2018.06.05
渡辺麻姫(わたなべあさひ)さんは、海外の障害者の現状と健常者の障害理解について調査するために、3週間チェコ共和国に留学しました。現地では、特別支援学校やインクルーシブ教育に取り組んでいる学校等に訪問し、フィールドワークを実施。彼女が日本代表プログラムに参加して気づいたトビタテ!留学JAPANの価値とは・・・
現地に足を運んで経験することが一番の学びになる
私はトビタテ!留学JAPAN 高校生コースの2期生として高校2年生の時、チェコ共和国に留学しました。私とチェコとの接点は、高校1年生の時に学校の国際交流部の活動でチェコのクリスマス文化について日本で調査し、魅了されたことがきっかけです。日本代表プログラムに応募するにあたって、留学のテーマを視覚障害当事者として「海外の障害者の現状と健常者の障害理解について調査する」という目標をもとにチェコへわたりました。現地では特別支援学校やインクルーシブ教育に取り組んでいる学校、障害学生を支援している施設を訪問。現地調査を通してチェコでは困っている人がいたら当たり前のように助けるという優しさあふれる文化に触れることができました。9月に留学した際には、ホストファミリーが私のクリスマス文化への熱意を応えて、「秋のクリスマスパーティー」を開いてくれました。現地の人がクリスマスに特別に食べるケーキや鯉のから揚げを堪能し、知識をより豊かなものにできました。情報社会では世界中のことを日本国内で知ることができますが、やはり現地に足を運んで経験することが一番の学びになると思いました。
言語はコミュニケーションの手段であって、それが全てではない
コミュニケーションは言語ではなく、気持ちでするものだということを実感したのが一番の学びになりました。チェコは公用語がチェコ語で、英語をほとんど話せないホストファミリーと暮らしました。最初は言語が通じないことを不安に感じましたが、「相手は何を言おうとしているのかを理解しようとする姿勢」と「相手に自分の気持ちを伝えようとする意志」の2つを強く持ったところ、日常に必要不可欠な会話だけでなく、冗談や笑いも交えて楽しく話せるようになりました。最終的にはホストファミリーと本当の家族のようになれました。言語はコミュニケーションの手段であって、それが全てではない。どこで誰と話すときでも、何より気持ちが大切なのだと改めて学びました。言語への不安で留学を踏みとどまる必要はないと思ったので、これからも積極的に海外の様々な地に足を運びたいです。これから留学する人も言語の面で留学を踏みとどまらず、相手と理解し合おうとすることを意識して有意義な留学をしてほしいと思います。
トビタテ!留学JAPANは熱い夢を持つ若者のコミュニティ
トビタテ!留学JAPANの魅力は、留学奨学金だけではなく、熱意あふれる日本中の仲間に出会えることにあります。日常生活の中で夢について話す機会はあまりありませんが、トビタテ!留学JAPANでは同志として「未来の日本や世界をより良いものにしていこう」と素直に語り合い、互いの夢を応援し合う関係にもなれます。熱い夢を持つ若者たちのコミュニティとして、日本の未来を創造する力になれるはずです。私もその一員として活躍できるようベストを尽くしています。
ご支援者向け留学体験談~世界に羽ばたく若き挑戦者たち~について
この記事はトビタテ!留学JAPAN事務局が企画・編集を行なったものです。今後もトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムに選抜され、世界を舞台に活躍する奨学生をご紹介してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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