留学内容
カナダの首都であるオタワに9か月間滞在した。現地では、公立幼・小学校で日本文化の先生として毎日活動し、ラジオ体操、昔話、折り紙などを通して日本の文化に触れてもらった。
その他の時間は、各学年の授業のサポートや見学をした。オタワは、第二言語のフランス語が多く話されるケベック州と隣り合っている。そのため、イマージョンという第二言語を用いたユニークな教科学習の試みが多くの小学校で行われている。また、移民の多い土地柄、突然新しい児童が外国からやってくるというケースが日常茶飯事のため、多文化を尊重するための指導の工夫が、各学級で見られた。教師を目指していた私にとって、第二言語教育や国際理解教育の実践を間近で見られたことは大変貴重な経験であった。土曜日は、日本にルーツのある子どもたちが日本の教科書で国語や算数を学ぶ補習校のボランティアをした。また、9月からは毎週金曜日、オタワの中心街にある公立図書館で、市民に向けた日本語会話教室を開催した。