留学大図鑑 留学大図鑑

しばはら

出身・在学高校:
京都府立嵯峨野高等学校
出身・在学校:
京都工芸繊維大学大学院
出身・在学学部学科:
材料制御化学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年11月19日 初回執筆日:2018年11月19日

日本を元気にする技術者を目指す!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Heliv Group S.r.l.
  • イタリア
  • ベニス
留学期間:
10ヵ月間
総費用:
1,900,000円 ・ 奨学金あり
  • JASSO大一種奨学金 890,000円
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,690,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC780> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC780>

留学内容

イタリアの化学系ベンチャー企業である、Heliv Group S.r.l.にて、研究員としてインターンシップを行いました。蛍光素材を用いたプロダクトを提供しており、その蛍光素材の品質改善を目標として研究を進めました。前半はCEOに同行して、他社との打ち合わせに参加させてもらったり、独自のソフトウェアのためのデータを収集しました。後半は提携しているベニス大学の設備を利用して研究活動がメインで過ごしていました。日本で専攻している専門分野とは重なる部分もあるものの、異分野のプロダクトで、原理を理解したり、実験の操作に苦労することもありました。また、CEOが非常に忙しく、完全なフォローが難しかったため、壁にぶつかることも何回もありましたが、自身で論文を探し出し、研究方針を見つけ出して実験を進めていきました。

留学の動機

高校生の頃から漠然と興味を持っており、学部4回生の頃に語学研修として短期留学を経験しました。大学院生となり、就職を意識するようになると、海外で働きたいと思うようになり、技術者として経験を積む機会を探していました。また、長期で海外に滞在することで見えてくるものもあると感じていて、長期でインターンさせてもらう決意をしました。

成果

実験方針を決定し実験までは行ったのですが、合成実験に慣れていないことに加えて(日本での研究は主に物性測定)方針が決まったのが遅く、成果を持ち帰ることができませんでした。しかし、この10ヵ月の経験で培った知識やスキルは、次回以降、必ず役に立たせることができます。また、モノづくりメーカーの内部を知ることで、やりがいと辛い点を体感することができたのは、とても貴重な経験となりました。

ついた力

導き出す力

今回の留学を端的に表すと、わからないことばかりの環境で、成果を生み出すために自分なりの方法で模索する経験でした。見えないゴールに向けて、走り抜けようとするストレスは相当なものでしたが、研究者やエンジニアに求められている社会的イノベーションのためにはそれらを避けることはできません。それに耐えながら一歩ずつ歩みを進めていく中で、かすかな光を見つけることを楽しむことができるようになりました。

今後の展望

国境を意識しないエンジニアになりたいと思います。まだ足りない要素もありますが、困っている人が笑顔になれるようなプロダクトに携わっていきたいです。また、私の場合、純粋な好奇心だけではモチベーションが上がりきらないようです。やはり、だれかのために何かを生み出したい。その信念を大切にしていこうと思います。

留学スケジュール

2017年
4月~
2018年
1月

イタリア(ベニス)

前述。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

どこを歩いてても絵本みたいに素敵で、休日はよく散歩しました。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

みんな生き急いでなくて、とても人間らしい生き方をしていたように思います。
楽しくするときは楽しくして、気を休めるときはしっかり休む。そして感情を表現する。バカンスを初めとして、昼食時から食前酒を楽しんでいたことにはやはり衝撃をうけました。
また、日本に留学していたイタリア人が言うには、「日本とイタリアは歴史や文化を大切にするという点ですごく似ている(相撲を例に挙げてました)」だそうで、その一言を聞いて、心の中で妙にストンッと落ちました。国が変わっても、人として何もかも違うわけじゃないということを痛感し、多様性について気付いた瞬間でした。

スーパーの前で急にカップルが喧嘩を始めて、ラテンを感じました

人に頼る。

  • 住まい探し : 一人暮らし

一人暮らしをしていました。契約関係がややこしいのは日本と同じで、賃貸に限らず、通信環境等でも困ることが多かったです。分からない時は、考えるのも大切ですが、聞くしかないです。一見情けないような解決方法ですが、最終的にこの方法で問題が解決できるかできないかはとても大きな差だと思います。誰にも聞けない時は、ひたすら調べてたので、同時にリサーチ力も高くなったと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

現地で携わる研究内容について、もっと調べていくべきだった。ある程度は準備したものの、全然足りなかった。ありきたりなことだが、いくら準備しても足りることはほとんどないと思うので、十分すぎるくらいに準備していった方が良いと思いました。

留学を勧める・勧めない理由

留学すれば、絶対に何かの刺激はあります。ですが、それ相応の努力や苦労もある事が大半なので、そういった意味では留学は慎重になるべきです。しかし、今の年齢・立場でしか感じられない事や、学んだことを生かせる期間が長くなるように、若いうちに行くべきだと僕は思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

何かを実行した時点で9割の勝負がつくんじゃないか、と思います。何かをやってみたらそれだけで、同じことを考えていただけの人間とは大きな差がついているということです。留学にいくという決断をした時点で、周囲よりも大きな一歩を踏み出していると思います。それをどう生かすかが大事で、向こうでどう生活するかも、帰ってきてからどうするかも、今から膨らませていける事柄です。頑張ってください。