留学内容
<留学の概要>
オーストリア・ウイーンに本拠地を置く国連の専門機関International Atomic Energy Agency (IAEA:国際原子力機関)のIncident and Emergency Center (IEC)で6カ月間のインターンシップを行いました。その中で、IAEA/IECが主催する人材育成プログラムの企画・運営、各国の原子力・放射線事故対策の知見を集約するデータベースの構築などに携わりました。(私のインターンシップは福井県国際原子力人材育成センター、福井大学、大阪大学 超域イノベーション博士課程プログラムの支援を頂き実現しました。)
<留学の着想>
私は、専門分野を深く理解し、専門領域を幅広くとらえる俯瞰的な視野の双方をバランスよく持ち続けることを意識しています。博士人材としては自身の専門性が大切になりますが、社会の役に立てる人材となるためには広い視野で社会のニーズを把握することが大切だと考えています。私は、専門研究では原子力発電所の事故解析に関わっています。私の研究のゴールは原子力事故対策に役立てられる基礎的な知見を創出することです。IAEA/IECでの職務を通じて実際に原子力防災を進めていく際に必要な枠組みを学び、今後の研究、ひいては社会に貢献できる原子力工学の有識者となるために必要な素養を見極めたいと考えました。