留学内容
私のテーマは報道と多様な視点の関係性でした。
当初、チェコならではの多様な視点を期待していましたが実際は欧米側の意見がほとんどで、その偏りの度合いも日本より高いことに驚きました。博物館の学芸員が夏休みだったなどのハプニングはありましたが、海外におけるメディアの信頼や報道の文化を知り、日本を見直す良い機会となりました。
最終更新日:2024年12月13日 初回執筆日:2024年12月13日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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英語 | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 5.5(高一)> | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル |
私のテーマは報道と多様な視点の関係性でした。
当初、チェコならではの多様な視点を期待していましたが実際は欧米側の意見がほとんどで、その偏りの度合いも日本より高いことに驚きました。博物館の学芸員が夏休みだったなどのハプニングはありましたが、海外におけるメディアの信頼や報道の文化を知り、日本を見直す良い機会となりました。
もともとプラハに行きたいと考えており、私の興味をもと整理したところたところ「報道」をテーマにするのが良いと感じたためです。
情報化が進み、誤報や偏向報道のリスクが高まる現代において、正確で信頼性のある情報を発信するジャーナリズムの価値は非常に重要です。特にウクライナ問題のような国際的なテーマを通じて、メディアの多面性や国際関係への理解を深めたいと考えました。
語学学校では母国語でグループを作る傾向がある中、私は唯一の日本人として母国語の壁を壊し、さまざまな国籍の学生と交流を深めました。この経験は異なる文化や価値観を理解し、異言語やジェスチャーを駆使して、初対面の他者とつながる自信を培う契きっかけになりました。この経験はプラハやブリュッセルで街頭インタビューをする時に、早速役立ちました。
自分を通す力
もともと私は日和見主義的なところがあるのですが、私の名刺を配るなど積極的にコミュニケーションを図り、自分を印象づける努力を続けました。これにより異なる価値観を学ぶ貴重な機会となり、特に日本人という背景を活かしつつ、政治のような対立しやすい話題を話すことは、他者との信頼関係を築く鍵となりました。
ジャーナリズムの可能性と魅力を存分に感じた留学でした。また、基本的に私は「人に何かを伝える」ことが好きなのだと気づくことができました。
今後の展望と言われると難しいですが、もう一度、今度はより専門的に報道を学びたいと思います。
2024年
8月~
2024年
8月
ウクライナ問題をテーマに現地の視点を探るべく専門家へのインタビューを計画していましたが、学芸員は夏休み中。現地にいるにもかかわらずメールで質問するという状況に笑ってしまいました。一方、学生たちとの対話では意見の強さや偏りに驚きつつも、チェコの報道が自由であり、旧西側・東側関わらず公営メディアへの信頼が高いことを知るなど、面白い発見が多々ありました。あと日本は新聞が強い。
また、チェコ留学が終わった後はシェンゲン協定を活かしてヨーロッパを廻っていました。ベルギーなど3カ国を訪れることができ、特にベルギーブリュッセルではEU本部という環境が生きると考え、臨時で街頭インタビューを行いました。ベルギーに限った話ではありませんが、声をかけた人が基本的に(現地から見た)外国人で、それが馴染んでいるという状況には地域統合の可能性を感じました。
語学学校では、本当に多様な国から来た学生たちと交流しました。母語ごとにグループが形成される中、唯一の日本人(かつ東アジア人)としてぼっち状態からスタートした私は、意を決してさまざまなグループに飛び込み壁を壊していきました。既存グループ同士の架け橋となることは他の留学生にとっても、多くの文化に触れる機会を生むことができたと思います。
日本文化発信プロジェクトとして落語を選びましたが、10分もある原稿を英語で覚えることは難しかったため小噺を英訳して披露しました。授業やステージで披露した際には大いにウケたほか、持っていった浴衣姿で街を歩く私には現地学生たちからも注目が集まりました。チェコのことを考えると浴衣は一日しか着られませんでしたが、遠くからはイスラエル人が話しかけてくれるなど、海外の明るさを最も実感する一日になりました。大量に持っていった日本のお菓子も大好評で、自然といろいろな国のお菓子パーティーが開催されるようになりました。
さらに、チェコでは街頭インタビューや寮生活など、自分から動かなければ何も始まらない状況が多く、自立心を鍛える良い機会となりました。英語が全く話せないカザフスタン人のルームメイトとは協力して生活しながら、新しい環境で自分なりの居場所を作る経験も得ました。
留学期間が終了した後は(一人旅なので)全て自分で行う必要もありましたが、全部任せてくれた親の方針もあり、初対面にオープンな海外の空気を存分に吸うことができました。
学費:納入総額 700,000 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 700,000 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
留学失敗あるあるは浮ついてしまうことだと思います。
私もいろいろなグループに入ることに成功したこともあり、かなり浮ついてしまい、他人に対して手を振っていたのに自分が手を振り返してしまうことがありました。
誰も気にしていないことを願っていますが、想像以上に恥ずかしかった。直後に友人がフォローしてくれましたが、こういう類のダメージってなかなか消えないものですね。
浮ついて路上で詐欺に遭ったり誘拐されたりするリスクを考えると、留学中はむしろ警戒心を高めないといけないと反省するきっかけになりました。
当然ですが、それで友達作りなどに失敗したら元も子もないのでバランス取りが難しいところです、、、
人々との交流で印象深かったのは空港で出会ったナイジェリア人です。
飛行機を降りようとしていると、英語で充電器はあるか?と話しかけられモバイルバッテリーを貸すことに。チェコに着いたばかりで不安どころの騒ぎじゃなかった私は、彼の気さくな態度のおかげで自信を得られました。この自信が元となり街頭インタビューにも挑戦することができましたが、通関時には彼が(おそらく)肌の色を理由に止められる場面に遭遇し、人種差別の現実を目の当たりにしました。私が税関のような重要な場面に意見することはできませんが、彼に声をかけられた当初大いに訝しんだことを思い出すと複雑な感情でした。
私のようにエージェントを使わない人は、会ったこともない人と数十万円(場合によっては数百万円)もやりとりしなきゃいけません。
自力で手配することは英語での交渉などを学べる他、自身の経験としても大いに役立ちますが、しかし不安は拭えないものです。
その不安は的中し、書類選考の時に交渉していたところに、そのプログラムは存在しないことがわかりました。メールでそのプログラムのやり取りをしていたのに悲しい。
急遽他のプログラムを探すことになったのですが、少しでも気になることがあったら全て質問し、徹底的に留学先を調べましょう。Googleレビューなどでもなんでもいいと思います。
トビタテに応募するような方には常識かもしれませんが、
・一日の具体的なスケジュールれい
・観光などのプログラムの有無と詳細
・費用の詳細とオプションについて
・お小遣いの傾向と物価の印象
・全体の日程と空港送迎
・英語のレベルと教師の特徴
・そこにはどの国からどのくらい人が来るか
・宿泊先と一人部屋かどうか、専用バスルームはあるか
は最低限聞いた方がいいと思います。
最終的に私は素晴らしい語学学校に出会うことができ、満足しています。