留学大図鑑 留学大図鑑

あい

出身・在学高校:
静岡県立浜松西高等学校
出身・在学校:
立教大学
出身・在学学部学科:
経営学部国際経営学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年09月16日 初回執筆日:2025年09月16日

カナダで学ぶ、フェムテックの可能性

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • HECモントリオール
  • カナダ
  • モントリオール
留学期間:
10ヶ月
総費用:
2,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,790,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC945点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

「フェムテック」を軸に「健康」をビジネスの資本とすることの可能性を深く探求することが、今回の留学における私のテーマです。経営学とファイナンスの専門性を磨く一方で、非営利団体でのボランティア活動を通して、社会課題解決とビジネスの調和点を探りました。具体的には、ビジネススクールに通いつつ、Women In Bio (WIB) とHelp a Girl Out (HAGO) で活動を実施。WIBではフェムテックやヘルスケア投資に関するイベントを通してネットワークングをし、HAGOでは生理ナプキンの寄付活動や布ナプキンの裁縫体験会の運営に携わりました。困難の連続でしたが、この留学が私を「ただの学生」から「フェムテック分野の専門家」へと成長させる大きなきっかけになったと信じています。

留学の動機

中学生の頃から留学に強い憧れを抱いていましたが、このテーマでの留学を決意したきっかけは、高校時代の怪我でした。健康を顧みずスポーツに打ち込んだ結果、生理が止まり疲労骨折を経験。無月経が疲労骨折のリスクを著しく上昇させると知ったのは、骨折後、生理が再開しPMSに悩まされ始めてからのことです。後に情報収集をする中でフェムテックに出会い、世界で注目されている分野と知ったため、今回の留学を計画しました。

成果

講義では、資本構造の最適化や投資判断、企業倫理、ソーシャルイノベーションなどを学び、企業分析力を養いました。WIBでは、理系分野の専門性を持つ方々と人脈を形成。スタートアップと医薬品業界がテーマの議論会の進行役も務めました。HAGOでは日本から持参したナプキンの寄付や、布ナプキンの裁縫体験会の運営で貢献。さらに、フェムテックカナダの創設者の方と、お互いの国のフェムテックについて意見交換をしました。

ついた力

ストーリーテリング力

何者でもない日本の学生がWIBやHAGOのような団体に飛び込んだところで、「あなたは誰?」となるのが現実でした。私は、なぜここにいるのか、何を目指すのかという自身のストーリーを明確に伝える必要がありました。当初は上手く話せず孤独でしたが、この留学のために培ってきた「女性の健康課題を解決する」という揺るぎない軸があったからこそ、めげることなく周囲と信頼関係を築き、居場所を確立できたのだと思います。

今後の展望

私はフェムテック分野の第一線で活躍するビジネスパーソンになるという目標を立てました。その達成のために、この分野の第一人者がいらっしゃる大手監査法人グループに属するベンチャー支援企業で、ノウハウとネットワークを学びたいと考えています。また、私がフェムテックに関して自身のストーリーがあるように、他の分野についても個人的な困難を社会課題解決のアクションへ移していく行動を続けられる人になりたいです。

留学スケジュール

2024年
8月~
2024年
12月

カナダ(モントリオール)

<秋学期>
授業のレベルの高さに圧倒される日々。開始早々絶望しかけていたが、同じ授業を取っていた現地の大学院生の方と仲良くなり、グループワークで支え合いながら勉学に励んでいた。不定期で非営利団体の活動も入るため疲れ果てる日も多かったが、休日はハウスメイト達と過ごして気分転換をしていた。ハウスメイトは3人だったが、2階・3階に住む学生8人とも仲良くなったため、12人全員で「クリストバル・ファミリー」となった(※「クリストバル」は住んでいた建物の名前)。皆でホームパーティーをしたり、映画を見たり、ランニングクラブに行ったり、ハイキングをしたりと非常に充実していた。私以外の全員がフランス語ネイティブであったという点のみ、少し大変だった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

110,000 円

生活費:月額

79,997 円

料理持ち込みのホームパーティーで絶賛された、渾身のそぼろ丼。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

110,000 円

生活費:月額

79,997 円

2025年
1月~
2025年
5月

カナダ(モントリオール)

<冬学期>
授業の難易度についていくのは依然として大変だったが、なんとか前学期のように友人と支え合いながら乗り越えることができた。秋学期の授業の応用編という位置付けのコースも多かったため、復習と組み合わせることで理解を深めながら学んでいった。授業の前後の自習と授業外のグループワーク以外の時間は、フェムテック企業へのインタビュー調査のためのアポ取りにも励んでいたが、返事をもらうことは非常に難しかった。何度も失敗したが、とうとうフェムテックカナダとのミーティングが実現できた。WIBとHAGOの活動も、秋学期よりも精力的に取り組むことができた。毎日身体が痛むように寒く、コロナになったり鼻水が止まらなくなったりと体調を崩す時もあったが、ハウスメイトが温かい料理を用意してくれ、心が温かくなった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

110,000 円

生活費:月額

79,997 円

寒い中、生理ナプキンの寄付イベント。HAGOの代表と。
WIBのVC登壇イベント。ヘルスケア投資がテーマ。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

110,000 円

生活費:月額

79,997 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

大胆に行動に移すことができるようになったと思います。今回の留学では自分で一から計画を立てたので、海外という慣れない地でやりたいことを行動に移すことへの抵抗がなくなりました。その結果、今回のカナダ留学で「働く」という経験を積めなかったことに悔いが残った私は、8月に大学のプログラムを活用してロンドンのスタートアップ支援企業でインターンをしました。この経験を通して、グローバルに働く感覚をつかめただけでなく、スタートアップの海外展開方法についても学べたため、非常に有意義なものとなりました。

ロンドンの景色を一望。

選択して下さい

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カナダ(特にケベック州)のビザ申請はお早めに!

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

ケベック州に留学する場合、ケベック州政府が発行するCAQと、カナダ連邦政府の学生ビザ(Study Permit)の二重の申請が必要となります。私は承認までに時間がかかり、留学前に間に合うかヒヤヒヤしたので、ケベック州に留学される方はビザ申請に向けてできるだけ早く動き出すことをおすすめします!

これから留学へ行く人へのメッセージ

応援しています!