留学内容
【非正規市街地の新しい方法論を提示】
アクラ(アフリカ・ガーナ)にある大学と共に、アクラの非正規市街地群を対象に調査を行い、新たな市街地改善モデルを提案する。アクラには78都市もの非正規市街地があり、人口の38.4%(2015年統計)が非正規市街地に移住するという問題を抱える。従来、非正規市街地は非衛生・非合法に形成されたエリア、あるいは除去される対象として否定的に捉えられてきたが、肯定的な地域文脈を解読し、これらを生かした市街地改善と参加型地域づくりの提案を行うことを目的とした。また、アクラはアフリカ多くの都市に共通する状況にあるため、アクラで得られた知見を他の都市に応用することを期待した。具体的には、調査により、当該地区の除去・改善の可能性、インフラ・公共施設等整備の方針を把握し、環境整備の課題や解決の可能性を明確にする。また既存の社会組織について、地域づくりを担う体制へと再編・発展させることが可能かどうか検討した。