OECD、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)等の2021(令和3)年統計をもとに、海外の機関が把握している、日本人の海外留学者数(主に長期留学)を文部科学省が集計したところ、41,612人(対前年比1,097人(2.6%)減)であり、留学者数の多い国・地域は、アメリカ合衆国13,449人、中国5,722人、台湾5,586人でした。減少の理由としては、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響が続いたことが考えられます。


出典 : 2024年5月24日報道発表
「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について
短期留学・語学留学など単位取得を伴わない留学も含めた大学生等(大学生、大学院生、専門学校生、高等専門学校生)の留学数は年々増加していましたが、2019年度は減少に転じ、2020年度には98%の大幅な減少となりました。2021年度には、10,999 人(対前年度比 9,512 人(639.7%)増)、そして2022年度で58,162人(対前年度比47,163人(428.8%)増)でした。引き続き増加(回復)しているものの、コロナ禍前の半数程度にとどまっています。その中で、留学期間が3か月以上の中長期の留学者数については、コロナ禍前(2019年度)の数字の約90%となっています。
留学生数の多い国・地域は、アメリカ合衆国11,880人(対前年度比229.7%増)、カナダ6,735人(対前年度比466.4%増)、オーストラリア6,187人(対前年度比1839.5%増)でした。比較的早期に入国制限の緩和に動いた欧米諸国への留学が2021年度夏以降回復に向かいましたが、2022年度はアジア諸国についても入国制限が緩和され、留学生数の増加につながったと考えられます。


出典 : 2024年5月24日報道発表
「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について
大学生の留学×就活意識調査結果はこちら
日本全国の高校が把握する、在学中の3か月未満の海外研修(修学旅行は除く)及び3か月以上の留学数のデータです。2017年度に約4.7万人と過去最高を記録した後、コロナ禍の影響から2021年度は約3千人まで減少しましたが、2023年度は3.5万人へと大きく回復しました。



2025年3月28日報道発表
高校生の留学生交流・国際交流等に関する調査研究等:文部科学省
報道発表資料(PDF)
令和 5 年度高等学校等における国際交流等の状況について


