五味陽大

出身・在学高校:
諏訪二葉高等学校
出身・在学校:
兵庫県立大学
出身・在学学部学科:
国際商経学部グローバルビジネスコース
在籍企業・組織:

風土が育む食文化やフードスケープに関心を持ち、日本とイタリアをフィールドに、食と地域のあり方を探究・実践しています。
持続可能な水産業や在来野菜、有機農業の分野でもフィールドワークを続けてきました。
また、国内外で日本酒ソムリエの活動も行っています。
(Facebookでの友達申請は事前にメッセージをいただけると幸いです)


最終更新日:2026年09月16日 初回執筆日:2026年09月16日

食を起点とした地域づくり・持続可能な農村

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Poggio ai Santi, Wasabi, Antica Dimora del Gruccione, Va’zzap
  • イタリア
  • サンヴィンチェンツォ・トリノ・サルデーニャ・フォッジャ
留学期間:
11か月
総費用:
2,600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,920,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
イタリア語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

イタリアでは、食が単なる農産物や観光資源ではなく、地域の歴史や文化、産業、人々のつながりと結びつきながら地域の価値を形成している点に着目し、イタリア中を移動しながらインターンを主に活動しました。

留学中は、まずフィレンツェを拠点にイタリア語を学んだ。2ヶ月目よりトスカーナ州のアグリツーリズモで働きながら参与観察を行った。オーナーには経営面・法整備及び近年の観光者動向について聞き込み調査を行った。
ピエモンテ州トリノに移動し、日本酒ソムリエとして現地飲食店での活動及び展示会への参加をし、日本酒のテロワール(風土)に重点を置き、提供を行う。
さらに、イタリア各地の食やワインの生産地域を訪問し、生産者や地域の関係者から話を聞くことで、地域に根付いた農産物がどのようにブランド化され、観光や地域経済につながっているのかを実際に見る機会を得た。特に、原産地呼称やGI(地理的表示)などの制度が、地域の生産者、文化、土地との結びつきをどのように支えているのかに関心を持つようになった。ワインの地域認証制度のガバナンスの調査ではトスカーナのワイナリ-と現地Consorzioのインタビューを行う。

サルデーニャ島の人口2000人の村で約2か月半、Albergo Diffusoでインターンシップを行った。宿泊施設の運営を経験するだけでなく、地域の食文化や農産物、伝統産業、観光資源について住民や地域の事業者と交流しながら学んだ。また、日本人観光客の受け入れを促進するための情報発信や滞在プログラムの企画にも取り組み、地域資源を観光と結びつける実践を経験した。

留学の動機

長野県・八ヶ岳の麓で育ち、自然風土と食を五感で感じてきた。大学では発酵蔵を訪ねることをきっかけに、生産現場に足を運び、漁業や種取り野菜等について学んだ。一方、価格競争や均質化、気候変動により存続を危ぶまれる生産者の声に触れ、地域の食と一次産業の持続可能性を考えるようになった。風土と食文化が根付き、郷土への誇りを持つイタリアに可能性を感じ、地域に入り五感で学ぶため留学を決意した。

成果

留学を通じて、地域の持続可能な発展には、地域産品そのものの価値だけでなく、生産者、住民、観光事業者、行政などの地域の主体が協力し、地域全体で価値を生み出す仕組みが重要であると実感した。また、現地で生活し、働き、人々と交流することで、文献や授業だけでは理解できない地域社会のあり方を学ぶことができた。

ついた力

面白がれる力

新しい街を歩いたときに建築用法や、色彩に関心を持ったり、朝一に並ぶその地域の野菜や惣菜からも問いが溢れ、地域性や社会性に興味を持つ、そんな力がつきました。”共和国”であるイタリアは地域性が未だに色濃く残り、現地の家庭でいただく料理から歴史や習慣が感じられ、違いを面白いと思う心が育まれました。

今後の展望

イタリアの大学院に進学し、風土と食文化の関係を経済的な視点から研究したい。将来は、食を核に人・知識・文化が交わり、多様な社会資本を「ぬか床」のように醸すローカルハブをつくりたい。また、日本食文化の翻訳者として、国内外で食を通じた交流を生み出す活動を続けていきたい。

留学スケジュール

2026年
4月~
2026年
6月

イタリア(サルデーニャ島サントゥルッスルジュ)

