留学大図鑑 留学大図鑑

はたやん/マーヘル

出身・在学高校:
茨城県水城高等学校
出身・在学校:
明治学院大学
出身・在学学部学科:
国際学部国際学科
在籍企業・組織:

中東や、難民関連のことを勉強しています。少しでもあなたの興味関心ごとに関わりがあるなら、お気軽にコンタクトを取ってください。FaceBookのメッセンジャーに留学大図鑑を見ましたと一言頂ければありがたいです。よろしくお願いします。


最終更新日:2018年01月25日 初回執筆日:2018年01月25日

シリアの紛争を止めるために

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • シリア人支援団体サダーカ インターンシップ
  • ヨルダン
留学期間:
2017,4月,6日-2017,8月,27日
総費用:
1,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,050,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
アラビア語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 挨拶など基本的な会話ができるレベル

留学内容

留学全体のテーマはひとつで、「シリア人に助力する」ということです。理想を語るのであれば、シリアの紛争を解決することですが、一大学生である私の限界はただ助けるということしかできません。計画は、留学前はとても大雑把でした。シリア人支援団体サダーカとして、ヨルダン国内にいる、シリア人の家庭訪問を主軸として、ニーズ調査等を行うということでした。それらの結果をしかるべき機関(国連高等難民弁務官事務所やその他NGOなど)に報告し、対応改善や現状のニーズ把握に尽力するようなものと考えていました。

ただ、現地についてからは、ニーズ調査等もしつつ、啓発活動に私はとても努力していたと思います。日本人のなかで、シリアのことについて興味を持つ人はそう多くはありません。だから、まずはアラブ世界のことをもっと知ってもらうために、現地ヨルダンからインターネットを介して、生放送を月一回のペースで行ったりしました。また、自分が思っていた倍以上、支援は行き届いていなかったです。支援団体とシリア人の情報乖離や、支援団体側の資金的なトラブルによって支援に行き詰まっていたりしています。その穴埋めや、パイプラインとして私たちは働いていました。

留学の動機

大学2年生の春学期に、シリア人の話を聞くというイベントに興味本位で参加したのが初めのきっかけでした。美しいシリアに戻るために自分にできることは何かと考え、シリア人支援という行動に起こそうと決意しました。

成果

ヨルダンでの成果は、自分のアウトサイダー的な考えに気づけたことです。諸問題の当事者と知り合いになることで、物事を自分事として捉えることができます。ですが、一人でも当事者の知り合いがいなければ、自分では自然な考えも、もしかしたら当事者にはとっては、良くないかもしれないという可能性があることを意識しなければなりません。自分の意見を形成する上で、それに気づけたことはとても大切なことになりました。

ついた力

自己分析力

私は、ヨルダンに行く前は海外旅行はしたことはありますが、海外生活はしたことがありませんでした。初めての海外生活を通して、多くのストレスを感じ、ノイローゼになったりもしました。今まで、自分はどこか見切り発車な部分があったと思います。ですが、海外での生活を経験して、自分の心身をどのようにマネージメントしていくか、真剣に考えることができました。自分を見つめ直す力というものを、大きく成長できたと思います。

今後の展望

今後の見通しては、僕の友人や知り合いにヨルダンでの活動をお話ししていきたいと考えています。帰国してから、ヨルダンはどうだったのかと良く聞かれるので、少しでも多くの人に自分の意見や思いを発信できたら幸いに感じます。私が帰国後にしたいことは、とにかく発信することかもしれません。少しでも多くの人々に、アラブへのきっかけづくりを提供したいと考えています。

留学スケジュール

2017年
4月~
2017年
8月

ヨルダン(アンマン)

アンマンにてシリア人支援団体サダーカというところにインターンシップをしていました。主な業務内容として、ヨルダンに逃れているシリア人家庭への家庭訪問を行いました。そこでのニーズ調査や現状をUNHCR等へアドボカシー活動を行ったり、アラブを知るきっかけづくりを向上させるために、月1回ヨルダンから日本に向けてインターネット生放送を行なっていました。そのような生活の中で、自分たちの考えと相手の考えの齟齬に対して適切に処理できたり、納得行くまで解決方法を話し合ったりすることの大切さを学びました。また、日本ではあまり馴染みのないものかもしれませんが、祖国への思い、いわゆる愛国心というものを強く感じ取れた経験もしました。愛国心という目線で日本の問題を考えた時に福島から避難している人たちのことが思い浮かびました。このように、全く別の事例に見えるようなことの共通点などにも、気づけるようになったと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ヨルダンでのハイキングの様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

大きな心残りが僕の留学にはあります。心残りはヨルダンで出会った20歳の男性のことです。彼は、シリアからの避難の際に背中に爆発物の破片が刺さり、その傷から感染症を発症し、下半身不随に陥っていました。ヨルダン人理学療法士の方の通訳を通して様々な経験や、生活状況を聞いていました。明らかに運動不足であり、ヨルダン人理学療法士の方と一緒に定期的に開催されているスポーツイベントにも呼んだりはしましたが、帰国前にそれが叶うことはありませんでした。どうすれば彼をエンパワメントし、外に連れ出す機会を設ければよかったのか、大きな後悔となっています。ポジティブな学びももちろんありましたが、ネガティブな学びほど自分を見つめる良い機会になっていたと思います。

理学療法士との車椅子の点検の様子

治安が悪いと言われている場所への留学

  • 周囲の説得 : 家族

私は中東地域への留学でしたので、親からは最初はとても反対されました。しかしながら、ヨルダンの治安は周辺国よりも格段に安定していましたし、事件が少ないこともわかっていました。一つ大きな判断基準として、青年海外協力隊の有無が治安基準として推し量る材料に使うことができます。JICAの協力隊が派遣されている場所は、一定の治安が確保されている場所です。もし、治安面について説得したい場合は、ぜひその判断材料としてご活用ください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

いくら、勉強をしようとも、結局は「百聞は一見に如かず」です。みなさんの熱い気持ちを、ぜひ日本の未来へつなげるために、もっともっと海外へ飛び込んでください!!トビタテの先輩として、みなさんの留学を全力で応援しています!!