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カナエ

出身・在学高校:
湘南白百合学園高等学校
出身・在学校:
お茶の水女子大学
出身・在学学部学科:
文教育学部言語文化学科
在籍企業・組織:

行きたい国はあるけどどうやって自分の留学テーマを設定したらいいか分からない……という方の力になれると思います。自分の中の「好き」「やりたい」を留学モチベに変えて充実した留学生活にしませんか?:D いつでも相談に乗ります!FBのMessengerからお気軽に連絡してみて下さいね。


最終更新日:2018年07月30日 初回執筆日:2018年07月30日

台湾の親子&学校&NPOを知る留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 国立政治大学
  • 台湾
  • 台北
留学期間:
5ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 450,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
中国語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<HSK5級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私は「台湾の親子関係及びそれを取り巻く環境・制度の調査」ということで留学に行ってきました。
台湾は学校制度などは日本とよく似ているのですが、女性の社会進出が進んでいたり、大学進学率が約9割であったりと、細かいところで子どもを取り巻く環境が日本とは異なります。また、政治的背景もあり、台湾の戦後の福祉面はNPOやソーシャルワーカーが役割を大きく果たしていたため、何か知見が得られるのではないかと思い調査を行いました。
具体的にやったこととしては、学校ボランティアを週1でやって、現地の大学生や親子・教員・ソーシャルワーカー・家庭支援系NPOにインタビューをしました。交換留学先の大学では週2で中国語の授業、加えて青少年心理学と比較教育学の授業も取りました。
結果としてスクールカウンセラーの浸透やソーシャルワーカーが所属するNPOと学校の連携が密であるために虐待発見に大きくソーシャルワーカーが貢献していることを知ることが出来ました。

留学の動機

元々大学で第二外国語として中国語を履修していて、とりあえずの留学経験として大学2年生の春休みに3週間台湾大学の語学研修プログラムに参加して、ちゃんと中国語を勉強したい!ちゃんと留学に行きたい!と思うように。
3年生で学内の交換留学制度に応募。2年生の秋から始めた塾講師のアルバイトがきっかけで「親子関係」・「教育」に興味を持ち、中国語圏の協定校で教育学の学べる台湾の政治大学を選びました。

成果

一番刺激的だったインタビューは、現地の家庭支援系NPOのソーシャルワーカーの方へのインタビューでした。学校との連携の強さや、知名度向上のために行っていることを知られたのが良かったです。知名度を上げることによって救える人が増えるということを実感しました。

ついた力

異文化コミュニケーション力

留学前までは語学力もそこまで高くなく、英語や中国語で他国の人と話すことに抵抗感があったのですが、留学に行ったことで言語はあくまでツールでしかないという考えが生まれました。
表情や行動・態度で十分自分のことを理解してもらえるし、私自身も相手を理解出来るようになりました。

今後の展望

ファーストキャリアでは、NPOを支援しながら独自事業を行う財団で働く予定です。留学を経て、やはり親子関係(児童虐待)の問題は行政や教育機関、民間団体の協働で解決出来るのではないかという考えが固まり、NPOや民間企業を巻き込んで活動を行う財団が魅力的でした。そこで子ども・家庭支援に携われたらと思っています。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
1月

台湾(台北)

上記と同じです。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

中国語で現地の小学生に日本文化を紹介しているときの写真です。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

インタビュー計画がボロボロだったということです……中国語習得や現地の授業の課題に追われてインタビュー訪問先を探し始めたのがギリギリでした……。
学校ボランティアで知り合った学校の先生や現地の友人などから知り合いを紹介してもらった上に、手当たり次第関心のあるNPOにメールを送って探しました。
今振り返るとトビタテの社会人メンター制度を利用すればよかったなと思います。また、後で触れますが短期間の留学だと語学力がミソになってくるなと感じました。

交換留学先の大学の先生の紹介で大学の附属高校にも行きました。

最大の壁・中国語力

  • 語学力 : その他の言語

私の留学の最大の壁は本当に中国語力でした……。
到着してすぐにタクシーに乗るも全然通じず。スマホで大学名を見せてその場をしのぎました。大学に到着しても、もしバディが日本語を話せなかったら本当にしんどい1日だったでしょう……日本語が出来る台湾人に甘えきるのは良くない!と思い、その日からなるべく中国語を使うと心に決めました。同じ時期に台湾に留学していた日本人の友達に言語交換相手を募れるネット掲示板を紹介してもらい、多いときには7人の台湾人と授業のある日以外に言語交換をしていました。

大学の授業が始まると全く何を言っているのか分からずディスカッションにも全く参加出来ず、あまりの緊張感に授業前に必ず胃が痛くなりご飯が食べれないという日々がしばらく続きました。一部の授業では先生や他の学生が英語を使ってくれましたが、英語もイマイチな私。当時は本当に申し訳無さの塊でした。
課題も毎週のように出され、ほぼ毎週プレゼンかレポートがありました。言語交換のペースは落としたくなかったので、徹夜をして課題をやるときもありました。そのせいもあってか3か月連続で風邪を引きました。日本だと1年に2回引くか引かないかという人間が、です。

でもそんな大変な中でも、言語交換と課題のおかげで最後はトビタテの実践活動が行えるくらいに中国語力が伸びました。授業と課題に真面目に取り組んで、全ての履修した授業で好成績を修められました。言語交換をしてくれた台湾人たち、課題の添削をしてくれた台湾人たち、下手な中国語でもお互い励まし合って頑張ったルームメイトの韓国人たちに大感謝の5ヶ月でした。

留学前にやっておけばよかったこと

やはり語学力のところ。中国語だけでなく英語も真面目にやっておけば……と後悔しています。語学力があるだけでやれることの幅も変わってくるし、実践活動ももっとガッツリ深く出来たと思います。これから留学に行く人で、語学力に自信がない、実践活動期間が短めという方は、実践活動の前に語学力を上げる期間も設けた上でトビタって欲しいです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

日本にいると良くも悪くも色んなシガラミがあります。本当はこれだけをやりたいのに!と思っても時間的に、金銭的にそれが叶わないということがあるでしょう。留学は、特にトビタテのような手厚い奨学金を用いた留学は、そんな「これだけをやりたい!」という生き方を叶えてくれます。
皆さんの留学も、充実した濃い人生の一期間になるよう願っています!