留学大図鑑 留学大図鑑

綛井清香

出身・在学高校:
都立小山台高校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
人文・文化学群 日本語・日本文化学類
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年06月05日 初回執筆日:2020年06月05日

南米ボリビアで教育ボランティア!

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Musuq Sunqu
  • ボリビア
  • スクレ
留学期間:
6週間
総費用:
450,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 370,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
スペイン語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

私はボリビアの貧困層の暮らしと義務教育の実態を知るためにボリビアで教育ボランティアをしてきました。
ボランティアを行った場所は「Musuq Sunqu」という、正規の学校の放課後に幼稚園生から中学生までの児童生徒の学習支援をしたり、衛生教育をしたりする施設です。ボランティアとしての活動内容は、月曜日から木曜日までは昼食補助や宿題補助、数学や英語の授業を行い、金曜日は昼食後、近隣の公園へ遊びに行ったり映画鑑賞をしたりするアクティビティの補助をしていました。
私が日本の大学で専攻しているのは日本語教育なので、毎週月曜日に行われる生徒全員に向けての講義で、日本語の挨拶や五十音が書かれた表、歌などを用いて日本語を普及するイベントも行いました。

ボランティア活動終了後はボリビアの伝統的なダンスのレッスンに行き、最終的には地域の祭りに参加しました!ダンスの背景も学び、ダンスの起源である先住民たちの歴史について知ることができました。

また、ボリビアにはサンフアン移住地とオキナワ移住地という二つの日本人移住地があり、そちらの学校を見学しました。
日本人移住地では地球の裏側なのに日本語が使えたり、NHKが見れたり、驚きがたくさんありました!

留学の動機

もともとボリビアの歴史や文化に興味があって、一度訪れてみたいとは思っていました。
大学入学後、ボリビアの教育について学ぶ機会があり、それで単なる興味からもっと学びたい!という意思に変わり、留学を検討するようになりました。
大学三年生になったら就活なども始まって忙しくなるだろうから、留学するなら今しかない!と思ったのも動機の一つです。

成果

子どもたちは飽きっぽく、いかに飽きさせずに楽しい授業メイクをするかが課題でした。また、実際に使われている教科書や子どもたち、保護者へのインタビューからボリビアの義務教育の実態や生活の様子を知ることができました。
日本人移住地を訪れたことで、ボリビアの継承語教育や移住地が抱える課題を知ることができました。

ついた力

対応力

留学中はどんなことでも臨機応変に対応していく力が大事だと思います。
子どもたちは自由気ままですし、施設のイベントも急に変更したりします。また、日本人移住地に訪問する予定は留学計画当初はなかったのですが、現地で知り合った人に紹介してもらい、急遽行くことに決めました。
このように計画を柔軟に変更することで、より多くの学びを得られたのだと思います。

今後の展望

大学で日本語教育や教育一般についてより深く学ぶとともに、日系コミュニティーに対してアプローチをして、世界の日本人移住地を後世に残していけたらと思います。

留学スケジュール

2018年
8月~
2018年
9月

ボリビア(スクレ)

スクレ郊外の「Musuq Sunqu」という施設でボランティアをしました。
施設が開いているのは月曜日から金曜日までで、一日の活動内容は主に以下の通りです。

12:00 出勤,昼食準備
13:00 昼食,手洗い,食事,歯磨きに関する指導
昼食が終わり次第お昼休み,子供たちと一緒に遊ぶ
14:00 宿題の手伝い,学習支援(算数,英語などの指導)
17:00 おやつの時間,おやつが終わり次第子供たちと一緒に遊ぶ
17:00~18:30 子供たちを見送り,片付けをして帰宅

金曜日はお昼ご飯の後に近隣の公園へ遊びに行ったり映画鑑賞をしたりするアクティビティがありました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

算数の勉強をする子どもたち
休日にはウユニ塩湖へ観光しました!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

日本で「ボリビア」といってもあまりイメージがわかないように、あちらの方も日本についてあまり詳しくは知りませんでした。しかし、ボランティア先に通う子どもたちも、ホストファミリーも日本についてたくさん質問してくれたり、「こんにちは!」と教えた日本語で挨拶してくれたり、とてもうれしかったです。
ボリビアの方はシャイな人が多いですが、市場でも優しく接してくれたりボリビアのことがとても好きになりました。

浴衣を着たホストファミリー

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

留学も半分を過ぎたころ、日本人移住地を訪れました。初めての海外、初めての一人旅でずっとスペイン語にまみれた生活をしていました。
そんな時、日本人移住地に訪れて日本語の看板を目にし、日本語で挨拶をしたとき、まるで日本に帰ってきたかのような安心感を覚え、今にも泣いてしまいそうでした。中だるみの時期だったこともあり、ボランティア活動がうまくいかずもやもやしていましたが、移住地を訪れたことでもう少し頑張るぞ!という気持ちになれました。

サンフアン日本人移住地の入口
オキナワ移住地で行われた敬老会でエイサーを踊りました!

現地語しか使えないと考えよう

  • 語学力 : その他の言語

留学する前はスペイン語をほとんど勉強しておらず、英語でも通じるでしょ、と楽観的に考えていました。ですが、実際に行ってみると英語はほとんど通じませんでした。
スペイン語が分かるようになるまでは、わからない単語はその都度メモし、時にスマホに打ち込んでもらいながらなんとか会話をしていました。ホストマザーに間違っていたらその都度直してほしいとお願いして、積極的に学んだ単語や文型を活用して話しかけるようにしていました。
最終的には日常生活で困らない程度までスペイン語を上達させることができました・

これから留学へ行く人へのメッセージ

積極的に!
留学を迷っている人も、留学中の人も、気になったものはとりあえず何でもやってみたらいいと思います。いろいろ手を出しすぎていっぱいいっぱいになったりすることもあるかもしれませんが、結局何とかなります。そんなリスクを心配するより、海外だからこそできる経験に貪欲に挑戦したほうが絶対に将来の自分のためになると思います。気になったこと、好きなことには積極的に挑戦していきましょう!