2025.11.20
文部科学省による官民協働の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」では、11月から12月にかけて対面・オンライン形式での留学体験発表会を計4日程で開催しています。
最終日となる東京会場は、2025年12月14日(日)11:30より開催します。
海外で多様な留学を体験した約120名のトビタテ派遣留学生が登壇予定です。
文部科学省による官民協働の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN(以下「トビタテ」という。)」では、11月から12月にかけて対面・オンライン形式での留学体験発表会を計4日程で開催予定であり、第4日程を12月14日(日)11:30より大阪会場にて開催します。
全日程を通じて、「新・日本代表プログラム」【大学生等対象】【高校生等対象】【拠点形成支援事業】で採用され、世界各地へトビタった派遣留学生が、留学で得た学びや気づきを振り返り、自身の未来を見据えてひとり5分間で体験談を発表します。
また、日程ごとに、支援企業等のご協力者による審査を行い、上位3割に優良賞を授与します。優良賞受賞者の中から選出された派遣留学生には、2026年度に開催予定の「留学成果報告会」にてプレゼンテーションを行っていただく予定です。
本会を通じて、海外で多様な体験をした若者たちのストーリーを広く伝えることで、留学機運醸成を目指します。
発表いただく留学テーマについては、「ヨーロッパで旅客数が多い空港、乗り継ぎの所要時間が短い空港は、日本の空港との違いはあるのか@英国」や「一汁三菜は和食じゃなかった?!-世界に通じる栄養バランスの秘密@オランダ」など多岐に渡ります。
なお、東京会場では、10月2日(木)に募集要項を公開した、新・日本代表プログラムの高校生等対象(第11期)及び大学生等対象(第18期)の募集説明会も同時開催します。
【開催概要】
日 時: 12月14日(日) 11:30〜16:30
場 所: 法政大学 市ケ谷キャンパス
登壇者数:約120名
式次第:
開会式 11:30~11:45
留学体験発表(グループ①) 12:00~13:35
留学体験発表(グループ②) 14:00~15:25
表彰式・写真撮影 15:45~16:30
※予告なく当日のスケジュール・内容を変更させていただく可能性があります。
※全てのプログラムにおいて取材・撮影が可能です。
※個別インタビューをご希望の際は、事前にPR事務局までお問合せください。
※赤いネームタグをかけている方については、お写真の撮影をご遠慮ください。
※オフィシャル写真の提供をご希望の方は、下記の問い合わせ先までお知らせください。
発表者のご紹介は、後日こちらにアップいたします。
●イベント詳細は「留学体験発表会」特設ページをご覧ください。
https://tobitate-gov.note.jp/n/ndadfb401d9b4
●取材のご申請は下記フォームにて、
12月12日(金)17:00までにお申し込みください。
【取材申請フォーム:https://forms.gle/1oVcpAGzxF3GALHp6】
※メール、FAXにてご申請いただく場合は、下記リンク先より取材案内状をご覧ください。
➤東京会場の「取材案内状」(PDF)はこちらからご確認をお願いいたします。
※お問い合わせ先も掲載しております。
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12/14東京会場 発表予定の派遣留学生の留学内容例
【高校生等部門】
■マイ好奇心探究コース:埼玉県(私立)開智高等学校 1年生 永野 吹(ながの いぶき)
留学先:英国(ロンドン)
留学テーマ:ヨーロッパで旅客数が多い空港、乗り継ぎの所要時間が短い空港は、日本の空港との違いはあるのか。
留学内容:ヨーロッパにおける航空産業の現状と将来の日本の展望というテーマで探究をしにイギリス、フランス、フィンランド、トルコへ行きました。それぞれの国で航空産業の企業を訪問して、インタビューや空港の見学をしました。それぞれの空港によるITを活用した便利な取り組みや、大量の航空機を効率よく、かつ安全に運航させるための秘訣などを学びました。現地の企業の担当者にインタビューする際は全て英語だったので、事前に航空用語などを勉強しておきましたが、実際にやり取りをすると理解するのが難しいこともありました。留学をするまでは自分にできるだろうかと思っていた数多くのことに挑戦することができました。
■スポーツ・芸術探究コース:愛知県(私立)中京大学附属中京高等学校 3年生 相田 洸太郎(あいだ こたろう)
留学先:オランダ(フローニンゲン)
留学テーマ:一汁三菜は和食じゃなかった?!-世界に通じる栄養バランスの秘密
留学内容:私は今回の留学で、日本の伝統的な食事スタイル「一汁三菜」をテーマに、海外でも応用できる栄養バランスの取り方を探求しました。食の多様化や栄養格差が進む中で、日本独自の考え方を国際的に活かすことを目的としました。現地ではオランダのスーパーで入手できる食材を用いて、汁・主菜・副菜の三つの視点から献立を設計。味噌や出汁がなくてもブイヨンや乳製品で代替えできるなど柔軟にアレンジ可能であることを実証しました。その結果、一汁三菜は単なる和食ではなく「世界に通じる栄養バランスのフレームワーク」として活用できると確信しました。
■社会課題探究コース:東京都(国立)東京学芸大学附属国際中等教育学校 6年生 齊藤 宜静(さいとう よしか)留学先:モンゴル(ウランバートル)
留学テーマ:遊牧民の生活様式に適した医療システムを考案し、僻地医療問題を探究する!
