留学大図鑑 留学大図鑑

和田

出身・在学高校:
千葉県立東葛飾高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
社会・国際学群国際総合学類
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年10月09日 初回執筆日:2019年10月09日

限界大学生のサバイバルモロッコ留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • アル・アハワイン大学
  • モロッコ
  • イフレン・ラバト
留学期間:
1年
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,520,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

2018年9月よりモロッコのアル=アハワイン大学で留学を開始した。秋学期には北アフリカの都市やイスラム芸術、イスラムの建築に関する授業を履修し専攻である中東・北アフリカ地域におけるイスラム教やその文化、同地域での都市計画に関する知識を深めた。また、アラビア語基礎・フランス語基礎・英語プレゼンテーションなどの授業を履修して語学力及びコミュニケーション能力の向上に努めた。春学期ではフランス語学習を継続するとともに、モロッコ方言アラビア語の授業を通してモロッコで調査を行う際により実用的なコミュニケーション能力を高めた。また都市地理学を専門とする教授のもと地理学の授業も履修し、都市に関する基礎知識、またフィールドワークを通した都市の調査法などを学んだ。大学の宗教的祝日および長期休暇期間にはモロッコ各地を訪れて現地の人々と交流しながら現地の暮らしを知り、またそれぞれの都市を実際に歩いてみることによって都市の構造や歴史への理解を深めることができた。

留学の動機

高校生の時にシリア内戦をきっかけに中東などのイスラーム圏での国際協力に関心を持ち、大学では国際開発学を専攻、中東での戦災復興を研究の対象とする。また同じイスラーム教・アラビア語圏であり、ヨーロッパやアフリカの文化の混じった多様な国であるモロッコにあるアル・アハワイン大学が筑波大学と交換留学プログラムを実施していることを指導教員から聞き、留学およびインターンシップを行うことを決定した。

成果

留学先大学では、イスラーム教の国でしか学べない都市や建築に関する授業を履修することができ、また外国語で論文を読み、レポートを執筆し議論に参加するという経験を積むことができた。各都市の旧市街を巡ることによって現地の人々の暮らしや実情を肌で感じられたことも収穫であった。首都ラバトでのインターンでは、海外で働くことのやりがいや難しさを自分の身をもって感じることができた。

ついた力

忍耐力

日本の環境では決して味わえない苦労を通して精神面で鍛えられた。

今後の展望

大学院に進学し、戦争や災害からの復興に関わる都市計画を学んでいく。

留学スケジュール

2018年
8月~
2019年
5月

モロッコ(イフレン)

2018年9月よりモロッコのアル=アハワイン大学で留学を開始した。秋学期には北アフリカの都市やイスラム芸術、イスラムの建築に関する授業を履修し専攻である中東・北アフリカ地域におけるイスラム教やその文化、同地域での都市計画に関する知識を深めた。また、アラビア語基礎・フランス語基礎・英語プレゼンテーションなどの授業を履修して語学力及びコミュニケーション能力の向上に努めた。春学期ではフランス語学習を継続するとともに、モロッコ方言アラビア語の授業を通してモロッコで調査を行う際により実用的なコミュニケーション能力を高めた。また都市地理学を専門とする教授のもと地理学の授業も履修し、都市に関する基礎知識、またフィールドワークを通した都市の調査法などを学んだ。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

大学内のモスク
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
5月~
2019年
8月

モロッコ(ラバト)

モロッコ留学中、2019年5月から8月まで同事務所においてインターンシップを実施した。業務の内容としてはモロッコの経済・政治ニュースを収集しフランス語から日本語へ和訳し、要約したものをJETROホームページの「ビジネス短信」において公開するものが主な業務となった。他にも必要に応じモロッコ国内の現地企業および日系企業に関する情報収集、所内執務環境整備、ファイリング等の業務を行った。海外でのインターンシップであることから現地職員と英語やフランス語でのコミュニケーションをとり、業務を果たすという経験を積んだ。加えて半官半民であるというJETROの特色から、公的機関の文書および機密情報の取り扱いについて学ぶことができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ホームステイ先の食事
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

日本から遠く離れた国で、言葉も文化も宗教も全く異なるという環境において手探りで生活をし、アジア人差別に衝撃を受けてマイノリティの生きづらさを身をもって痛感した。この経験から、帰国後は何らかの形で日本に暮らす外国人やマイノリティの人々の助けとなるような活動や、これらの人々がより暮らしやすくなるようなまちづくりをしたいと考えるようになった。また途上国で暮らすことによって、日本がいかに豊かで恵まれているかということを思い知り、日本の良さというものを改めて知ることができた。日本人が普段気づかない日本の良さ・素晴らしさを発信していきたいと思った。

ラマダーンの断食に初挑戦

アフリカの国って大丈夫?

  • 生活 : 治安・安全

アフリカのどの国に留学するかで大きく異なると思いますが、モロッコは比較的政情も安定しており(2019年現在)、治安も良い方です。ただしアラブ系の多いモロッコでアジア人は目立つので気を付けるに越したことはありません。他の途上国と同様、スリやぼったくりに注意することは必須です。
また国民のほとんどがイスラーム教徒であり、女性は肌の露出を抑えた服装をする、ムスリム以外はモスクに入らないなど宗教や文化の違いを理解・尊重することが大切です。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分がなぜ、何のために留学するのかを明確にすることが一番大切だと思います。留学では誰もがどこかしらで挫折や辛い経験をするものだと思いますので、「ただなんとなく行ってみたい」というよりかは自分はどうしてもこの国でこれをやりたい、という明確な目標があると困難に直面しても挫けにくいと思います。やや挫けてしまった人からのささやかなアドバイスでした。