留学内容
本留学の目的は、レーザートラッピング結晶化を応用分野へと展開し、“レーザーによるものづくり“を確立することです。これまでの結晶化といえば、温度や溶液条件を調節する経験的な手法に限られてきました。一方で、レーザートラッピング結晶化は、常にレーザーの集光点から結晶が析出するため、つくりたいとき、つくりたい場所に結晶を精製することが可能です。私はこの結晶化手法が、ものづくり分野の発展に繋がるのではないかと考え、応用分野への展開を見据えた研究に取り組みました。本留学による研究成果は、国内学会および国際学会、ダブルディグリープログラムの修士論文として報告するに至りました。また、留学期間中に開催されたアジア光化学学会の枠組みの中で、Student Networking Eventを企画・開催しました。本イベントの目的は、レーザーものづくりの持続的発展に向けて、最先端の光化学を学ぶコミュニティーを樹立することであり、光化学を研究テーマとするアジアの学生40名に参加して頂きました。今後は、このコミュニティーを拡大していきたいと考えています。