2019.01.07

自分を「起点」となる人材に育ててくれたトビタテ留学

アメリカ・ボストンに10か月間、NPOによる先進国における子どもの貧困の解決策を学ぶため留学をした坂本さん。現地で直面した課題を乗り越えることができたのは・・・?

自分を「起点」となる人材に育ててくれたトビタテ留学

最も進んだNPOについて学ぶためアメリカ留学に

大学1年生の春休みに初めて海外に行き、その際に訪れたフィリピンで貧しい子供に会い衝撃を受けたことが、子どもの貧困に関心を持ち始めたきっかけです。しかし、さらに衝撃を受けたのはフィリピンから帰国した後に学部の授業で知った、日本が先進国の中でも子どもの貧困率がとても高いという事実です。このことを知り、私はまず自分の足元の問題を学ぼうと決めました。子どもの貧困というテーマを学ぶ中で出てきたのが、NPOといった民間による貧困問題の解決です。そこで私はNPOの文化が最も根付いている国、アメリカへ留学することを決めました。

自分から物事を動かす必要性・NPOだからこそ提供できる価値を学んだインターンシップ挑戦

  トビタテ!留学JAPANでは大学で学ぶだけではなく、現地でインターンシップやボランティアといった実践活動を行うことが求められます。私も留学前に立てた計画通りアメリカで子どもの貧困問題の解決に取り組むNPOでインターンシップを行う予定でした。しかし、渡航しNPOを訪問すると「先に他の人を雇った。今インターンのポジションは空いていない」と言われ、あっさりと頓挫。初めての長期留学で、右も左もわからないアメリカでいきなり自分の留学計画が暗礁に乗り上げ、情けなくもすぐに日本に帰国したい気持ちになりました。また、留学当初は助けてくれる知り合いも全くおらず自分自身が動かなければこの状況は何も変わらないという現実に押しつぶされそうになりました。
  しかし、自分は何のためにアメリカに留学に来たのかという理由を思い起こし、休日には授業と課題の合間を縫って、地域の大学や教会など紹介してもらった場所に片っ端から飛び込み、子どもの貧困の解決に問い組むNPOでのインターンの働き口を聞いて回りました。そして、4か所目の大学で知り合った方にNPOを紹介してもらうことができました。
私がインターンシップを行なったNPOは、ホームレスだった家庭を対象に、親の就労支援、学校の勉強に遅れた子どもの学習支援、住居の提供を行なっています。この中で私は主に子供の学習支援に携わらせていただきました。その中で、家庭環境が不安定でこのNPOで学ぶ時間に一番の安心を感じている子供や、移民問題に揺れるアメリカにいながら、NPOでは自らの両親の国について目を輝かせてくれる子供などに出会うことで、行政には果たせないNPOが作り出す場所の価値を改めて感じることができました。またこのような価値を日本で提供していく上で、活動資金や組織の運営体制などの乗り越えるべき課題もより明確になりました。

多様性が持つ意味を真剣に考え直すことで見えた将来のキャリア

  留学での経験を通して、自ら行動して物事を動かしていくことにやりがいと価値を感じ、帰国後は、所属する大学で留学の良さを伝えるワークショップや社会問題について学ぶイベントを開いたり、地元の高校でも留学の良さについて伝える授業をさせていただくなど、物事の"起点"になれる人材を目指して日々挑戦しています。このように行動していけるようになったのは間違いなくトビタテ!留学JAPANのおかげです。
 また、留学を通して日本とアメリカの「多様性」に対する意識に大きな違いがあることに気がつきました。日本では、話し合いなどの際に基本的にみんな同じ考え方であるという前提に立っているように感じます。一方でアメリカでは、全員が違う考え方であるという前提を持っているので、常に他者にどう思うかという意見を求めます。このような土壌が確立されているからこそ、一緒に物事に取り組む中で異なる意見や反対意見が当然のように出され、より良いアイディアや考え方につながるのだと体感することができました。トビタテ生の特徴の一つが物事の起点になる人材が集まっているということです。それぞれが大きな夢を持って世界中で様々なことを自ら作り出して挑戦しています。私がそのような人材になりたいと思ったのも、壮行会や事前・事後研修でこのようなメンバーに囲まれたことが大きいと思っています。留学後もトビタテの仲間と互いに高め合いながら自分の夢の実現に向かって努力していきます。
最後にトビタテという貴重な成長の機会を与えていただき本当にありがとうございます。今後も私たちの後輩が一人でも多くトビタテ生として留学にいけるよう、ご支援の程、どうぞよろしくお願いいたします。

ご支援者向け留学体験談~世界に羽ばたく若き挑戦者たち~について

この記事はトビタテ!留学JAPAN事務局が企画・編集を行なったものです。今後もトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムに選抜され、世界を舞台に活躍する奨学生をご紹介してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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