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ごめちゃん

出身・在学高校:
仙台市立仙台高等学校
出身・在学校:
宮城学院女子大学
出身・在学学部学科:
学芸学部国際文化学科
在籍企業・組織:

イタリア語を生かして被災した地元のために何かできることはないかと考え、トスカーナ州発祥のアグリツーリズモを学ぶためにイタリアに留学しました!語学学校に通いながらアグリツーリズモで3か月間、4つ星ホテルで4か月間インターンシップを行いました。イタリアに留学したい方、観光に興味がある方、お気軽にご連絡ください!(facebook友達申請時にはメッセージをお願いします)


最終更新日:2017年08月15日 初回執筆日:2017年08月15日

アグリツーリズモで宮城県を元気に!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Scuola Toscana(語学学校)
  • イタリア
  • フィレンツェ
留学期間:
8か月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,780,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
イタリア語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<CILS B1> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

 8か月間語学学校に通いつつインターンシップやフィールドワークを行いました。アグリツーリズモでの3か月間のインターンシップを通して、ルームメイキングや収穫体験、レストランの手伝いなどを通し、地域の特性を観光に上手に生かすための工夫やおもてなしについて学ぶことができました。
 4つ星ホテルではレセプショニストとして4か月間インターンシップを行いました。同僚は全員イタリア人だったので、語学だけでなく異文化理解も学ぶことができました。日本人のお客様の対応をして「あなたがいてくれて良かった!」と言っていただいたことから、自分のやりがいは海外での経験や語学を生かして日本人の役に立つことだと気づくことができました。
それほかの活動として、ヴェネツィア大学で観光に関するアンケート調査やトスカーナ政府観光局でのインタビュー調査を行いました。また、運営目線だけでなくお客様目線でもアグリツーリズモを体験したいと思い、宿泊体験を行いました。同施設で通訳ボランティアを行いました。その他にも地域の名産をどのようにPRしているかを見るために、ワインソムリエの方と一緒にワイナリー巡りもしました。日本発信プロジェクトとしては、宮城県のパンフレット「みやぎ」を150部配布しました。

留学の動機

大学3年次に宮城県庁でインターンシップを行い、震災から4年が経過しているにも関わらず外国人観光客数は震災前の6割に留まっていることと農村地域の復興が遅れていることを知り、宮城県のために何かできることはないか考えました。そこでイタリア発祥のアグリツーリズモを学び県内のインバウンド増加、復興に役立てたいと思い留学しました。トビタテだからこそイタリア×自分×宮城という大きなスケールで留学を実現できました

成果

アグリツーリズモの運営や独自のホスピタリティを学ぶために行ったインターンシップでは、アルベルゴ・ディフーゾ(点在するホテル)という地域活性化の取り組みも学ぶことができました。ヴェネツィア大学での観光に関するアンケート調査やトスカーナ州観光局でのインタビューの結果は現在卒業研究に役立てています。7か月間のインターンシップや通訳ボランティアは、自分の将来に役立つ実務経験となりました。

ついた力

トビコム力

留学中はどんな経験も自分の成長につながると思い、チャンスがあれば何事にもトビコムことを大切に過ごしていました。ホテルでのインターンシップやアグリツーリズモでの通訳ボランティアなどの留学計画にはなかった実践活動は、自分の何事にもまずは挑戦してみよう!という前向きな性格と、イタリアで得た人脈があったからこそできた経験で、自分から動けばチャンスが生まれるということを実感しました!

今後の展望

大学卒業後は自分の専門を生かして日本企業で働きます。将来は、イタリア社会で得られた人的ネットワークを利用して、日本だけでなくイタリアの観光分野においても活躍し、交流促進の架け橋となり、両国の魅力を世界中の人に発信していきたいと思っています。2020年のオリンピック開催時には主要観光地だけでなく宮城県への観光客誘致をアグリツーリズムという新しい観光の形で図りたいです!

留学スケジュール

2016年
9月~
2017年
4月

イタリア(フィレンツェ)

好きな国での毎日はキラキラしていて、8か月間あっという間に過ぎました!
イタリアは観光大国なので旅行にくる友人が多く、もともとガイドの仕事に興味があったのでフィレンツェを案内できたことがとても楽しかったです。イタリアは開館時間や入館料などがよく変更になるので、案内をするうちに得たフィレンツェ観光の最新情報はホテルでのインターンシップでも役に立ちました。フィレンツェを案内した友人のひとりから「りなちゃんに憧れてイタリア語の勉強をはじめました!」とメッセージをもらった時はイタリアとイタリア語の魅力を伝えることができた!と、本当にうれしかったです!同時に自分のしたい仕事は日本とイタリア両国の魅力を多くの人に伝える仕事なのだと改めて思いました!

