留学内容
所属大学と国立台湾大学の園芸学系とのダブルディグリープログラムで1年間台湾に留学した.受け入れ機関である果樹生理学研究室において,指導教員による育種プログラムで作出されたブルーベリーを用いて,修士論文作成のための実験を行った.亜熱帯台湾の気候下において開花したことのないブルーベリー品種を複数の温度条件下におき、栄養生長や開花に関する特性、さらに開花に関連する遺伝子の発現を調査した.より冷涼な環境でこのブルーベリー品種は開花したことから,この品種では気温が最も大きな開花制御要因の一つになっていることが示せた.また開花促進遺伝子の発現量も調査し,この品種で少ない傾向にあることが示せた.留学中には授業も受講し、亜熱帯における果樹栽培や地球温暖化進行下における農業についての知見を深めた.専門的な授業だけでなく,毎週6時間の中国語の授業も履修した.