留学内容
テーマは、「中国のナショナリズムを経験し学ぶ」。そして、ナショナリズムの研究と情報の発信を通じて、日中双方が相手に抱く固定観念を破壊する手助けが目的だった。日本との相互不信がしばしば語られる中国だが、実はわれわれ日本人は彼らがどういう論理を持ち、どういう歴史のナラティブ(物語)を持っているのか、大して理解していないのではないか。そう考え、世界中から優秀な人材が集まり、かつ党にも多くの人材を送り込む北京大学で学び、暮らす。さらに、留学プログラム上、中国人たちと同じ授業を受けられ、学位も取得できる。そうして学んだ経験を、インターネット(ブログ、ツイッター、ウェイボー)で発信しようとした……が、そもそも自分の持っているナショナリズムの知識があまりに乏しくかつ「実際」を知らなかったため、インプットを重視し、授業を受ける傍ら積極的に中国各地(東北地域、広州武漢南京、チベット・ウイグルなど!)を訪れ、人々と出会い、たくさんの紀念館(×博物館)を訪ね、中国のナショナリズムを体感し、その経験を発信すべく、日本人留学生向けの勉強会を主催し、意見交換を行った。