費用詳細

学費:納入総額

500,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

80,000 円

華の都、フィレンツェの街並み。大好きなドゥオーモ
インターンシップ先でトスカーナの郷土料理つくり!
ルッカコミックス&ゲーム!ねこのコスプレをしました
費用詳細

学費:納入総額

500,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

80,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

外から日本を見ることで日本の魅力を再発見することができました。
イタリアのおもてなしを学ぶためにホテルとアグリツーリズモで働いた経験から日本では縦のつながりが重要視されるのに比べて、イタリアでは横のつながりが重要視されていることに気が付きました。それから、日本人の察する文化や尊う文化が日本でしか味わうことのできないおもてなしなのだと考えるようになりました。
また、レセプショ二ストはホテルの顔としてみなされるので、レセプションに立つためにはレセプショニストとしての自覚が必要でした。世界各地からイタリアに来たお客様の対応は多言語で対応しなければなりませんでした。私の場合はイタリア語、英語、日本語でお客様の対応(主にチェックインの対応)をしていたので、これが一番苦労した点でした。自分が何ができて何ができないのかも言わないと同僚には伝わらないので、海外で働くうえで必要なことは自分の意見を持ち、伝えることだと思いました。
将来、日本とイタリアで働きたいと考えていたため、学生のうちにイタリアでより社会と接点を持って実践的な活動や実務経験が必要だと考えていました。今回の留学でできたイタリアでの経験は自分にはなくてはならない貴重な経験になりました。

インターン先のホテルで。尊敬している同僚と!
日本人のお客様の役に立つことがやりがい!Benvenuti!

イタリア語の勉強やイタリア留学に反対する周囲をこう説得した!!

  • 周囲の説得 : 家族

留学前、マイナー言語であるイタリア語を勉強することをなかなか周囲は認めてくれませんでした。イタリア語の実力も思うようにのびなかったことから「自分にはイタリア語は向いていないのかもしれない」と諦めかけたこともありました。
そこで、周囲を説得するために行動しよう!と決意し、学費の不足分を貯めるためにアルバイトを掛け持ちし、イタリア語能力の向上のために週に一度個人レッスンを受けることとイタリア語の弁論大会に出場することを決めました。
第8回全日本イタリア語弁論大会では、「KIZUNA」というタイトルで東日本大震災が私にもたらした影響や、つらく悲しい経験も自分の行動次第でプラスに変えていくことができることについて話しました。結果は4位入賞で、フィアット賞・イタリア文化会館賞という素晴らしい賞をいただくことができました。
結果的に、現在はイタリア語を勉強することや、将来イタリアでも活躍したいという気持ちを周囲の方々はみんな応援してくれています。
反対することには必ず理由があると思うので、説得するためには何が自分には足りないのかよく考えて行動をすることで自分も周囲の反応も必ず変化すると思います!
これらの経験から、自分には説得するために行動する力、そして困難な状況やマイナスなこともプラスに変えられる力があるとわかりました。

第8回全日本イタリア語弁論大会に出場した時の写真です

Come si studia l'italiano?

  • 語学力 : その他の言語

イタリア語は大学に入学してから第二言語として勉強を始めました。留学開始時は、イタリア語は中級からのスタートでした。8か月間の中で思うように語学力が伸びない時期もあり、「もっとできれば…」と考えてしまうこともありました。その時に私を励ましてくれたのはイタリア人の友人たちでした。
私の通っていた語学学校は、昼間はイタリア語、夜は日本語の学校だったので、彼らとは語学学校のタンデムを通して知り合いました。友人の多くは日本語を勉強していたため、彼らと話すうちに、日本の魅力を新たに発見できることがあったり、彼らが自分よりも日本の歴史に詳しくて驚いたりすることもありました。また、日本語を勉強しているからこそわかる微妙なニュアンスの違いを理解したうえで私の翻訳などに対してアドバイスをくれたこともイタリア語の上達につながりました。
週末は一緒に過ごすことが多く、日本まつりに行ったり、フィレンツェでアペリティーボを楽しんだり、おうちでのご飯に招待してくれて家族に紹介してくれたりとたのしい思い出がたくさんできました。留学生活を楽しく過ごせたのも彼らのおかげです。楽しいと思える環境でこわがらず話すことが語学の上達につながると感じました^^

フィレンツェでアペリティーボ!
フィレンツェの周辺地域に日帰り旅行!楽しかった
私のおばあちゃんの梅干しをおいしい!と食べてくれた

これから留学へ行く人へのメッセージ

一番大切なのは、「留学したい」という強い気持ちだと思います!なぜ留学したいのか、将来どうありたいか、自分の軸を決めてしっかり計画をたてれば留学は成功します✨トビタテは皆さんのやる気を応援してくれます!みなさんにとって留学が素敵な経験となりますように!