留学内容
留学全体のテーマはひとつで、「シリア人に助力する」ということです。理想を語るのであれば、シリアの紛争を解決することですが、一大学生である私の限界はただ助けるということしかできません。計画は、留学前はとても大雑把でした。シリア人支援団体サダーカとして、ヨルダン国内にいる、シリア人の家庭訪問を主軸として、ニーズ調査等を行うということでした。それらの結果をしかるべき機関(国連高等難民弁務官事務所やその他NGOなど)に報告し、対応改善や現状のニーズ把握に尽力するようなものと考えていました。
ただ、現地についてからは、ニーズ調査等もしつつ、啓発活動に私はとても努力していたと思います。日本人のなかで、シリアのことについて興味を持つ人はそう多くはありません。だから、まずはアラブ世界のことをもっと知ってもらうために、現地ヨルダンからインターネットを介して、生放送を月一回のペースで行ったりしました。また、自分が思っていた倍以上、支援は行き届いていなかったです。支援団体とシリア人の情報乖離や、支援団体側の資金的なトラブルによって支援に行き詰まっていたりしています。その穴埋めや、パイプラインとして私たちは働いていました。