留学内容
[留学のテーマ]: 「外国語教育の価値」再考と探求
「学校で英語を学んでも,ちっとも使えるようにならない。これだから学校の英語教育はだめだ」
この言説に裏付けられるように,一般的には,語学学習のゴール=それが使えるようになること,という認識があるようです。しかし,「使えるようになる」というスキルの側面以外にも,もっといろんな価値を外国語教育はもたらしてくれるのではないか,と考えています。その「もっといろんな価値」の部分を探求し,「使えるようになる」至上主義の現状を再考することをテーマに留学しました。
[留学内容]:
必ずしも「使えるようになる」ことを至上命題として語学学習を行っているわけではない場に教師として留学し,学習者と交流し,どんな価値があるのかを体感するーこれが上記の目的を達成するのに最も良い方法だと思いました。そこで,「ヨーロッパの日本語教育」をフィールドとして選択し,主にスロベニアのリュブリャナ大学にて日本語教師をしていました。理由は,ヨーロッパで日本語を勉強している人の中で,実用的・経済的な動機を主要な目的としている学習者が少ないため,「もっといろんな価値」の部分にたくさん触れることができると思ったからです。