留学内容
単刀直入に言うと、キューバ医療は発展しています。平均寿命は80歳に迫り、それを支える医師数は人口当たりで言うとなんと日本の3倍。ハバナの街を歩けば10分で2つや3つの診療所を見つけることができる。病院に行けば最先端とは言えなくともちゃんと手術まで受けられる。そして、ほぼ全て無料なのです。
そんな国にて臨床実習をしてきました。主に行ったのは診療所。キューバでは医師の4割強が家庭医として診療所で働いています。患者さんはまず診療所を受診し、その後家庭医が処方せんを出したり、病院へ紹介したりというシステムを取っています。僕も少し診察したり、患者さんのお話を聞いたり。印象的だったのは、1人にかける診察時間がとても長く、長い場合は1時間ほど。
また、キューバという国の成り立ちを知るために、資料館などへ足繁く通い、現地の方々とも政治や文化の話をするようにしました。さらに、キューバには世界中(特にラテンアメリカやアフリカ)から医師が学びに来ているのですが、キューバにいながらにしてベネズエラ、コロンビア、ペルー、アンゴラ、タンザニア、コンゴ、東ティモールなどの国の医師たちとも交流でき、その国の情勢も知ることができました。