留学内容
留学先とは以前から共同研究を行っており、大腸がんモデル動物において抗がん効果を示す治療分子の作製に成功してきた。その治療分子はがん部位に高発現する遺伝子 (遺伝子xとする) を標的とし、そのがん部位においてのみ抗がん効果を発揮できるものとして作製されてきた。しかし、臨床応用を目指すにはいくつかの課題点が残されており、留学先では今後の治療分子の改良につなげるための評価を行っていた。また、その治療分子をいざ患者に利用することになる際には、まず本治療法が個々の患者に適しているのか(つまり遺伝子xを十分に発現しているのか)を診断する必要がある。そのため、その遺伝子xを今までの方法と比較してより高感度かつ簡便に検出するためのシステムの開発を行っていた。