留学内容
カナダでバイオメディカルビジュアライゼーション分野の技術習得と,日本で進めている研究の解説アニメーションムービー制作を行いました。
バイオメディカルビジュアライゼーション?聞き慣れない言葉で難しそう,と感じるかもしれませんが,この「難しそう」という障壁を緩和することこそ私の留学のテーマでした。
日本では鹿児島大学院でがん研究に専念しています。「研究」と言うと難しそうで敬遠されがちなのですが,実質は「難しい」というよりも単に「専門性がある」だけなのです。この専門性が情報共有の一番の弊害ですが,私はどの分野においても研究の意義やおもしろさを多くの人と共有していく必要があると思っています。「わかりやすく伝える」ためには,まずインパクトを与え興味を引くことが重要だと思いますが,専門性が高くなるにつれこれがかなり困難になります。そこで重要なのが,専門性を身近なものと連結して目で見えるようにすることです。メディカルビジュアライゼーションとは,医科学(メディカル)を可視化(ビジュアライズ)し直感的に理解するためのツールであり,これは研究者にとって研究の魅力を伝える大きな助けになると考えています。北米ではこのフィールドが世界トップレベルで発展しており,本場で技術習得するためにカナダにある専門の研究室にトビコミ,研究成果を解説するアニメーションムービーを制作しました。