留学内容:医療ボランティアを通して、遊牧民の多くいるモンゴルでの医療システムについて調査し、僻地医療システムについて探究するために留学しました。オーストラリアで目の当たりにした僻地医療の障壁をきっかけに、他国の僻地医療課題にも関心を持ち、今回は遊牧民のいるモンゴルを選びました。現地では病院見学や救急車の同乗、健康診断のサポートを行い、医療知識を深めるとともに、都市と僻地の格差を実感しました。その中でゲルの生活様式に着想を得て、遊牧民に適した医療システムの構想をするに至り、制度をそのまま移すのではなく、生活様式に合わせて柔軟に形を変える必要性を学び、将来の自分にとって大きな礎となりました。
■STEAM探究コース:長崎県(公立)西陵高等学校 2年生 三宅 摩耶(みやけ まや)
留学先:アメリカ合衆国(カリフォルニア)
留学テーマ:人間の限界を補うAI技術はどこまで人間の可能性を広げることが出来るのか
留学内容:人工知能の開発をする上で人工知能技術の発展を実際に体感し、自身の画像認識AIを開発する力を向上させることを目的に、アメリカへ留学しました。現地ではスタンフォード大学で画像認識AIなどを学べるコースを受講し、いくつかの画像認識AIを制作しました。最終課題では以前から関心のあった「ごみを種類別に認識するAI」を開発し、教授陣から高い評価をいただきました。このAIはコース内のコンテストでも入賞し、自分の技術への自信と今後の研究意欲を深める貴重な経験となりました。
■ふくしま探究コース:福島県(国立)福島工業高等専門学校 3年生 森下 葉月(もりした はづき)
留学先:アメリカ合衆国(ヒューストン)
留学テーマ:エネルギー大国で学ぶ福島復興の鍵
留学内容:私はアメリカ・ヒューストンに留学し、クラレ工場や東京ガスの太陽光発電所、ダイキンノースアメリカ、三井物産ヒューストン支店を訪問しました。現地でCCUSやRNG発電、グリーンエネルギー導入の取り組みを学び、化学技術が脱炭素の鍵であると実感しました。世界的に展開する企業の姿勢に触れ、国際的視点から福島復興やエネルギー課題を考える力を得たことが成果です。将来は化学工学を専門に学び、持続可能な社会に貢献できる技術者を目指します。
【大学生等部門】
■イノベーターコース:鹿児島大学 工学部 3年生 西薗 みなみ(にしぞの みなみ)
留学先:スウェーデン(リンショーピン)
留学テーマ:北欧アクティブラーニング×VR×化学
留学内容:私は日本の子どもたちに化学のワクワクを伝え、主体的な学びと深い思考力を育むICT教育の可能性を探るために留学しました。知識が知恵につながらない自分自身の経験から主体的な学びに関心を持ち、また大学で分子をコンピューター上で操作した経験からVRによる没入体験を用いた化学教育に興味を抱きました。スウェーデンでの交換留学や高校での授業サポート、エストニアでの化学VR教育企業Futuclassでの翻訳・授業補助を通じて、北欧の教育とVR教材を活用した化学教育の可能性を実践的に学び、ICTを取り入れた主体的・探究的学びを促す指導法を構想できるようになりました。
■STEAMコース:順天堂大学 大学院医学研究科博士課程 3年生 髙野 圭太(たかの けいた)
留学先:カナダ(トロント)
留学テーマ:「もう一度歩けるように」脊髄損傷患者の歩行再建に向けた新たなリハビリテーション手法を開発する
留学内容:カナダ・トロントのToronto Rehabilitation Instituteにて11か月間、脊髄損傷患者が再び歩ける可能性を広げるべく、電気刺激に関するリハビリテーション研究に取り組みました。電気刺激が神経を活性化する仕組みを、医学と工学の両方の視点から解析しました。さらに実際の患者さんへの応用にも関わることで、基礎研究が実際の臨床場面に直結することを実感できました。今回の留学での経験は、今後の研究者人生における貴重な財産となりました。
■ダイバーシティコース:東京外国語大学 国際日本学部 2年生 半沢 果穂(はんざわ かほ)
留学先:カンボジア(プノンペン)
留学テーマ:衣ノベーションを日本に!〜日本の縫製業を復興させるカギ〜
留学内容:衰退する日本の縫製業をもう一度息づかせる道を見つけたい―その思いから、私は縫製業が人々の暮らしを支える産業として根づくカンボジアでインターンに挑みました。現地では、デザインの第一線で活躍するプロフェッショナルとの協働や、開発段階から関わったシルクプロダクトの制作、さらには現地企業のTikTok出演など、日本の一学生でいるだけでは到底得られない経験を重ねました。この留学は、私のキャリアを切り拓く「出発点」となりました。
■ダイバーシティコース:大阪医科薬科大学 看護学部 1年生 渡邉 優太(わたなべ ゆうた)
留学先:アメリカ合衆国(ミネソタ州)
留学テーマ:日本の看護を変えろ!!世界最先端の看護師の新しいカタチ、NPを学ぶ!!
留学内容:世界最先端の診療看護師(Nurse Practitioner)について学ぶため、アメリカで医療、教育の両方から学びました。病院実習や大学での講義を通じて医療の大切さや、NPの働き方やその仕組みについて学びました。アメリカでは、たくさんの方に助けていただいたり、応援していただいたり想像以上のものを体験しました。なかなか日本では馴染みがなく、理解が進まないNPの存在。また、そもそも看護学生が留学に行くことや、自分の留学のテーマについてなかなか理解をしてくれない方も多かったです。でも、諦めずここまでやり切ったこと、留学を通じて感じたこと、学んだことは一生忘れられない自分だけのものになりました。
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