良いところばかりではなく、問題もあるということが分かったものの、やはり他の国々の模範となるような部分も多く、将来これらの知見を活かして社会貢献したいと考えています。

ついた力

とりあえずやってみる!力

留学先の大学は、スムーズに行き先が決まりましたが、ボランティア先、インターンシップ先が思うように見つからず、最初の3か月程、悶々としていました。しかしながら、ヘルシンキ中の学校・教育関連の企業にメールを送ったり、いろんな人に自分の状況を相談することで、最終的には受け入れ先を見つける(紹介してもらう)ことができました。

今後の展望

留学期間の中で何よりも衝撃を受けたことは、中学校に1か月ボランティアに行った際に見た、フィンランドの先生たち、生徒たちの主体性、個性を大事にする姿勢です。教育に携わる人間として、又は何か情報やモノを提供する立場の人間として、"主体性”や"個性"といったキーワードをテーマにして活躍していきたいと考えています。

留学スケジュール

2018年
8月~
2019年
5月

フィンランド(ヘルシンキ)

平日は教育、フィンランド語、多様性について、又ジェンダー学についての授業を受講しながら、日本語学科のティーチングアシスタントを務めました。そのような授業を受けたり、大学の男女共用トイレを毎日使ったり、友達とディスカッションをする中で、フィンランド教育について学ぶことが出来たのはもちろん、自分が(考えていたつもりでも、)いかに人権について、多様性について考えれていなかったかということに気づかされることが数多くありました。又週末は、友達とサウナに行ったり、スケートをしたり、ピクニックをしたりと、フィンランドの文化を楽しんでいました。大学の授業や日々の生活は英語で事足りていましたが、フィンランドをもっと知りたい、中学校の生徒達やフィンランド人の友達ともっと仲良くなりたいという思いから、フィンランド語の授業を受講し、空きコマには友達とタンデムトークをしてフィンランド語を学んでいました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

大学の教室の窓から見えるヘルシンキ大聖堂
ヘルシンキ中央駅に期間限定でオープンするスケート場
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
5月~
2019年
5月

フィンランド(ヘルシンキ)

約3週間弱ヘルシンキの中学校に潜入させてもらい、数学から木材工作の授業まで、ほぼすべての教科を見学し、そのお返しとして日本語、日本の文化について授業を行いました。大学でフィンランドの教育の方法論や背景を学んだ後の学校訪問であったため、理論を学んだだけでは気づくことのできなかったフィンランド教育の現状を、見学だけでなく、学校の先生や生徒達との交流を通して学ぶことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

家庭の授業でお好み焼きにトライ!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
6月~
2019年
6月

フィンランド(ヘルシンキ)

フィンランドの民間教育事情を知るため、フィンランド国内向け、国外向けに英語教材サービスを展開するスタートアップ企業であるPlayvation Ltd.にて約1ヶ月弱インターンシップを行いました。教材を使用している教育機関を訪問したり、日本の市場調査、翻訳などを行うなどし、インターンシップ生として働く中で、フィンランド政府が教育系スタートアップ企業を強くバックアップしている事や、スウェーデン語話者フィンランド人の幼稚園とフィンランド語話者フィンランド人の幼稚園の違いなど大学の授業では分からなかったことを様々に知ることが出来ましたが、一方で、教育系企業の抱える、教育の質の追求と利益の追求のバランスの難しさにも気づき、改めて教育の奥深さに気づきました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

インターンシップ中に訪れた子どもたちの為のプレイルーム
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

中学校にボランティアに行った際、先生方の好意により近くの小学校も訪問する機会を頂き、小学3年生に対し日本の学校生活についてプレゼン型の授業を行ったのですが、そのプレゼンテーションで紹介した、日本の制服や体操服について違和感を覚えた児童達が、わたしに対し「なぜ日本では制服を着なければならないのか」「先生は制服がないのに生徒が制服を着なければならないなんてアンフェアではないか」と言う意見を次々と英語で質問し、すごく面白く感じると共に、圧倒されました。フィンランドの児童・生徒たちの英語運用能力、主体性の高さは、良い意味で協調性を重視せず、個を大切にする社会、学校文化に起因するのではないかと感じた瞬間です。だからと言って、日本もただ単にフィンランドの真似をすれば良いという訳ではありませんが、フィンランド教育のヒミツはここにあるのではないかと思いました。

フィンランドの中学生の様子ー服装や髪型も自分で決める

この国のことが、とても好きになった瞬間

フィンランドの冬は暗くて寒く、気分が落ち込みがちですが、フィンランド国内で、車の数より多いと言われるくらい多くあるサウナに入り、他のサウナに来ている人や、友達と一緒に裸のコミュニケーションをすることで、とても幸せな気分になることが出来ます。フィンランドに行く前はそこまで興味のなかったサウナですが、日本に帰るころには大ファンになっていました。

サウナの後のクールダウン、海や湖に飛び込みます。

渡航3日前にぎっくり腰に、、、

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

課題と解決法というよりはどちらかというと失敗から学ぶ、という内容なのですが、事前の準備は早すぎる!というほど早めにやっておくことを強くオススメします。私はスーツケースの準備を全くしていなかったにも関わらず、渡航3日前に人生初のぎっくり腰になってしまい、準備も不十分、完全回復もしていないという状態でフィンランドに向かうことになってしまいました。特に長期留学の際は、留学先での生活準備、保険やVISAの手続き、友達とのお別れ会などありスケジューリングも難しくなると思いますが、不測の事態にも対応できるように早め早めに準備をしておくことが大切です。

留学前にやっておけばよかったこと

日本のアニメ、マンガについての知識が乏しく(自分ではあるつもりでした)、現地の中学生にガッカリされることが何度かありました。もっと日本についての知識を溜めておけば良かったと思います。

留学を勧める・勧めない理由

留学という学び方が合う人、合わない人、合う分野、合わない分野というのはあると思うので、一概に留学を薦めることは出来ませんが、私は、留学で得た多様性や、人権、教育についての新しい考え方、又留学先で出会ったすべての人とその思い出やその人たちの考え方は、留学をしなければ手に入れることのできなかったであろう一生の財産だと思っています。少しでも行くかどうか迷いがあるのであれば、私は行くことをおすすめします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

人生は短い!世界は広い!たくさんの人に会って、コミュニケーションをとって、自分の世界をもっともっと広げていってください!!!