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まりな

出身・在学高校:
出身・在学校:
南山大学
出身・在学学部学科:
外国語学部フランス学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年09月09日 初回執筆日:2025年09月09日

ケベック移民•難民政策と言語教育を探る!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ケベック大学モントリオール校
  • カナダ
  • モントリオール
留学期間:
8ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TCF A2> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<DELF B1>

留学内容

私はケベック州というフランス語と英語が公用語として使われている地域に留学し、移民大国と言われるカナダでの移民政策や移民の子どもたちの言語教育に焦点を当てました。現地の大学では、職のためや生活のためにフランス語を学んでいる移民の親と共に授業を受け、ケベックの文化やケベック特有の訛りであるケベコワなど実践的なフランス語を学びました。実践活動では移民難民支援団体に携わり、移民の子どもたちへの言語教育方法や親へのサポートなど包括的な支援の仕方について学びました。これらの取り組みから、今後日本で増え続ける移民への支援や子どもたちへの日本語教育の面で、移民と共存することに成功しているケベックでの政策を模倣することが目的です。

留学の動機

フィリピンでの教育ボランティアに飛び込み、子どもたちに将来の夢を聞いた際にキラキラした瞳で立派な夢を語ってくれました。しかし彼らは貧困から抜け出す術がなく貧困は連鎖されることを悟っており、私はこの負の連鎖を断ち切るために出稼ぎに来る彼らの受け入れ国である日本がするべきことを追求しようと思い、留学に踏み切りました。語学の面でも実践的なフランス語と英語を学べるカナダは私にとってとても魅力的でした。

成果

主にウクライナの子どもたちと交流しましたが、彼らが羽を伸ばしてカナダで暮らしている姿を見て、支援団体の意義は言語教育や社会支援だけでなく、コミュニティを作る場でもあると実感しました。また、フランス語をフランス語で教育するイマージョン教育は子どもたちの成長速度や今後の将来への展望にも良い影響を与えると感じました。

ついた力

他者の立場になって考える力

多国籍なルームメイトとの生活では時に価値観や育った環境の違いから、衝突する場面もありました。日本で培った常識が通用しない環境で相手の主張に耳を傾け、お互いにとって何が最善策が話し合いを繰り返す中でそれぞれの価値観が混ざり合ったルールを作るなど心地よく生活できる工夫をしました。相手の考えていること全てはわからないけど、自分の常識を撤廃し、主張もしつつ立場になって考える力が養えました。

今後の展望

まず卒業論文として日本における移民や難民の子どもたちへの教育支援や言語教育のあり方を徹底して研究を進める。また、地元や地域のボランティアにも積極的に参加して日本の現状を体感し、今までの学びが日本で通用するのかを確かめたい。

留学スケジュール

2024年
9月~
2025年
12月

カナダ(モントリオール)

・秋学期
ケベック大学の交換留学生としてフランス語の授業を履修していました。秋学期では、文法やコミュニケーションを重視した授業を履修し、授業の中でもボランティア活動があるなど主体的に動く人の多さを実感しました。住居は大学の寮で8人の国籍の異なる学生と生活を共にし、夜遅くまでカードゲームをしたり、現地の留学生コーディネーターが毎週日曜日にモントリオールならではのアクティビティを開催してくれて、他の日本人留学生とも繋がりが生まれ、充実した留学生活を送りました。それと同時に移民支援団体の受け入れ先の許可が降りず焦りを感じていましたが、何度も機関に交渉しに行き、そこで出会った方が私の意思を汲み取ってくれ、冬学期から活動できることになりました。計画通りにいかないことが多い秋学期でしたが、現地で出会った方や友人のおかげで何事もポジティブに考えられました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ルームメイトと街が見渡せる山に行った時の頂上からの写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2025年
1月~
2025年
4月

カナダ(モントリオール)

・冬学期
大学では秋学期より難易度の高い授業を受講し、休日には移民支援団体で子どもたちと関わるなど忙しい毎日でした。また日本語クラスのTAとしても働き、イマージョン教育のように日本語を日本語で教えることはハードルが高いのではないかと感じる面が多くありました。また、毎週日曜は大学で開かれる言語交流会にて、日本語や日本の文化が好きな人と関わり、日本が愛されていると感じ日本で生まれたことを誇れる機会がより多くありました。モントリオールは私にとって第二の家であるため、帰国する時は寂しく感じました。暖かい友人たちに出会い、日本の生活では体験できない異文化を体感できたこの留学はかけがえのない思い出です。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ウクライナの子どもたちと施設のデコレーションをした時の写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学にて家族のような大切な友達がたくさんできました。留学中には辛いことも多くあり、メンタルがぶれることもありましたが、そんな時に支えてくれたのはいつも周りにいる友達でした。本当に感謝しています。友達が支えてくれたように、今度は私が支える番になり、留学中に生まれた関係性をこれからも大事にしていきたいです。

日本に帰る前日に友達と集まった日に見た景色

第二の刃を持つ

  • 留学先探し : ボランティア

私は留学する前に二つの実践活動先を自力で探し、アポイントメントをとっていましたが、留学中に機関に訪れた際に正式なものではないと判明しました。無事に留学中盤で受け入れていただけましたが、その時点で遅れをとり活動に参加することが計画通りではなくなったので留学前にきちんと受け入れ許可が降りている状況なのか、また、二つ目に自分のテーマとマッチした機関や受け入れ先を確保しておくことをおすすめします。何事も計画通りいくことは難しいので、最悪な状況を予測し対応策を考えておくべきだと学びました。

留学前にやっておけばよかったこと

もっと日本自体に興味を持つことです。日本の文化やアニメは本当に世界中から愛されており、日本人よりも現地の人の方が詳しいことが多くありました。また、宗教や歴史にも関心のある人が多いので、基礎知識くらいは蓄えて説明できたらよかったなと思います。

留学を勧める・勧めない理由

留学を勧める理由は、かけがえのない友達ができることです。また、多様な価値観に触れ、現地の人の生き方を目の当たりにするので今後のキャリアを考えるきっかけにもなると思います。個人的に、現地で関わった多くの大人の方は、仕事以外にプライベートや趣味、勉学にも没頭していて常に自己研鑽を欠かさずに充実した毎日を過ごしており、私の将来の理想像になりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学では、思いがけないアクシデントや精神的に負荷がかかることが少なくありません。自分の中だけで抱え込まずに周りに助けを求めたり、頼ることも成長のための第一歩です。あとは全力で楽しんできてください!