イタリアで生まれたAlbergo Diffusoという形態のホテルは、地域活性化の観点から、古い住居や空き家を活用し、村で暮らすように泊まるイマーシブな観光です。宿の日常運営、ゲスト対応、地域イベントの準備・実施に参加した。
また、santu lussurgiuでの地域資源を活用したビジネスについて体験するスタディーツアーの企画も行う。
Gruccione は経済(Economia)・社会(Sociale)・環境(Ambientale)の3軸を運営理念に掲げており、私は特に社会軸に強い関心を持ち、イベントやワークショップを通し、村内外の関係人口を醸成していく様、また若者がビジネスの可能性を見出し回帰し、村内で活動を初めていく様を体感することができた。滞在中には Blue Zone 国際会議「The Longevity Experience」にも参加し、沖縄・読谷村の視察団と共に他アルベルゴディフーゾ等の取り組みの視察を行った。

普段は、Gruccione の 客室内に住み込み、staff と食卓を共にする日々を過ごした。パーマカルチャーを実践する畑で、畑仕事をしたり、友人の企画するアメリカ人向けリトリートツアーに同行したりと非常に刺激あふれる毎日だった。

イタリア国内の40%の羊がサルデーニャ島にいると言われる移牧の盛んな内陸では、道を羊や馬が塞ぐことは日常で、原野的な地形とヌラゲ文明からの建造物を残すランドスケープは比べようのない魅力を持っていた。
欧州人のリゾート地と知られる沿岸部はエメラルドブルーのビーチが並び、そこでの時間はイタリア人が生活の中で何を大切にしているか、身をもって感じる時間だった。
また、野生的な食文化の残る島では、最古のチーズと呼ばれる子羊の第四胃に残った母乳から作られるチーズや、ハードタイプのチーズに蛾が生んだ幼虫によっで熟成を進めるcasu marzuがあった。
貧しさの中で生まれた知恵、時代錯誤かもしれないが、多様であるイタリアの風土と食文化の面白さを再認識させる出会いだった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

45,000 円

道路を塞ぐ羊は日常
放棄ぶどう畑を活用した社会的農業の取り組み視察
サルデーニャ島で1番好きだったビーチ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

45,000 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

言語を現地に入りながら生活の中で学んでいく中で、イタリア人的価値観を自分の中でダウンロードしていく様な感覚がありました。
1日が如何に生産的かを求めるのではなく、家族や恋人とのquality of timeを重視する価値観。生活の中に余白があるのが印象的で、食卓にみんなでつき、色んな話題に花を咲かせ食後のエスプレッソまで、共食という時間を大切にしていること。
イタリアや西欧では初めて会った人、久しぶりに会う友達にはbacio(両頬にキス)をして挨拶をします。礼儀正しいではなく、温かみのある地の通ったコミュニケーションは日本に帰ってきてから恋しいことの一つです。
今後自分がどこで生活をするにせよ、留学で出会ったあの時間が流れていること、生き方や人との関わり方を自分の中で大切にしていきたいと思っています。

友人のMaurizio

全ては数珠つなぎ

  • 留学先探し : インターンシップ

約1年間で7回も引っ越しをし、4か所で活動をした身として、やったことを書きます。
まずは、事前に現地コネつくる(日本人・現地人)ことです。留学する一年前に実際に渡伊をし、現地のフードライター、起業家の方とつながりました。ここでのつながりが家探しや活動先を探す上で大いに役に立ちました。
日本で事前にやったこととしては、活動分野の活動家、教授と日本でつながっておくことです。実際に他学の教授でしたが、自分が読んでる文献を書かれた教授に会いに行き、最終的にイタリアでの活動先を紹介していただき、助けていただくことになりました。
Visaについてですが、私の場合、現地の大学に所属する場合の留学でなかったため、学生ビザは適用されず、語学学校に所属して語学留学生として滞在をしながら活動をしました。
ワーキングホリデービザがある国の場合は、語学留学生としてビザを取る場合に比べ費用も抑えていけるのでおすすめです。

留学前にやっておけばよかったこと

圧倒的に語学です。英語ができる場合も現地の英語レベルや自分の留学で現地語をどの程度使うかによって日本で慣れておくことをおすすめします。
具体的なところだと、Podcastやドラマや映画を見て、音として慣れておくと継続しやすく、実践で使える能力になると思います。聞くことができないとそもそも会話にならないためです。

留学を勧める・勧めない理由

島国で育ち、日本の外に触れてこなかった人ほど、留学を勧めます。
語学を学ぶのも素晴らしいことですが、自分の知らない世界が如何に広く、多様で、面白いか、それを5感で体感することができる時間になります。
Aiの台頭によって、知った気になれる今だからこそ自分で未知に飛び込む面白さがあなたを待っています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

外国人になること、独りになること、慣れてない環境に晒されること。一見マイナスに見えますが、それを面白がれるようになった留学後の自分を想像してみてほしいです。そう長くない人生の中で豊かで実りのある時間になるはずです。